【白井未衣子とロボットの日常】6・暴露の日《2》 1 カレーポーク 2023年8月9日 06:18 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。ニシアの襲撃があった日の翌日。実際の時間は当日だが。[ラストコア]本部の統制制御室では、上層部の緊急会議が開かれた。集まったのは宗太郎、ジェームズ、アレックス、武人と…傘下の各責任者数名だった。白井3兄妹とリュート一行はこの部屋にはいなかった。「今回の重要事項をおさらいする。まず重要な[宇宙犯罪者]の撲滅が終わるまでは屋外のレジャー活動は禁止にする。外出時は私の許可をとるように。」宗太郎はスラスラと述べた。傘下の責任者達は一斉にハイ!と大きく返事した。「あともう1つ…。黒川、いいか?」宗太郎は武人を指名した。「ええよ?まあ、いつもの内容やけどな。」武人が前に立った。「2点程言うわ。1つは宇宙進出を目指したい。」周りがあー、と頷いていた。頭を掻く人もいた。「難しい課題やと思う。でも今は強力な助っ人がおる。フレアランス家の王子一行や。」「そうか!彼らは土星圏の出身!」責任者達の中の1人が言った。「詳しい内容は王子には話している。大型宇宙船【フレアランス5】からの情報待ちだ。他の土星圏の星々からの応援を要請しているようだ。」アレックスが説明した。これで周囲の人間達は納得した。武人はもう1つの事項を話した。それは動揺を誘う内容だ。「申し訳ないんやけど、子供達の試用期間を延ばそうと思うんや。あと1月足らずで切れるんやけど、代わりに候補がおれへん。今は続投で行こうか思っとる。」1人の責任者が不安な表情で手を挙げた。「学校通っているのでしょう?そちらに専念させた方が…。」「終わってからでもいいやろ。」武人は話を続けた。「軍に頼んでも何もせえへんし、アイツらは信用せん。それにニシアの件でここも特定されとるようなもんや。とっとと宇宙へ上がってクーランを倒さんと意味がないんや。」「クーラン…?」「[宇宙犯罪者]を束ねとる悪人、という認識でかめへん。追々わかってくる。」責任者達は武人の言い分で、「クーラン」という人物をなんとなく解釈した。しかし、白井3兄妹の続投には納得いかなかった。他に支援や救援がない以上、選択肢はなかったので、認めざるを得なかった。「あの子らは俺がちゃんと責任持つ。今回のは俺の失態や。生身の奴を仕留めとけば防げた。」宗太郎が手を挙げた。「続投だが…再び3か月の縛りになるがいいか?」「かめへん。ジェームズは探してくれとるけど…見つからんやろ?」「…ちとハードルが高くてな。」「決まりや。俺からは以上や。宗太郎、後は頼むわ。」武人は宗太郎に続きを振った。「他に意見や質問はないか?」手を挙げる者はいなかった。「よし、これで解散だ。各自持ち場へ戻ってくれ。」宗太郎の一言で、多くの責任者達は統制制御室を出た。武人とアレックスも彼らに続けて出ていった。残ったのは宗太郎とジェームズのみだった。「黒川に知らせなくていいのか?」宗太郎から話し始めた。「俺が兵を集めてる事か?」ジェームズは宗太郎の意図を理解した。「今後、クーランの指揮系統以外でも[宇宙犯罪者]は出るだろう…。」「ハードル高いのは事実さ。興味持つ奴はいるが、あっちの上層部が固くてなあ…。」「…承認問題か。」宗太郎とジェームズは兵集めに悩んでいた。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ 1