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ペットと共存する家をつくるには?のハナ氏。
こんにちは。ハナ氏です。
まずは、なんとなくでもこのページを開いてくださり、ありがとうございます。大変光栄です。
今回は、大切なペットと過ごす空間は、どのように考えていくべきなのかな?と疑問に思ったので質問してみました。 家族の一員でもあるペットのことを考えつつも、人も快適に過ごせる空間について考えました。
空調関係、傷や汚れの気にならない壁、滑らない床選びというものが重要になるそうです。また、 IOT化が進む中、便利な技術を取り入れながら、ひと手間を加えることで、内装的・インテリア的にも成立する空間ができると素敵ですね。
ハナ氏:ペットを飼っている人も結構いると思うんですけど、その場合、どんな設計・デザインをしたらいいとかってあるんですか?
ボス:犬と猫によって違うんだけど、その子の性格によるよね・・というのが結論です。
でも、一般的にいわれているのは素材だと床、壁。空調や間取りでいうと回廊ができるとか。直線的にも走れる空間かな。
犬を外で飼ってた時代があるよね。でも最近は、室内犬が当たり前になってきてるし、一緒に寝るっていうのもある。間取りもそうなんだけど、いかに清潔に保てるかというところと、犬に負担をかけない素材っていうのはやっぱり重要だよね。
ペットの法律
犬・猫に関してもね、法律もどんどん変わってきている。
昔、ペットショップやったことがあって、動物愛護管理法というのがあるんだけど、いろいろなことが決められているんだよ。
基本的にイメージとしては、哺乳類が該当するんだけど。だから、ペットといっても、カブトムシとかメダカとかこの辺は対象外だし、野良の犬とか猫は当てはまらない。
どんどん法律も変わっていて、2年前くらいに変わったのかな?ペットショップだったら、ワンちゃんを入れるケージの最低寸法が決められたとか。
一人の従業員に対して何頭飼えるかっていうものもあって、犬は従業員一人に対して20頭で、猫だったら30頭っていうことが決められている。
他にも、獣医による1年に一回の健康診断を受けるとか。
犬猫がケージに入れる時間を決められていて、最近だったら6時間いたら休憩しなくてはいけないとか。隠れる場所を確保して、自由にその場所に行けるようにしなきゃいけないとか。
あとは、犬・猫との触れ合いを毎日行うとか。1日3時間以上は運動スペースに入れて、自由に運動できるようにしてくださいとか。
そういうのもあるから、法的なところもだいぶ整備されてきたんじゃないかなというのは思うかな。まぁ、いろいろなものが重なり合って、適用する法律は変わってくるんだけどね。
確かフランスは、ペットショップ禁止になったはずなんだよ。フランスってペット大国なんだけど、ペットをバカンス時期に捨ててしまうとかが結構あるみたいで・・そういうのを整備するために、動物愛護の観点からペットショップ禁止が行われたみたい。2026年にはイルカショーも禁止になるとか。
人権ならぬ犬権とか猫権・・ 権利みたいなものは、社会問題にもなっているから、法律で確保してきているんじゃないのかなとは思うかな。動物も人間と同じ地位みたいなね。僕自身もそういう風に思っているし、そういう家づくりができたらいいな・・ってなると、もちろん床と壁と空調はしっかり考えてあげたい。
床材・空調
滑ると股関節を悪くして、レッグ・ペルテス病みたいな股関節が壊死するみたいなものもある・・だからしっかり配慮してあげるべきかなと思う。
滑りづらい床材というのを各メーカー出しているし、粗相もすることもあるから、汚れを拭きやすいようにとかっていうものは意識するね。
そういったことを実際確かめるために、素材のサンプルを取り寄せてみたとして・・「でもやっぱり滑る」ってなった時に、今のところ僕の中ではタイルの方がいいかなとは思うかな。滑りづらいタイルを選定する。
実はペット用タイルとかあるんだけど、その中で自分のワンちゃんの 足・腰具合とか、どれだけ走るかとか。そういうのを総合的にみて、サンプル取り寄せて試してみるのがいいのかなとは思うかな。クライアントさんと一緒に選定するというのが大事だよね。
ただタイルって、冬場は冷たいから床暖房が欲しいとかなるとコストもかかる。その場合、Pタイル(フロアタイル)っていうもの・・店舗用の床材とかを取り入れて床材を構成する方も最近は増えてきてるね。
空調に関しては、”犬は皮膚から汗かかないから、空調管理も重要。ずっと空調をつけっぱなし”となったときに、全館空調ありかなという選択肢が出てくるよね。
クロス
犬と猫は全然違って、猫は上に窓があったらそこに爪引っ掛けてのぼったりするよね。だから、猫を飼っていると窓下のクロスとかは びりびりになってしまうこととかもあるし、子猫だったらカーテンとじゃれ合うことも多い・・ドレープレースのカーテンにくるまるとか、それに爪をかけるとかあるから。あんまりいいカーテンをつけちゃうと、悲しくなっちゃうかもね・・
うちの自宅カーテンって、Création Baumann (クリエーション・バウマン) なんだけど、びりびりにされているから、もう諦めたよね。
そう考えると、ロールスクリーンとかの方がいいかも。もう触れないように 上にあげちゃうとか、ブラインドとかの方がもしかしたらいいのかもしれないね。
それから爪とぎを絶対するから、その場所を設けるとか。高いところがすきだからキャットタワーやキャットウォーク・・そういうのをつくるのはもちろんそう。
キッチン
よく考えなくてはいけないのは、キッチンの構成かな。猫ってキッチンの天場に簡単に飛んでくるんだよね。80センチとか90センチなんて全然ジャンプしてしまうから、キッチンの上になにか食材が置いてあったり、洗い物をシンクにためておいたりすると、知らぬ間にいたずらしてくる。キッチンをクローズドするかっていうと、それって今の時代あんまり求められていないから、常に清潔な状態にキッチンを保たなくてはいけない。ってなると、食洗機つけた方がいいよねとか。生ごみ処理だったらディスポーザーつけた方がいいよねとか。 常にキッチンをきれいな状態に保つということをしなくてはいけない。
もちろん、人間の住むインテリア空間というのもあるから、犬・猫の特性を得るために腰壁を立てたとしても、その腰壁をガリガリされてもいいようなデザイン・素材にするとか・・・というのは必要だよね。
それから、ちゃんとしまえる収納をつくるというのが間取り的には必要なんじゃないかなと思う。
IOT機能
最近ペット市場もIOT化がすごく進んでいるんだよね。缶バッジみたいなものを首輪につけるとペットがどれだけ動いたとか、運動量がわかったり。排泄がわかったりとか。それで健康管理をしてあげるのも大事なんだけど。それに加えて、住宅もIOT化が進んでいるよね。だから、IOT技術や機能と組み合わせて設計をするということをやりながら、その機能をつけたとしてもインテリアとして成立するような素材選びが必要だよね。
結論
結論的にいうと、 「住宅で ペットを飼います」「どういう家がいいですか?」って言われたら・・
人間と動物が共存するため、絶対的に必要な空調関係の整備と健康を害さないような床。それから、壁を傷つけられると今度は人間の方がストレスを感じてしまうから、そこの整備。あとは、犬・猫のトイレ。インテリア的にトイレが例えばリビングとかに置いてあると、どんどん汚くなっていっちゃうから。犬・猫のトイレ用の空間をつくって、そこに対して小さい開口あけてる。うちの事例だったら家型に繰り抜いたものとかあるよね。ああいうものだったら インテリア的に成立するかなと思う。
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そういうひと手間を加えてあげて、内装的、インテリア的にも成立するような。動物も人間もハッピーみたいな。それを目指せばいいんじゃないかな。
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