【白井未衣子とロボットの日常】1・正夢の日 《13》 1 カレーポーク 2023年7月19日 12:57 ※予告なく変更のおそれがあります。※設定上、残酷な描写があります。「[ホルプレス]の軍団なんざ、こんなもんよ。HRの下級品なんだかからな。」「送ったのは黒種で、[ホルプレス]でも最高クラスを誇ってるそうだが?」「無理無理。奴らは偵察か兵の傘増ししか役に立たんよ。言えるとしたら、情けねえ星だって事よ。」「地球か…。」「ラルクがいなかったらボロボロになっちまってるだろうなぁ…。」「…自慢の息子か?」「アイツは最高傑作だ。下級HRを大量に送り込んでもへばりはしねぇよ。」ヘヘヘ、と笑う髪の長い中年男。聞いていたのは、和装の格好をした少年だった。2人の距離は5M程離れている。地球の隣に位置する惑星・火星。火星の周辺には2つの衛星の他に沢山の星が散らばっていた。その中の1つ、タレス星に属する「レッド研究所」。所長室の灯りは消えていて、部屋全体は暗かった。所長のクーラン・レッドの眺めるコンピュータだけが、唯一の灯りだった。「【ホルプレス】の派遣は続けるんだな。」「報酬安いからな。地球人は雑魚だが、秘密兵器の類いはこしらえてるようだ。」「一応、我々の祖だぞ?」「ルーツが何だ。何の能力も持ちえない生物の癖によ。」その後、少年はゆっくりと所長室を去った。長話を聞きたくなかったからだ。コンピュータの画面には、多くのデータが再生されていた。撃墜された【ホルプレス】の軍団。3機のジェット機が合体した白いロボット。そして、3人の子供を抱えた“自慢の息子”。クーランはニヤリと笑った。「絶対捕らえてやるぞ、愛しの息子よ…。」→『2・復讐の日』へつづく。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #つぶやき #妄想 #まとめ #創作1 #ミコロボ 1