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⑥SOGIEハラ&エイジズム&ルッキズム経験記【ファッション】

2021年12月5日(日)に「NHKのど自慢」に出演しました。
この記事を書いているのは出演から3ヶ月を過ぎた時期です。
3ヶ月の時間がないと気持ちを整理が落ち着かなったこともありますし、記事を書くことが僕自身の気持ちの整理にもつながるので書くことにしました。

Facebookには出演してすぐのタイミングで投稿しましたが、Facebookに記事を書いた時は気持ちが感情的に攻撃性があった時期でした。
Facebookに投稿してから感情的になっていた気持ちにダメージがあることを認識し、落ち着くための時間が必要になっていました。

「NHKのど自慢」に出演しようと思ったのは、「自分らしく過ごせるスタイルで日々過ごすなかで、和歌山市で生きていて良かった(いろいろあったけど...)ということを"NHKのど自慢"の機会を活用して伝えたい」という気持ちからでした。

氷川きよしさんの『限界突破×サバイバー』を選曲したのは、現代社会に存在するいろんな決まりごと、既成概念に自分を無理やり押し込んだり、抑え込むのではなく、1度しかない今の人生を自分らしく生きて良いじゃないかという僕の気持ちと曲の世界観がマッチングしたからという理由です。

放送されてからSNSでは
・SOGIEハラスメント: セクシュアリティ(SOGIE: Sexual Orientation/Gender Identity/Gender Expression/Sexual Characteristics)に関するハラスメント行為
・エイジズム:年齢で物事のものさしを決めて、差別や偏見をする行為
・ルッキズム:見た目で物事のものさしを決めて、差別や偏見をする行為
と捉えられるようなコメントが少なからずありました。

歌唱前に司会者から年齢と一言メッセージが話されたことで、(放送当時)36歳の人が歌うことが視聴者に情報として伝わり、「36歳の人が何を歌うんだろう?」イメージが作られます。
『限界突破×サバイバー』を僕が「自分らしさ」を伝えたいファッション(ページ上にあるファッションスタイルで出演しました)で歌唱したことで、「男性」と「女性」のジェンダーに対する固定観念がある人達は僕という人間がどんな人なのかと「?」な感情を持たれた印象があります。
結果的に、 セクシュアリティに関する快く感じることが難しい情報が不特定多数から発信され、年齢や見た目から「僕」という人間性を決めつけられる、「36歳のくせに何をしてるんだ」という状況になりました。

出演直後に興味本意でついつい見てしまったことで、SNSでの不特定多数の言動を知ることになり、心情が穏やかではなくなりました。
僕の場合は以下のような流れで今日に至りました。

①気持ちが感情的になり、「なんやねん!」と反抗的な感情を抱いた時期が数日あるなかで、僕自身の感情が混乱する状況になりました。

②混乱した感情がマイナスの感情を導き出し、穏やかではない感情であることを認識しました。

③ 「NHKのど自慢」に出演したことを考えると感情がフラッシュバックすることがあったので、「NHKのど自慢」に出演したことについては深く考えることができなくなりました。

④日々の暮らしのなかで、感情を整理する機会、考えなかったことで落ち着く時間を作ることができました。
(感情がフラッシュバックする可能性については否定できません)

いろんな人達やNHKの方からは攻撃性があるSNSは見ないように、と言ってくれていたので、SNSの内容を遡って見ることは早期にやめることができました。
事の張本人なので、見ない選択肢をすることをしたことは僕自身では間違いだとは思っていません。

生まれ育ち、生き続けている街で自分らしさを大切にしたい、とパフォーマンスできたことは素直に楽しかったです。
コロナ下でいろいろな制約があるなかで、出演者のみなさんと一緒に過ごせた時間は僕にとって素敵な時間でした。

SOGIEや年齢、見た目で物事を決めるのは「本人」であり、誰かに決めつけられることではありません。

人生のなかで日々の行動をを決めるのは「本人」であり、誰かに決めつけられることではありません。

「NHKのど自慢」に出演したことで、自分自身と向き合える機会が持てて良かったです。

僕の人生に思い出ができました。

(Photo by yukiwadafotografie)

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Qちゃん/津村 雅稔
気まぐれな頻度で今後も投稿していきます。今後も気長にお付き合いください。