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法務【求人】

みんなのマーケットで法務をしている赤塚です。「IT系スタートアップの法務に挑戦したいけど、実際どうなんだろう」と迷っていませんか?私は、メーカーの法務出身なのですが、同じ法務だから大丈夫だろうと…安易な気持ちで転職をして、正直言って大変な想いをしました(笑)でも、今は転職をして良かったと思っています。当社は、事業部制になって領域が広がりました。そのため、ビジネスを進めるためのマンパワーが足りていません。そこで、私から当社の法務の魅力について話をさせてください。


前職との違い

私はBtoBメーカーの法務として4年間働いてから、育児で3年間職場を離れ、その後、みんなのマーケットに入社しました。今までとは全く違う業界なので面白そうだなと。業務内容も法務なので、これまでの経験を活かせるだろうと。しかし、入社をしてみると同じ法務でも業務内容は大きく違いました。法務への依頼は新しいことばかりで、法務にありがちなルーティン業務が無いのです。なぜなら、常に新しいことに挑戦しているからです。詳しくはこちらのSpeakerdecをご覧ください。

入社後は今までの知識を活かせなかったので苦しみました。例えば、私は「利用規約」や「プライバシーポリシー」などは扱ったことがありませんでした。メーカーで争点になることは分かるのですが、プラットフォームで争点になることは分かりませんでした。そして、前例が無いので、毎回考えないといけません。入社前から分かっていたことではありましたが、毎回悩むことになりました。

そこで、めちゃくちゃ本を読んで勉強をして解像度を上げていきました。いわゆる「一人法務」なので、自分で解決できる量を増やすために勉強をしました。

今だから言えることですが「一人法務」だったということは非常にタフでした。本部長の吉岡さんは私の上司ですし…フラットに壁打ち相手というか、解釈のラフな会話はあまりできません。一人で抱え込んでしまってうまくいかないこともありました。

でも、1年経った今は、前職との違いは「表面的なこと」だと言えるようになりました。法律の読み方、条文の解釈の仕方は結局は同じです。根本を理解していれば同じであると気付くことができました。適切なリスクを取りに行って、事業を進めるために必要なことをするという根底の部分は一緒です。法領域や契約の種類は違いますが、法務をやっていた人なら、これまでの経験や知識は活かせます。

この他、入社して思ったのは、前の職場は本当に丸投げな人が多かったということです。「外部から契約書の雛形をもらったんで見てください」みたいな。「この会社と何をするんですか?一度目を通しましたか?」と言いたくなるような文字通りの丸投げです。事業部の人が「契約書は触ってはいけない!法務に投げなきゃ!」と思い込んでいるというのはよくある話です。

契約書には権利と義務が書いてあります。その義務を履行するのは事業部なので、その義務で良いのかを判断するのは本人です。つまり契約とは「私はこの義務を履行できます」という取り決めなのです。例えば「報告書を3営業日以内に送る」という契約の場合、それができるかできないかはあなた次第だし、先方との取り決め次第でもあります。そこの部分は法務には分かりません。当社の場合は、事業部の人が自分から話をしてくれるので、そこをきっかけに重要な部分をヒアリングすることができます。

そういう意味で、当社の人は丸投げではなく、「私はこう思うが合っているか?」みたいな感じで、前提も含めて話をしてくれます。そこは当社の特徴だと思います。

法務は偉くない

案件の処理するスピードに対して依頼が多いのでタフじゃないとやっていけない部分があります。

前の会社は法務が強い会社でした。法務が「駄目です」と言ったらビジネスが止まるような法務の権限の強い会社でした。表現が正しいか分かりませんが「お上の一声」みたいな。とても些細なことで止めたりしていて、本質的ではないと思っていました。だから、私は、法務が理由でビジネスにブレーキをかけてはいけないと考えています。止めなきゃいけないことは止めるのが仕事ですが、本質的ではない部分でブレーキをかける存在になってはいけません。

法務は偉くないです😊

前の会社にいるときから「どれだけ法務は偉いのか」と疑問を感じていました。法務が会社の利益を生み出すわけではありません。ビジネスを進めているのは事業部です。そこを支援するのが法務の仕事です。法務が事業部のビジネスを止めることがあってはいけません。専門的な立場として意見をすることは必要ですが、ビジネスを進める人と並走することが必要だと思っています。スポット的にその場限りの意見をするのではなく、ずっと並走する感じをイメージしています。最近は、新しいサービスの利用規約を新規事業中毒の大橋さんと一緒に考えたりもしました。対話をして一緒に進んでいくような関係が理想だと思っています。

法務の知見を活かしてビジネスを前に進める

最近は、出店者のルールであるガイドラインの棚卸しをしています。複雑なルールやなぜ設定されたのか分からないルールを抜き出して、シンプルに変更していく取り組みです。今回、ハウスクリーニングのルール変更をしました。私が責任者であるコンサルティング本部長から指名を受けた理由は2つあって、1つ目は入社してから浅いので客観的に見て違和感を感じて欲しいということ。2つ目はルールの齟齬、統一性があるかを法務として見て欲しいということでした。品質管理部長と違和感のあるところを見つけて意見を言い合いました。

意思決定のフローやルールの背景にあるシステム上の理由など、ルールの変更を通して、会社そのものが見えてきました。くらマがサービスを提供しているのは出店者やお客様なので、それらのユーザーの気持ちを想像することになりました。ルールの変更にあたり、出店者とお客様の間で発生するトラブルの元を見つけることができました。これらの多くは認識の不一致によって発生するものです。争いのスタートは言葉足らずだったり、思い込みだったりということがほとんどです。作業そのものではなく、もっと手前のところで認識の不一致が起きているので、そこを解消できるルール作りに取り組みました。

新しいルールではトラブル防止のため「詳細な作業箇所」が拡充された

言動によるトラブルは、当事者の問題なので当社ではコントロールできません。しかし、システムやルールなど当社で関与できる部分の認識は合わせることができます。ストアコミット(出店者が必ず提供するサービス内容)の変更も、作業箇所をこれまで以上に詳細に書くようになりました。それによって、出店者の清掃後のチェックシート的な役割にもなりますし、ユーザーも作業箇所を確認しやすくなります。これらは認識を揃えるために導入しました。

具体的な業務内容

具体的な業務内容がイメージできるように私の1日の動きをお伝えしますね。

8:30
その日のタスクを洗い出してSlackで報告
契約締結稟議の承認ため取引先の反社チェックを実施したり、契約内容を確認し承認する

10:00
・契約書の作成やレビューを実施
・社内からの問い合わせに対応(新しいビジネススキームのリーガルチェックや広告に用いる表現が景表法的に問題ないか、案件に応じては顧問弁護士に相談してMTGなども実施)

12:00
コーポメンバーでその日のタスクの共有と報告を行います

14:00
社内のルールの見直し(出店者のUXに関わるルールの改善)
新規カテゴリの必須資格の確認
法改正情報のキャッチアップとアップデート、適宜社内への情報提供

17:30
本日のタスクの結果をSlackで報告して退勤

得られるスキル・経験

なんでも経験できます。(コーポレートの部門としては珍しく?)いわゆるルーチン業務がほぼありません。毎日、毎週、毎月など決まって発生する業務が殆どなく、常に新しい依頼や業務が舞い込んできます。基本的に前例のない業務が多いので、その分ナレッジも経験値もたまっていきます。やはり、何でも経験ができるのは楽しいです。逆に云うと、人数が少ないので(今は1人)依頼がきたものに対して「私じゃ無理です」という選択肢はありません。詳しい人に投げられません。投げられたものを受け取って、必ずボールを返さないといけません。だから、なんでも経験できます。したくなくても、望まなくても、やらないといけません。私にとっては、1年で経験できるものを超えているというか(笑)。色んな分野の経験をさせてもらえたと思っています。ナレッジや経験値が凄く貯まることは、当社の法務の魅力だと思います。

業務を進めるうえで困難な点

大企業のように、法領域や業務内容による分業制ではなく、少人数なので、依頼が来たらなんでも請け負う必要があります。独禁法も景表法も個人情報も知財も…すべてです。「それはちょっと専門外なので…」という言い訳はできません。もちろん私も全てに精通しているわけではないので、仮説を立てて裏付け調査を行い、よりビジネスにとって最適な道を探して提案します。「わかんないよ!」と思うことも多いですが、法務って最後の砦と思われているので、根拠を持って解を出すという過程には責任を持つように意識しています。それを重荷と感じる人には難しいと思います。

大前提として一定の法律の知識は当然必要で、それがないと当たりがつけられないし、そもそもリスクに気づけないので、出した解が的外れになるということはあります。
ですが、それと同じかそれ以上にビジネスやサービス、そしてそれに関わる社内外の人たちを理解することが大切だと感じています。これは、自分に対しても言っています。
法律書に書いてある答えを導き出しても、それがビジネスとマッチしていなければ机上の空論になってしまいますし意味がありません。法律とビジネス、どちらも深く理解していく前向きさと気概が必要です。

私自身も入社してから当社のサービスを知れば知るほど、いかに世の中に必要とされていて、便利で有用であるかを日々感じています。くらしのマーケットをあらゆる脅威から守り、安全に革新させる道を探していくというのが根本の使命だと考えています。

どんな人に向いているのか

社内の人から依頼されたら拒まないオープンな法務でいたいと思っています。何でも相談してもらいたいです。「法務に相談しても面倒だな…」と思われたり、それ故に相談されずに後から問題が発覚する方が困ります。だから「こんなこと相談しても良いのかな」と思うようなことを何でも相談してもらえるような法務にしたいです。事業を前に進めるためにも!

本当に法律的なことを知りたいのであれば、顧問弁護士に聞けば良いじゃないですか?顧問弁護士は外部の人なので、数ある依頼先がある中で、当社の顧問をしている立場です。法務は社内の人間であり、同じ社員です。顧問弁護士よりも法務の方が社内のことを理解しています。そういうところに法務の意義を見出す必要があると思っています。だから、事業部と顧問弁護士を仲介するだけの法務にはなってはいけないと思っています。

社内の人にとっても身近にいる相談相手になりたいと思っているので「弁護士に聞けば良いじゃん!」と言われるのが、私にとっては一番の屈辱です(笑)。私の入社前は法務が居なかったのですが、それでも会社は回っていました。そういう意味では、究極的には法務は居なくても良いのです。でもせっかく入ったのだから顧問弁護士とは違う価値を発揮したいという思いは強いです。タイムリーに対応出来る部分もあるし、もちろんタイムチャージもかからないですしね(笑)

今は一人なのでそれを一緒にやってくれる方に入って欲しいです。毎日、新しいことばかりなので、まずは自分で考えて回答を出そうとする自律している人に入社してもらいたいです。

「弁護士に聞けば良いじゃん」と言われるのが一番の屈辱です😊

給与について

給与は原則として、現年収に基づき同等額からのスタートとなります。例えば、現年収が600万円の場合、45時間の固定残業代を入れて年収600万円となります。実力に応じて相談もさせていただきます。

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