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君は OFFICE CUE を知っているか~バトンを繋げる者たち~


「天国への階段 北海道re-mix」~ありがとう道新ホール~

昭和38年に開館した道新ホール。
北海道で演劇を志す者にとって一つのステイタスでした。
「いつかは道新ホールで」それが合言葉でもありました。

OOPARTS(第一期)の舞台として道新ホールに立ったのは30年も前のことでした。
当時の実力では動員も厳しかったのを覚えています。
半分にも満たない客席を見て随分と悔しい思いと多額な赤字ばかりが残りました。
今でも道新ホールの舞台に立つ時、その悔しさを思い出します。
初心に帰れるというか、どこかで「慢心するなよ」と睨みつけてくれる存在。
それが僕にとっての道新ホールでした。
改めて考えると僕とは同年代。一つの時代が終わる悲しみ。
その一方で「あとは任せたぞ」というようなバトンを受け取る思いです。

「ありがとう道新ホール」貴方の思い、しかと受け止めバトンを引き取ります。
同年代だけれど僕はまだまだ足が動かなくなるまで走り続けます。

天国への階段を登るその日まで。

【作・演出】
鈴井 貴之

【出演】
森崎 博之
小橋 亜樹
北川 久仁子
河野 真也
舟木 健(NORD)
安保 卓城(NORD)
瀧原 光(NORD)
滝谷 美夢

鈴井 貴之

鈴井貴之という名前を聞いてすぐに顔が浮かび、何者なのかすぐに答えられる方は割と少ないのではないだろうか。

水曜どうでしょうで大泉洋の隣にいつもいるタレント。
ミスターどうでしょうと呼ばれているおじさん。
クリエイティブオフィスキュー会長。

それだけではない。じつは割とすごい人なのだ。

鈴井 貴之(すずい たかゆき、1962年5月6日 - )は、日本俳優タレント映画監督放送作家脚本家演出家プロモーターDJラジオパーソナリティ。 また、実業家として、自身も所属する芸能事務所・株式会社CREATIVE OFFICE CUE創業者で、現在は取締役会長を務める。

Wikipedia

北海道ローカルの「1×8いこうよ」(大泉洋出演)同じく「おにぎりあたためますか」(大泉洋、戸次重幸出演) では今でもテロップの企画構成には彼の名前が流れる。



その鈴井貴之 作・演出の「天国への階段」を観てきた。


オフィスキュー事務所推しと公言している身としては少々恥ずかしいが、鈴井さん(以下ミスター)の舞台を観たのは今回が初めてだ。
映画はいくつか観ているが、ミスター作・演出の生の舞台はいったいどんな感じになるのだろうか。

しかもまあまあ長い観劇人生で初の最前列! 
かぶりつきってやつ。
相撲だったら砂かぶっちゃうとこだ。


ワクワクしながらの開演。
直後から笑いの渦が巻き起こっていた。

私のすぐ横の舞台への階段をナックスリーダー森崎博之君が上がっていった時には、近すぎるりーだーに感動!
それから、りーだーの鼻の穴が良く見えることに心の中できゃあきゃあしていた。

孤独死の現場を片付ける特殊清掃会社の社員たちとそれを取材するテレビスタッフのお芝居なのだが、セットが特殊な作りで演者がセットの下から横から飛び出したり走り回ったり、縦横無尽に動き回っている。
最前列からはそのセットの仕掛けもよく見えた。

特にNORDの3人はエネルギーを爆発させていた。
そして、前回の公演より格段に成長していた。

びっくりするぐらい。

必死に役に取り組んでいるのが全身から伝わってくる。

一生懸命というのはこういうことだと彼らは思わせてくれる。

推しにしかわからないんでないの?的な小ネタを織り交ぜて、ひとりひとりの演者の個性が良く出ていて楽しい。
りーだーの大きさ(存在だよ)。アキちゃんのおちゃめ。クニちゃんの安定。美夢ちゃんの未知。河野くんのゆるくて大きな曲線。
ミスターはいったい何役やってるのかわからないくらい出続けている存在感。


終盤までずっと笑い続けて、いきなりのラストシーン。


涙が溢れた。

泣くとは思っていなかったのに。

この演出はすごい

これはやられた と思った。


劇作家、演出家、舞台俳優の鈴井貴之はすごい人だった。

ダメ人間じゃなかった。

オフィスキュー推しと公言していたくせに、ミスターの素晴らしさに今頃気づくなんて マジでごめんなさい という気持ちだった。


我慢できずカーテンコール前に立ち上がってしまった私。
次々と立ち上がる観客に、袖から出てきたオフィスキューメンバーが少し驚いていた。
会場が一つの生き物のようになって、鳴りやまない拍手が自分の胸の激しい鼓動のようだった。

ステージ上のみんなの目にライトがあたって、きらきらと潤んでいくのがわかった。

これも最前列の特権だ。



アフタートークでも爆笑の中、ナックスの最初の目標も冒頭に書いたミスターと同じ道新ホールでお芝居をすることだったということ、常々「音尾が80歳になったらナックスは解散する」と言っているが、解散公演は道新ホールでやりたかったことをりーだーが話してくれた時にはまた泣いた。


北海道に演劇文化を根付かせたいという強い想いで創業したクリエイティブオフィスキューを、チームナックスが大きくし思いを引き継ぎ、そのバトンをまた次の世代が受け取っていくという未来を、ミスターはずっと願い、思い描き、見守っているのだと感じた。


ミスター

あなたってすごい方だったのね。


同年代のがんばってるあなたを観て、負けらんないなぁと思う私がいた。


もう一つ、演者全員のサイン入りのパンフレットが当たった幸運な若い女性がとても印象に残っている。
びっくりしたのか顔を抑えながらステージに上がった彼女は、河野くんに「誰のファンですか?」と訊かれ、
震える声で
「た、健くんです」と振り絞るように言った。
NORDの舟木健くん推しだ。
その時の会場中の温かい拍手と歓声。

震える手で健からパンフを受け取った彼女を見て、みんなが「よかったねぇ」ってまた拍手していた。

御多分に漏れずオフィスキューのファンも高齢化の一途の中、NORD推しの若者に事務所の未来はかかっていると言っても過言ではない。


私たちファンも新しい人にバトンを渡していくのだ。



いい芝居をみて、あったかい空気に包まれながら階段を降りた。




大きく息を吸って



道新ホールを後にした。





次の日、クリエイティブオフィスキューの稼ぎ頭が主演の映画を観て


また泣いた。  



                            

天国への階段の感想をなかなか文字に落とせずにいた時、推し友からのラインがヒントをくれました。何度か読み返し、私が感じていたことはそういうことだったのかと気づきました。
ありがとう!Hちゃん
あなたの感性は本当に素敵です。  
感謝。


 


     さぁて突然ですが 

   

ちははどーこだ??

     

最前列にいまっせ~



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きゃぁわぁいいぃぃいぃぃぃぃぃ

   

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            はぁぁぁ
 
                  


          したっけぇ

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蛍諸 ちは     keisyo tiha
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