連載「さらお、カメラ買う。」新宿 北村写真機店でカメラを実際に触ってみる 〜4F中古フロア編〜
〜 前回までのあらすじ 〜
カメラを買うために、「新宿 北村写真機店」にやってきたCURBONデザイナーの「さらお」。
もともと予算は10万円以内を考えていましたが、カメラやレンズについて話を聞いているうちに、「10万円台ならいいかも……?」と思うように変化が。
後編は、4F中古フロアから始まります。今回は、どんなカメラに出会うのでしょうーー?
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「新宿 北村写真機店」2F新品フロアに続き、4F中古フロアにやってきた「さらお」です
北村写真機店:こんにちは、ようこそ4Fへ。担当変わりまして、福島と申します。
このフロアでは、約5,000点以上の中古カメラ・レンズを取り扱っています。
フィルムカメラ、マニュアルレンズは世界有数の品揃えともいわれていまして、メーカーや年代を問わず、お気に入りのカメラやレンズの組み合わせを探っていただける場所……
なのですが、じつはご希望や新品フロアでのお話を伺った上で、さらおさん、これはどうかなという組み合わせのご提案が。
さらお:えっそうなんですか、うれしいです。見たい……!
北村写真機店:早速すぎますが、こちらです。
さらお:SONYだ。
北村写真機店:SONYの、デジタル一眼カメラα(アルファ) シリーズの初代「α7」のボディに、「マウントアダプター」という接続アクセサリを付けて、OLYMPUSの単焦点オールドレンズを装着しています。
さらお:へぇ、見た目がかっこいい……。
……オールドレンズって、何なのでしたっけ。
北村写真機店:名前の通り、昔に作られた古いレンズの総称です。正確には、フィルムカメラの時代に作られた、マニュアルフォーカスのレンズを指します。
北村写真機店:現在開発・販売されているレンズと「コーティング」というものが違うので、色合いがふわっとしたり、少し昔風になったり、シャープさを和らげたり。
最新のレンズと写りが違ってくるので、個性を出したい方や、マニュアルで撮りたい方、若い方などに近年人気があるレンズになります。
今回は、そのレンズにカメラ自体も少し古いモデルを採用しているので、さらおさんが希望されている、ふわっとした個性的な仕上がり、新しいカメラとは一味違う写真が撮れる、間違いない組み合わせになっていると思います。
さらお:そうなんですね……! 撮ってみたい。
な、なのですが、「α7」とオールドレンズの組み合わせ、これはどうやったら撮れるんですかね……? ファインダーを覗いても、全然シャッターが切れなくて。
北村写真機店:オールドレンズは、機械が自動的に焦点を合わせてくれるオートレンズではないので、基本的には自分の目と手を使って、カメラと被写体の距離を調整し、まずは焦点を合わせる必要があります。
それが、「自分で撮るおもしろさ」だったりするのですが……今、やってみましょう!
たとえばそうですね。ここに、「グリーンフォトグラファー」が一体。
さらお:!!! 「グリーンフォトグラファー」だ!
しかもよく見ると、カメラを持ってる!!すごい、かわいい。
※さらお's MEMO
「グリーンフォトグラファーズ」は、タイムズ誌に「史上最も人気のある100のおもちゃ」として選ばれたアーミーメンです。新宿 北村写真機店では、「カメラを手にした限定・フォトグラファータイプ」が販売されています(詳細はこちら)
さらお:……え、でもこんなに小さな被写体、どうやって撮るんですか。
北村写真機店:そうですよね(笑)。
北村写真機店:慣れたら、ご自身で調整できるようになりますが、マニュアルフォーカスのレンズなので被写体を見ながらピントリングを調節して、光の具合を見ながら、F値と露出とシャッタースピードを調整して...…
こんな感じですかね。ちょっと、持ってみてください。
さらお:わぁ! なんか、何かが撮れそうな感じがする!
北村写真機店:あとは、ファインダーを覗きながら、ちょっとずつ「グリーンフォトグラファー」に近づいていくと………
さらお:えっと、えっと。こんな感じかな? 少しずつ調整して……
さらお:「グリーンフォトグラファー」、いた〜〜〜〜〜!!!!!
※さらお's MEMO
このとき、マニュアルフォーカスの焦点がちょうど合い、さらおのカメラのディスプレイに、「グリーンフォトグラファー」がくっきりと登場&撮影できたのでした(感動を伝えきれず、スミマセン)
さらお:すごいな、こうやって撮るんですね。
楽しい……これが、オールドレンズの世界……。
なんだか、感覚だけど、ふんわりしているし写真の色合いもかわいいし、たしかにさっき新品フロアで触ったカメラとは印象が違うかも。
さらお:へぇ……。かわいい……「グリーンフォトグラファー」がいる……
北村写真機店:楽しそうで、よかったです!
さらお:初めてオールドレンズを使えた感動がすごいです(笑)。これで、いくらくらいなんですか?
北村写真機店:「α7」のボディと、OLYMPUSのオールドレンズ、あとは「マウントアダプター」が込みで、ちょうど10万円ほどです。
※さらお's MEMO
SONY「α7」のボディに、ほかのメーカーや違うサイズのレンズを装着したい場合は、「マウントアダプター」というアクセサリを購入する必要があるそうです。逆にいうと、「マウントアダプター」さえあれば、メーカーをまたいでいろいろなレンズが使えるのか……!
さらお:新品も中古も、それぞれよくて、種類がたくさんあって迷うなぁ……。
北村写真機店:迷ったらぜひ一度持ち帰って、おうちで考えてみるのもいいですよ。
中古については、OLYMPUSのオールドレンズは人気があってすぐに売れてしまうことが多いので、もし気に入ったということであれば、取り置きをおすすめしますが。
さらお:そんなこともあるんですね……!すぐに買いたいな。でも、今晩だけ考えてみようかな。
北村写真機店:とってもいいと思います。
さらお:今日は、本当にありがとうございました!絶対にまた戻ってきますね。迷う……迷うなぁ……!
おまけ:「新宿 北村写真機店」で、たくさん希望に近いカメラに出会えてご満悦のさらお
次回、「さらお、カメラ買う。ついに購入するカメラを決めたの巻」に続きます