規格が替わる時/2006.6.25
今の自転車は規格が落ち着いてきました。
「落ち着く」とは規格が乱立していないことです。
例えば「1センチ」が各国で違えばどうなるか・・・
そもそも「計り」すら信用できませんよね。
当時は変化の時代。
その前は規格があまり変わって
いなかっただけに変化を感じました。
乱立していたのには理由があります。
スポーツ自転車市場が急拡大を続けていた。
だからこそ規格の先陣を誰もが目指した。
「規格の覇権」を握れば。
覇権を握れば各メーカーがそれに従うので
莫大な権利を握れる。
規格が反乱したのではなく誰でも権利を
得られるので社内で考えた「企画」が
規格になってしまった。
まさに「ユーザー不在」です。
自転車は小さな産業。だからこそ。
それには80年代〜80年代に起きた
ビジネスにも起因しています。
その時のビジネスはまさに規格が
全てを変えました。
昨日までの規格を「無効化」するくらいに。
記憶がある方も多いかと。
映像や音楽の世界と同じです。
記録メディアが変わればそれを
記録して「再生機器」に別のものが
必要になる。
自転車も規格を変えてしまうと
その間連商品は全て買い直し。
だから儲かると考え結果です。
もちろん、中にはユーザーの利便性を
考えた規格もありました。
しかし「乱立して混乱」した。
今はある程度落ち着いて互換性を
確認すれば良い時代。
もちろん規格乱立が収まったのではなく
新しい規格に向けた変な動きも。
でも古い規格に引きずられ過ぎて
互換性がねじれる方向も考えもの。
時には過去をすぱっと切り捨てないと
「いびつな規格」が幽霊のように
漂いますので