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Vol5. イギリス滞在記〜YMSで働いてみて思うこと

YMSでロンドン滞在中のMaddieです。

私は2024年の3月にイギリスへ渡りました。時が経つのは早いもので、気がつけば半年以上の歳月が経っていました。

今回は現地でのお仕事の話を中心に記事を書いてみました。
ぜひYMSでイギリスに行きたいなと思っている方はご参考いただければ幸いです。

1.日本と変わらない!ロンドンの通勤ラッシュ

ロンドンにも通勤ラッシュは存在する

みなさん、ぎゅうぎゅうの満員電車に閉じ込められる通勤ラッシュは日本だけだと思っていませんか?

列に並んで、さあ電車が来て乗れたと思えば立ちっぱなしなのは当たり前。車内でも手すりが持てるとか、ドアに近いとか、ちょっとでも快適な場所を求めて戦う毎日。海外ならこんな苦しい思いしなくていいでしょ…と思っているそこのあなた!

実はここロンドンにも通勤ラッシュはあります!
ピーク時の電車はまさに寿司詰め状態!日本の電車と大差ありません。

世界最古、Underground(通称Tube)と呼ばれるロンドンの地下鉄。
古い車両に乗った場合、日本と違って空調の効きが悪く息をするのも大変です。香水をつけている人や汗臭い人がいればもうジ・エンド。下車駅まで必死に我慢するしかありません。冬は暖房が効いていますが、それもダウンジャケットを着て電車に乗ろうもんなら暑すぎてもう滝汗です。

個人的感想によるTubeの路線ごとの快適度ランキング
快適:Elizabeth Line, Overground, Hammersmith/District Line, Circle Line
普通:Jubilee Line, Northern Line
最悪(夏はエアコンなし):Central Line, Bakerloo Line, Piccaddily Line, Victoria Line

また、通勤通学で電車が混むピークタイムには乗車料金が上がります。
ピークタイムは平日の朝6時半から9時半、夕方の4時から7時。
ピークタイムこそ電車に乗っていて辛いのに運賃を下げてくれよ、と言いたいところです。

ただ、コロナ禍を経験し月曜と金曜日をリモートワークにする人が増えたようで比較的電車も空いているそうです。火〜木曜日の朝・晩を我慢すればいいので、ちょっと日本よりマシになるかもしれません。

2. 仕事は本当に見つからないのか?

ワーホリ全般でよく聞く ”仕事が見つからない” 話

仕事探しに関して、最近Youtubeを開くと「ワーホリで海外に行ったが仕事が見つからず困っている日本の若者」が取り上げられた動画を見かけることがあります。よく見かけるのはオーストラリアのケースです。日本人が食べるものにも困って現地の生活困窮者のフードバンクに頼らざるをえないという話が取り上げられていました。

その動画に対し「自分から海外に出たくせに外国のフードバンクのお世話になるなんて日本人の恥!」という辛辣なコメントも見受けられました。

そう言いたくなる気持ちももちろん分かります。ただ、私も過去にはカナダで生活していたときに仕事がなかなか見つからず、日本円の貯金も底をつきかけて、ジリ貧の毎日を過ごしたことがあります。

特にカナダは初めての海外長期滞在だったため、なかなか仕事に就けず苦しい思いをしました。こうなった場合、やはり食べ物から節約しなければいけないので、日本での生活レベルから大きく下回った食生活を送っていた時期もありました。常にお腹が空いている状態で、体重も5〜6キロは落ちました。気持ちも暗くなり辛い日々だったことを思い出します。

海外に出て働くという新しい挑戦にはこのような辛抱や犠牲も付き物です。ですので、ワーホリで海外に出たけれども困っている日本人のことをそう悪くは言わないでいただきたいものです。新しいチャレンジをする若者のことをぜひ温かい目で見てほしいというのが経験者の私の思いです。

3. イギリスYMSの現状

話がそれましたが、イギリスのワーホリ(YMS)の現状について。
こちらも「申請枠が本年度(2024年)より従来の1500名から6500名に急増したことで仕事が見つからない日本人が増えている」という内容の
Youtube動画があがっているのを発見しました。

確かに「日本人であることを活かせる仕事」の競争率は高くなったでしょう。それは、日系企業でのオフィスワークや日本食レストランなど、日本語ネイティブであることが求められる仕事です。

そういった求人はロンドン拠点の日系の人材派遣会社が取り扱っているケースが多く、その会社のサイトでは毎日のように新しい求人が掲載されています。求人の職務内容はオフィスワークが中心です。

日系の人材派遣会社について

私の知り合いからも、オフィスワークがしたいのでこの人材派遣会社に登録し求人に応募しているが、なかなか採用が決まらないという話を聞いたことがあります。

私自身も渡英当初はこの会社を利用していました。とにかく仕事が欲しいので日系企業でも現地企業でもなりふり構わず応募しまくっていました。ただ、この人材派遣会社を通して応募した求人はほぼ落ちました。

それもそのはず、元々の募集枠が1名などと狭き門であり、加えて一般事務的な職務内容だと応募する人も多く競争率が高くなります。

私の場合、1軒だけ採用の方向で話を進めてくださった会社があったのですが、「採用するね」という担当者の口約束から実際に雇用契約書が送られてくるまではなんと3ヶ月かかったのです!最初の1ヶ月はまだ日本にいて、日本から就活をしていたため良かったものの、残りの2ヶ月はすでに渡英していたのでその間の滞在費を払ってくれと言いたいものです。

人の生活をなんだと思っているんだと不信感を覚え、こちらの企業には内定を辞退させていただきました。それと同時に、つまり渡英3ヶ月目には現地企業での内定もいただいたので、そちらで現在も働いています。

ちなみに、私が採用の方向で話が進んでいた会社での職務内容はほぼ前職と被る内容でいわゆる経験者採用でした。日系企業のオフィスワークに就きたい場合、日本人同士での熾烈な競争を勝ち抜くには、これまでの経験がそのまま募集企業での職務で活かせられるかどうかが最重要なのではと考えます。全くの未経験だった場合は、おそらく書類選考の時点で落とされる可能性が高いと思われます。

私の実体験から言えることは、日系人材派遣会社の求人をあてにしすぎないほうが良いです。もちろん良い求人があれば応募しておけばいいですが、現地企業の求人もIndeedやLinkedinなどでチェックしておくようにすると間口が広がります。

イギリスの会社で働いてみて

ではイギリスの会社で働いて実際どうなのか。結果的に、今の会社で働いて良かったと思います。日本人の同僚はおらず、毎日あやふやな英語でなんとか乗り切っています(笑)。

ただ、私の業種は小売店でのセールススタッフ、つまり接客業でオフィスワークではありませんので、そこまで高い英語力は求められません。外国籍の同僚もたくさんいます。

ですので、英語が話せないから仕事にならない・・といったプレッシャーを感じることはあまりないです。でも、いまだにネイティブ同士が高速スピードで会話する内容は聞き取れません(笑)。ネイティブの上司から何か指示されたときに、聞き返すなんてこともしょっちゅうです。

何が言いたいかというと、こんな中途半端な英語力の私でもなんとか毎日働いています。言語の壁を越えることができない代わりに、一生懸命、必死に働いています

ネイティブであれば肩の力を抜いてちょっと休憩したりしても別にイギリスでは当たり前のことですが、私は人より英語ができない分、勤務態度だけは完璧にしようと心がけています。

まず仕事をゲットするまでが困難ではありますが、いざ採用してもらえたら必死に働く。それが私たち真面目な国民性の日本人ができることであり、また評価される点であると思います。

ホリデー制度は充実のイギリス

真面目に働く、と言いましたがオンとオフの切り替えはさすが日本よりも進んでいると思います。

私の契約はパートタイム雇用ですが、それでも有給休暇が年に約15日〜20日くらいは貰えています。イギリスでは有給休暇のことを「ホリデー」と呼びますが、私もホリデーを利用してヨーロッパに旅行することができました。旅行好きなので大変有り難い制度です。



ということで、今回はイギリスで半年働いてみて実際に感じたことをまとめてみました。またイギリスから情報を発信できればと思います!




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