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聖夜のアッシ・パルマンティエ


やっと訪れた、
冬らしい、ピリッと来る寒さ。

寒いのは苦手ではあるけれど
やっと12月らしい空気を肌で感じるようになったここ数日、
些かほっとしている自分に気付きました。

生温い空気のままクリスマスの雰囲気たっぷりの街にいると、
せっかくの赤や緑も、ぼやけて映るようで。

秋とはまた違う色をした冬の食卓。
その良さも捨てがたいものです。
寒くなってくるごとに、鍋も恋しくなり
同時に大きく広がってくるのが、オーブン料理の楽しみかもしれません。

じゃがいもがたくさんあるなあ、なんて時には、
ぜひフランスの肉じゃがみたいな家庭料理、アッシ・パルマンティエを。

アッシは、英語で言うとハッシュ、細かくするという意味で
パルマンティエは、じゃがいも料理。
ふいに声に出して言いたくなってしまう、
愛らしい響きを持つ一品です。

かたまり肉の料理の次の日などに、お肉を細かくして玉ねぎなど野菜やハーブと一緒に炒め、マッシュポテトをのせてチーズと一緒に焼く、簡単な料理。
ミートソースや、ビーフシチューが余ったら、それを使ってもおいしいです。

みじん切りのにんにく、玉ねぎ、にんじん、セロリ、細切りのじゃがいもを良く炒め、牛挽肉を混ぜて、ナツメグ風味でよく炒めます。
カレー粉を少々振るのも臭みが消えていいですよ。
これには、前日の残りもののシチューを刻んで混ぜました。

ほかにじゃがいも2個を蒸してマッシュし、バター大さじ1、牛乳大さじ4、あれば生クリームを少し加えて、塩胡椒し、なめらかなマッシュポテトにします。

耐熱容器に挽肉と野菜を敷き、マッシュポテトを重ね、フォークなどで筋をつけたら卵黄に水少々を加えたものを塗り、パルメザンチーズを振って200度のオーブンでこんがり焼き目がつくまで焼きます。
火は通っているので、焼き目がつけばOK。
小さい器なら、トースターでも出来ます。

お好みで、マッシュポテトを多めにつくり、肉をはさんで重ねても。

オーブンから出したときに、気持ちがぽかっとあったかくなる、
そんなひと皿です。

焼くだけ、カンタンなので休日の朝ごはんにもむきますが、
軽めのワインにもよく合います。
今日や明日の、ちょっと特別な食卓にも。


買い出し帰りの電車の中で、ケーキをお膝に乗せ箱を愛おしそうに撫でながら、
「今日はケーキが食べられるんだよ!」の言葉を何度も繰り返す女の子を見かけました。
お父さんは、彼女の膝の上で今にも傾げそうなケーキの箱が心配なのでしょう、箱の入った袋の取っ手をぎゅっ、と握りしめながら
愛おしそうな眼差しを向けていました。

子供の頃のクリスマスや大晦日、そしてお正月。
たとえようもなくワクワクと心浮き立っていたなと、久しぶりに思い出させてもらえたよう。
今この歳の私にも、そんな心持ちは毎年蘇り、
嬉しい多忙の中にいます。

素敵なクリスマスを🎄

#note  #料理 #アッシパルマンティエ #オーブン #冬 #クリスマス


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