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NUMI (ヌミ)のハーブティーを選ぶ理由

今私が一番好きなティーメーカーである Numi (ヌミ)

手に取ったきっかけはサンフランシスコのローカルカンパニーであること。
飲み続ける理由はその香りと味のすばらしさ。
でも、私がこのティーカンパニーを好きな理由の根底にあるのは、**その理念と素材に対する徹底的なこだわり **です。

一つ一つのティーを紹介する前に、Numi について知ってもらいたい、ということで、Numi という会社のお話をしたいと思います。

Numi が生まれたのは、米国カリフォルニア州オークランド。
サンフランシスコ湾を挟んで、サンフランシスコの隣に位置するサンフランシスコ・ベイエリアでイーストベイと呼ばれる地区の都市です。

健康志向でオーガニックへの意識も高い、ベイエリアの会社らしく、オーガニックや環境への配慮を重視したティーカンパニーです。ベイエリアに住んでいると、素材にこだわった商品が多いので、これだけなら正直当たり前なこととして感じてしまうのですが、Numiはそのこだわりの徹底ぶりに驚きました。

・100% 本物の素材へのこだわり
・USDAオーガニック認証
・非遺伝子組換え素材を用いた生物分解性ティーバッグ
・フェアトレード認証
・環境に配慮した包装素材

などなど。

こちらは Numi の代表的なティーバッグを詰め合わせた ”Numi's collection”   のパッケージの表示。

REAL FRUITS, FLOWERS & SPICES  そして NO ”NATURAL" FLAVORS OR FRAGRANCES
これが、私の大好きなNumi のこだわりです。
本物の素材へのこだわりとして、Natural Flavor を一切使わず、本物のフルーツ、花、スパイスを使っているのです。これは他の多くのティーカンパニー・ティーメーカーと比べて、徹底的なこだわり方です。

例えば、私的・秋冬にイチオシのターメリック・アンバーサン のIngredients (原料)を見てみると
・オーガニック・ターメリック
・オーガニック・ルイボス
・オーガニック・ハニーブッシュ
・オーガニック・カルダモン
・オーガニック・シナモン
・オーガニック・バニラビーン
以上!
味も香りも、すべてこれら本物の植物そのものを素材としています。

一見あたりまえのように感じるかもしれませんが、他のハーブティーの原料をチェックしてみると、はっきりと違いがわかります。
例えば、あるハイビスカスベースのフルーツ系ハーブティーでは blood orange flavors with other natural flavors の表示があったり、別のメーカーのレモン系ハーブティーでも natural lemon flavor with other natural fravors と表示されていたり。天然・人工問わず、香料が使われているケースがほとんどなのです。

フレーバー=避けるべき悪い物、という印象にならないよう少しだけ補足をしますが、フレーバーは食品をよりおいしくする目的で加えられるものです。

食品に香料を添加するのは、よりおいしく食べられるようにするためです。炊き立てのご飯や温かい味噌汁の香りをおいしそうだと感じるように、香りはおいしさを構成する重要な要素だからです。参考:日本香料工業会|フレーバーとは

加工の過程で失われていく素材本来の香りを補う目的の他、もともと持っている香りを強化したり、時に好ましくない香りをマスキングしたりという目的でも使われます。

フレーバーは、おいしく価値のある食品を作るために、以下の役割などを果たしています。1)「強化(着香)」食品が本来持っている香りを強化し、香りが少ない素材に香料を付与する。2)「補香(賦香)」加工や流通の過程で食品素材本来の香りがなくなったり少なくなったりする場合に素材本来の香料を補う。3)「風味矯正(マスキング)」食品素材本来に好ましくないにおいがある場合や、加工工程で発生する加熱香や発酵臭などにより食品として適さないにおいが生じる場合にほかの香料を使用してマスキングすることがある。参考:日本香料工業会|フレーバーとは

「おいしく感じること」は食事でとても大切なことだと思っているので、私はフレーバーに対してすべて反対という立場ではありません。どういうものかをちゃんと理解して、選ぶかどうかはその人次第、というスタンスです。

ハーブティーに関してだけ言うと、自分でブレンドしたハーブティーの香りとおいしさを知っているので、本来ならばフレーバーはいらないはず…と思う一方で、ティーバックとして加工し流通する過程で香りが失われていくことも、容易に想像ができます。香り成分=分子量が小さく揮発性の高い物質なので、そのままの状態で長時間保つことは難しいのです。結論として、人工的な香料でなければ、そこまで気にせず買って飲んでいます。

さて話を戻しますが、Numi はこういった香料に対し、ティーの本当のフレーバーを隠してしまうとして使っていません。
 *Numiのサイトに What are Fravorings? として記載があります。

No "Natural" flavors or flagrances と Natural を強調しているのは、たとえそれが天然由来であったとしても、人の手によって抽出され、作られるものは真のNatural ではない、というNumiの思いが込められているのかなと勝手に想像したりもしています。

他のハーブティーと飲み比べているとNumi のお茶は、香りが余計な刺激をせず、心地よく届くのがわかります。かといって決して香りが弱いわけではなく、これはきっと素材の良さによるもの。ティーバッグという手軽な形に加工しながらも、素材にこだわることで香りと味わいを落とさない。それがNumi のハーブティーの魅力です。

そしてさらに素晴らしいことに、Numiのティーバッグティーは日本でも手に入りやすい!ここサンフランシスコ・ベイエリアではローカルのティーカンパニーとして、地元スーパーならば大抵取り扱いのあるNumiですが日本でも、種類は限られるものの、成城石井などで購入が可能です。お値段もこちらとほとんど変わらないという素晴らしさ。手軽に美味しく安心素材でティータイムを楽しみたい方、一度Numiを手に取ってみてください。


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