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【読書日記】 「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ 著

なぜかこの本を「ミステリーだ」と思い込んで読み始め、いつ事件が起こるのか? 後に解明される伏線は?と前のめりに読み進めたものの、結局、何も起こらず、期待していたミステリーものではなかった、と読了してわかりました。

あ、お急ぎの方、内容をYouTubeにギュッとまとめましたんで、ぜひご視聴ください。


目次の曲タイトルにグッと来ますね!

プロフィールによりますと著者の乾くるみさんは、私より少し年上。
この目次、ユニークですよね〜。

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みなさんは全部ご存知ですか?

私は「ゆれるまなざし」と「Lucky chanceをもう一度」、「Dance」を知らなかったのでYouTubeで検索したら、やはり全部知りませんでした・・・。
しかも、「Lucky ・・・・」はあのCCBの歌なのに!
CCBと言えば、「ロマンティックが止まらない」ですよね〜。
中学生だったかな、私。夢中で聴いていたのに、「Lucky Chance・・・」は全く思い出せませんでした。

・・・と内容がなんかこの前書いた、コレ↓ に寄ってきてしまいました、すみません。

それぞれの章の内容が、タイトルと合っているところもあれば、合っていないと感じる章も。
しかし、曲のタイトルと内容が合っているだの、合っていないだの関係なく、ストーリーは進んでいきました。

<サラッとあらすじ>

大学生の「ぼく」が合コンで出会った歯科衛生士のまゆ。
お互いの気持ちを確かめ、ぎこちなくも初々しく付き合い始めたふたり。
「ぼく」はまゆの住む静岡で就職すべく地元の企業を選んだものの、「ぼく」を含む男性新入社員3名が、東京にある親会社へ派遣されることになった。


「ぼく」とまゆの長距離恋愛が始まった。
「ぼく」は毎週クルマで静岡のまゆを訪ね、週末を一緒に過ごした。

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一方、派遣先の部内では、新入社員の石丸美弥子と共に業務にあたる機会が多く、声も見た目も美しい清楚な石丸さんに接し、「ぼく」は『東京には芸能人でもないのに、こんなに綺麗な人がいるのか』と驚く。
石丸さんは外見のみならず性格も良く、部内の人々に「ぼく」を紹介して回ってくれる気遣いもあった。

新社会人、慣れない東京暮らし、毎週末の静岡通いなどで疲労が蓄積し、食欲もなくなった「ぼく」はある日、突発性難聴で入院する羽目になる。

初夏のある週末、まゆが妊娠していることをふたりは知る。
入籍する前に妊娠してしまったことにまゆは動揺し、「ぼく」も事実を受け入れ難かった。
話し合った結果、ふたりは堕胎を選択した。

傷心の「ぼく」に石丸さんが近づいて来る。
疲労を理由に静岡行きを隔週にしたせいで、「ぼく」はまゆと石丸さんのふたりと交際するようになってしまった。

ふたりの女性の間を決して器用に行き来できない「ぼく」が出した答えは?

勝手にがっかり

冒頭にも書きましたが、なぜかこの小説をミステリーだと思い込んでいたので、「いつ事件が起こるのだ?」と鼻息荒く、結局最後まで読んでしまいました。

読了しておいてこんなこと言うのもアレなんですが、私には響かない作品でした。

地方都市で送る大学生活、年下だけどすでに社会人のまゆと出会い、彼女のことを考えて地元の企業に就職したはずが、東京勤務になってしまう流れ、それでもまゆとの時間を大切にしたいと、なんとかお金をやり繰りして週末ごとに静岡に帰る暮らし、そんなこんながとても丁寧に描かれているし、登場人物たちの気持ちの動きも自然なのに、私は入り込めなかったです。

「イニシエーション・ラブ」とは。

作中での石丸さんの言葉、「イニシエーション・ラブ」。
通過儀礼の恋、という意味だそうです。

初恋ともまた違う恋。
「ぼく」とまゆのイニシエーション・ラブは青くてほろ苦かったな、と思いました。


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