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1980年11月 祭りのあと

中学3年の11月中頃、秋が深まり、陽が短くなり、運動部は大会、文化部は発表会/コンクールが終わり、それぞれの部活を引退、盛り上がった文化祭も終わり、放課後が自由になる頃の話。
自由になると言っても、受験生は受験生、家に帰ってひとりで受験勉強するのが心細かったのか、N君、R君ら友達数人と遠回りや寄り道して帰るようになった。『帰りにチャーハン食うぞ!』とか、午後の授業中に手紙が回って来るのだ。
その時に何度か行った中華料理店が印象深い。高級なものではなく、ラーメン屋に毛が生えたというか、今で言うところの町中華、中学生がおこずかいで食べられるくらいなので、値段は高くても300円くらいだったか。
受験のことや、あと何ヶ月かで卒業してバラバラになってしまう事をひととき忘れ、とりとめもないバカ話をしながらラーメンや焼きそば、チャーハンを食べたのが思い出の味。
メチャクチャおいしかったとか、変わっているとかじゃない普通の町中華、もちろん校則違反ですが、青春ドラマのワンシーンのような雰囲気と味ということにして美化させてください。

そんな季節の夕暮れになると、今でもこの曲の2コーラス目を、自然と口ずさんでいる自分がいます。

今年は、まだまだ暖かいですが・・・

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