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自尊心の高め方

つい先日の心理カウンセリングセッションで、自尊心の低いのはどうしたらいいか、という相談になりました。

今日は、そこでお伝えしたことをそっくりそのまま書いてみます。


まずは自分の嫌いなところ、ダメだと思っているところのリストアップから、ということで紙に書き出してもらいます。

自尊心が低いと、まずはそこで抵抗が出てくる。

そこを直視していくことで古い痛みに触れることになるから、できればそれは避けたいという反応が起きます。

そこで、「(健全な)自尊心がもともと高い人はほとんどいない」、ということをまず認識してもらいます。

みんな騙し合いです。

たとえ自尊心が低くても、人前では低くないように見せるのが上手になってます。

実際、その相談者の方も、人からは自分が自尊心がここまで低いとは思われてないと思う、と言ってました。

今、ハッタリではない健全な自尊心を持っている人たちというのは、必ずといっていいほど自分の嫌なところ、ダメだと思っているところについて、徹底的に内観してきた人たちです。

自尊心を高めたいということなら、残念ながらこれを避けては通れない、とわたしは思ってます。

それで、最初にするリストアップは、

潜在意識下にあるものを意識化する作業。
自分の内側を客観視することが何よりも大事です。

これはたいてい無数にあるものなので、1回や2回リストアップしたぐらいではすみません。

そこから一つ一つ見つめていくのですが、
わたしが思うに、自分の嫌いなところ、ダメだと思ってるところは大きく分けて2パターンがあります。

一つは、〈比較のジャッジ〉の観念から来てるところ。

例えば、人との交流下手なところ、不器用なところが嫌いとしたら、

「社交的でないとダメ」「器用でないとダメ」といった比較(善悪)観念を持っているということ。

もう一つは、トラウマ由来の「自律神経の過緊張」でそういう状態になってるだけだよ、っていうもの、です。

それについては、後ほど書きます。

一つ目の〈比較のジャッジ〉の場合は、
ダメなところを改善しよう、ではなく、
ダメだと思っているそのジャッジを見つけて手放そう、なんです。

しかしこのジャッジというものがクセモノで、
自分を苦しめているそのジャッジは、みんなが当たり前に持っているものと思わされてます。

しかし、
これに関しては、みんなそれぞれ違うものさし、ジャッジで自分を裁いているというのが本当のところです。

そのジャッジがどこから来てるか?
親から?世間から?学校教育から?

〈比較のジャッジ〉は、
わたしがこれまで見てきたところによると、
ほぼ全てが、
「いのちより数字(お金)が大切、という価値観をもとにデザインされたこの世界のシステム」
から来ています。

みんながこの〈比較のジャッジ〉を信じていることで、
このシステムが成り立ち、維持されているといってもいい。

親の刷り込みであろうと、
学校の刷り込みであろうと、
世間(マスコミとか)からの刷り込みであろうと、
信仰している宗教からの刷り込みであろうと、全て一緒です。

もし、そのカラクリが見えて、
お金(数字)よりいのちの方が大切なんだと認識を改められれば、
ジャッジを手放すことは簡単だと思います。

それをやっていけば、自尊心がどんどん回復していきます。
もう一つの、トラウマ由来の嫌な癖や習慣、問題行動などは、
トラウマを癒すことで、自然に解消されていきます

たとえば、
「やる気が起きない」
「疲れやすい」
「もの忘れが多い」
「気分のムラがある」
「頭が真っ白になる」
「心ここにあらず」
「余裕がない」
「集中力がない」
「前に進めない」
「キレる」
「パニック」
「暴言吐いて人を傷つけてしまう」
「自分語りをしてしまう」
「何か(アルコール、過食など)に依存している」
などが、自律神経過緊張からの、低活性あるいは過活性状態によるもの。

こっちは、あなたの問題だと思っていることは、本来のあなたの自然な状態ではないよ、という話です。

トラウマの話をすると、
トラウマは思い込み、トラウマなんか無い、トラウマに向き合う必要はないという心理学の教えがあるのを聞くことがあります。

それに関しては、わたしはそうかなぁ?と疑問に思ってきました。

誰であっても。ショックな経験や怖い経験をしたり、必要な時に誰にも助けてもらえなかったり、ということが生きている間には無数にあるものです。

そういうものは、時間と共に自然に解消されていくものだと、多くの人は思っているかもしれませんが、実際は身体に「自律神経の癖」として残っています。

トラウマは、自分が実際に経験したものだけではありません。

人類は歴史の中で残虐な経験をたくさんしてきています。ほんの数百年前でもそうだったのに、そういう経験が、今の私たちのDNAに記憶として残っていないわけがないのです。

自律神経の癖として出るのは、ある特定のシーンにおいて、
闘うか、逃げるか、凍りつくか
という防御反応です(具体的な例は上に書いたこと)。

特定のシーンというのは、そのトラウマの記憶と何か結びつくトリガー(きっかけ)があった時です。(大きな音、匂い、景色、言葉、なぜか知らないけど苦手だと感じるモノや人、など)

こればかりは、「自律神経のなすがまま」なので、自分の意思ではコントロールすることができません。

自律神経の癖を作っている、トラウマエネルギーを癒していくことで、自律神経が回復します(セラピーでは、一つ一つ記憶を思い出す必要はないです)。

そうすると、問題と思っていたことが次々と自然に解消されるので、自尊心も自然に高まる。

健全な自尊心を持つことで現れるサインは、

◯完璧さを求めない

◯人からの評価に振り回されない

◯自己犠牲をしない

◯人に承認を求めない

◯挫折や失敗を恐れない

◯心に余裕ができる

◯健全に自己主張ができる

◯境界線超えをしない(他者の領域に踏み込んでまで何かしなくちゃと思わない)

◯新しいことに挑戦できる

などですが、

反対にこれらの状態にない人は、自分の自尊心が低いからだというのがわかると思います。

《トラウマセラピーの例》

◯催眠療法

✴︎EFT(感情解放)タッピング

✴︎マトリックスリインプリンティング(EFTのトラウマに特化したセラピー)

◯TRE(トラウマリリースエクササイズ)

✴︎ヒーリング

◯ホメオパシー、フラワーレメディ

✴︎インナーチャイルドワーク

✴︎活元、ジベリッシュ、などの不随意運動

◯腸活

※段階に応じて、いろいろ組み合わせるのが望ましいです。

※✴︎のは、わたしの個人セッションで使っているので、よかったらお試しください。

Auther: しっしー
奈良県香芝市にて、「生きづらさ」を「才能」に変えるメンタルアプローチセッション、
東洋の身体叡智を声に変える「ボイスエンライトメント」主宰
https://v-enlightenment.com/
”自然倍音豊かな癒しハーモニー”を追求するコーラスグループ「トーション・ハーモニック・クワイア」代表兼指導者、
パートナー高木亮と共に、 いのちの循環のライフスタイルを追求する自然農シェアハウスコミュニティ運営、
をしてします。
Instagramアカウントは、nara_sharehouse

問い合わせ:cuorevoce711@gmail.com

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