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【虚構のアイランド】短編2・ミュージックメモリー《9》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

♪♪♪
正規軍の基地から[サウザンズ]へ赴任するようになってからは、カフェの店主との連絡交換は控えめになった。
だけど、私の携帯電話に時折、店主はかけて来てくれる。

番号は機種の所持が認められてすぐに、店主に連絡して教えた。
店主は新天地でも頑張れよ、と応援してくれた。

[Salty Sugar]の楽曲の音源も、メールの添付で新規のデータを送ってくれたりしてくれた。
短い活動期間だったらしく、2年くらい前からは添付ありのメールは途絶えた。

カフェの店主は今でも、私が昔いた正規軍内での経営を続けている。
息子がいるみたいで、後を継がずのに大変だと愚痴をこぼしていた。
大層に不安がっていないので、息子さんは大丈夫だろうなぁ、と私は思った。

[サウス・エリア]の5階建のマンションで、今でも私は[Salty Sugar]の楽曲を聴いている。
のんびり休めてる時も、簡単な家事を済ませている時も。
ミュージックプレイヤーの電池を気にしながらも、私は肌身離さず聴いていた。

女性デュオの優しい歌声で、私は毎日を乗り越えていく。
これからも、ずっと。

以上で短編2も終わりです。
これにて、『虚構のアイランド』の更新は一時中断します。
次は早くても…4月を予定しております。
それまでに、『ミコロボ《反転》』が終われるといいなぁ…。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
『スキ』を押してくださった方々も、ありがとうございます。

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次回もお楽しみに!

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