かる・かる・かるちゃあ

独自の視点からカルチャーを発信! またの名は、文・文次郎 Amazonにて電子書籍『別冊かる・かる・かるちゃあ 完全版』を発売中。kindle unlimitedでも読み放題

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マガジン

  • 90年代邦画実況シリーズ

    90年代邦画実況がマガジンになりました。 全部で15本の邦画実況が入っています。

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かる・かる・かるちゃあからのお知らせ

どどーんっ! なんと、あの、note大賞落選作品『別冊かる・かる・かるちゃあ』が、9か月の月日を経て、帰って来た!!  編集期間2か月以上 加筆、訂正、再編集された、リニューアル版だ。 その名も… 『別冊かる・かる・かるちゃあ 完全版』だー! 遡ること、今から約2か月ほど前。かる・かる・かるちゃあはもがいていた。「金が欲しい!」「印税生活がしたい!」「PC TV Plus が欲しい!」そんな切羽詰まった状況のなか、知ったのが、Kindle出版という選択だった。なん

    • オリジナル短編小説『ディレクター40歳、アメリカンスピリットの煙に漂う未来をその目で確かめろ』

      • いざという時に頼りになるのは、警察や司法ではなく、血縁関係『母なる証明』

        『母なる証明』は2009年に公開された、ポン・ジュノ監督の作品で、長編では、『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物』に続き四作目となる。母と息子の関係性が濃密に描れた社会派人間ドラマになっている。冤罪で捕まった息子の無罪を証明するため、警察や弁護士を頼りにせず、母親が自分ひとりの力で事件全容の解明を始め、やがて、その犯人が息子である事を知るという筋の話なのだが、真実を知った母親のとる行動が、本作を語る上で、作品の方向性を示す重要な手がかりになっている。トマ

        • 犬をめぐり富裕層との対立を描く青春群像劇『ほえる犬は噛まない』

          まず最初に断っておくと、本作は、犬好きには少々どころか、目を背けたくなるシーンが満載だ。首吊りにしたり、屋上から落としたり、鍋にして食べたりと、どの場面もショッキングで、観ているこちら側は犬の状態が気になって仕方がない。明らかに死んだ犬が映るシーンもあるので、動揺を隠せないし、本当に殺していないのだろうかと心配になってしまう。そんなことも考慮してのことか、映画の冒頭では、「本作に登場する犬は、医療専門家の立ち会いのもとで、安全に管理されています」と説明文が表示される。「本当か

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        • 90年代邦画実況シリーズ
          3本
          ¥200

        記事

          Apple Music、Spotifyなどで楽曲を配信しました。

          言い忘れてましたが、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、AWA、Amazon Music、TikTok などで楽曲を配信しています。聞ける方は是非🎧 「かる・かる・かるちゃあ」と検索してみてください。よろしくお願いします。🙂

          Apple Music、Spotifyなどで楽曲を配信しました。

          なぜ、『グレムリン』のタイトルは、『モグワイ』や『ギズモ』ではないのか

          『グレムリン』は1984年に公開されたアメリカの映画だ。監督は、ジョー・ダンテ、脚本は、『ホームアローン』シリーズや、『ハリーポッター』シリーズのクリスコロンバスが務めている。クリスマスの夜に大量のグレムリンが大騒ぎを起こし、町を破壊していくという、なんとも恐ろしい内容が描かれ、序盤の可愛らしいモグワイが登場するシーンからは想像し難いストーリーへと展開していく。一見すると『チャイルド・プレイ』のような子供向けのホラー映画のように思える本作だが、そこには、80年代のアメリカから

          なぜ、『グレムリン』のタイトルは、『モグワイ』や『ギズモ』ではないのか

          ロバートゼメキス論

          まずはじめに、あなたがもしロバート・ゼメキスをハリウッドの娯楽映画、それもエンターテインメント作品を撮っている監督だという認識ならば、それは完全に間違っている。なぜならば、ロバート・ゼメキスは、極めて政治的な作家だからだ。スピルバーグやクリスコロンバスとは違い、ゴリゴリの保守思想で、かつ、共和党的な部分を反映させた監督だ。本論考では、ロバート・ゼメキスの映画を年代順に振り返り、大きく分けて三つの時代に区分し、ロバート・ゼメキスの映画の変遷を辿って行く。 前期 1978〜19

          I_want_to_eat_meat

          この曲すごいオススメです。

          ドンタコスが再びリニューアル

          2022年に大型リニューアルした、ドンタコスが再びフルリニューアルを果たした。94年の発売から、30周年を記念する節目を迎え、さらなる飛躍を目指し、今回フルリニューアルに至ったそうだ。前回のリニューアルは好評だったようで、直近の売り上げは前年比124%を記録している。筆者は少し前に『ドンタコスがリニューアルした理由を考察する』という記事を載せたのだが、掲載直後からアクセス数が爆発的に伸び、ほかの記事と比べものにならないぐらいの独走状態が(現在も)続いている。昔、テレビで視聴率

          ドンタコスが再びリニューアル

          オリジナル短編小説『たかしの休日』

          オリジナル短編小説『たかしの休日』

          フィリップ・K・ディック『トータル・リコール ディック短篇傑作選』10篇まるごと解説

          フィリップ・K・ディックの『トータル・リコール ー ディック短篇傑作選』は、2012年にハヤカワ文庫から、ディック傑作選第二弾として刊行され、『トータル・リコール』、『出口はどこかへの入り口』、『地球防衛軍』、『訪問者』、『世界をわが手に』『ミスター・スペースシップ』、『非0』『フードメーカー』『吊るされたよそ者』『マイノリティ・リポート』の10篇の物語が収められている。扱われているテーマは、主に核問題(戦争の問題)と全体主義などの(政治的問題)が中心だ。表題になっている『ト

          フィリップ・K・ディック『トータル・リコール ディック短篇傑作選』10篇まるごと解説

          別冊かる・かる・かるちゃあ完全版を値下げしました

          『別冊かる・かる・かるちゃあ 完全版』を値下げしました。 787円です。よろしくお願いします😄

          別冊かる・かる・かるちゃあ完全版を値下げしました

          かる・かる・かるちゃあが選ぶ2023年ベストアルバム

          今年で二回目となる、かる・かる・かるちゃあが選ぶ年間ベストアルバム。今年のラインナップは、こいつらだ! Ed Sheeran 『ー 』 Jayda 『G- Guy』 Saucy Dog 『バットリアリー』 Alabaster DePlume 『Come With Fierce Grace』 Sparks 『The Girl Is Crying in Her Latte』 Pretenders『Relentless』 Everything But the Girl 『Fus

          かる・かる・かるちゃあが選ぶ2023年ベストアルバム

          なぜ人はわかりあえないのか。ロードムービーの中で、人々のすれ違いを描いてきた、ケリー・ライカートを振り返る。

          フランス代表のサッカー選手、キリアン・エムバペ(通称エムバペ)は、数年前まで、ムバッペという呼称が付けられていた。しかし、いつからか、その呼び名は変更され、エムバペと呼ばれるようになった。当時、DAZNの熱心な視聴者であった筆者は、朝の情報番組で、エムバペという彼の呼称を聞いた時、これまでにない強い違和感を覚えた。「そっちでは、そう呼んでるのね。」その程度の話で済む事だと思っていた。残念ながら、その判断は誤っていたと、のちに知る事になる。今でもその名が呼ばれると、ふと、昔の彼

          なぜ人はわかりあえないのか。ロードムービーの中で、人々のすれ違いを描いてきた、ケリー・ライカートを振り返る。