海岸の漂着物展@沖縄県立博物館・美術館!

去る2024年2月25日(去りすぎ)に、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会が主催する「サンゴ礁ウィーク2024」のイベントとして「ビーチで宝探し!?海岸の漂着物展」というイベントを沖縄県立博物館・美術館で行いました!

会場となった沖縄県立博物館・美術館。沖縄の城(グスク)をイメージした外観の建物です。

イベント内容はシンプルで、沖縄の海岸でビーチコーミングをしてきた弊社スタッフたちが、その自慢のコレクションを展示するという内容でした。


実は一日で作ったポスター。結構気に入っています。

展示物をわちゃわちゃ並べながら入り口にポスター貼ったり

ロールアップバナー立てたりして準備。

あっという間に時間になってお客さんが来始めました。

こちらは液浸標本や骨のコーナー。普段なかなか見ることのできない鯨類の大きな骨に、みんな興味津々でした。

すぐ隣にはウミヘビや深海魚のコーナーも設置。時期や場所を見極めればいろいろなものが拾えてしまうのがビーチコーミングのいいところです(もちろん運要素も大きいです)。

その他にも貝殻や種子、

陶磁器やガラスなどの人工物も並べました。次回はここの展示数を増やしたいところです。

また、今回の展示では「スタッフのイチオシコーナー」を設けて、それぞれの場所で熱い解説を行いました。

まずはクジラジラミのコーナー。展示の数週間前に打ちあがったザトウクジラから剥がれ落ちたクジラジラミ。奇怪な姿に「え!?」と驚きの声をあげる方や、「これは何の仲間なんですか?」と戸惑う方もいました。クジラジラミは端脚目に属する節足動物で、身近な生き物だとヨコエビ類に近縁です。

つづいては微小貝。一円玉どころか米粒よりも小さな貝をめでるのが好きなスタッフのコーナーです。顕微鏡を通して見える小さな世界に、子どもたちが憑りつかれていました。

そしてこちらは生き物ではなくお皿のコーナー。スンカンマカイというお椀で、かつて壺屋焼をおしのけて沖縄中で人気を博した愛媛県産の磁器です。ビーチコーミングでは海の生き物のことだけではなく、人々の暮らしや歴史の一部を覗くこともできるのです。

そして予想以上に人気だったのがこのウランガラスを探せ!のコーナー。ウランガラスとは、主に中世ヨーロッパで生産されていた黄緑色のガラスの呼称で、着色料にウランを用いたことからそう呼ばれています。日本では戦前あたりまで生産されていました。このウランガラスの最大の魅力は、ウランの性質によりUVライトを当てることで緑色に蛍光することです。ちなみに、ウランが入っていなくても他の添加物により蛍光を示すことがあるため、UVライトで光る=ウランガラスではありません。

探し当てた参加者には飴ちゃんを配っていたのもあり、子どもたちに大人気でした。ビーチグラスもなかなか奥が深いんですよ

こうしてあっという間にイベント終了時間になり、おしまれつつも(?)一日限りの開催で漂着物展を終えました。が!!

そんな漂着物展を今年も開催いたします!!!


昨年に引き続き、サンゴ礁ウィーク2025にてイベントを開催することが決定いたしました! 沖縄県立博物館・美術館にて、スタッフが沖縄島の海岸を中心に収集した様々な漂着物を展示いたします。
イベント情報は以下の通りです。

イベント名:ビーチで宝探し!?海岸の漂着物展

日時:2025年3月8日、3月9日 10-16時

場所:沖縄県立博物館・美術館 こどもアトリエ

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