愛しき、のっけご飯たち
白いご飯におにぎり、お粥にお寿司、炊き込みご飯に混ぜご飯。もう、数限りなくあるのが、ご飯料理。
どれもそれぞれの美味しさがありますが、
のっけてかきこむご飯を前にすると、他のご飯料理とはなんだか異なる、高揚感のようなものが湧いてきてしまうのは、私だけでしょうか。
健康に留意してご飯を食べるには、
種類豊富な食材を少しずつ、ご飯も軽めに、そして会話をしながらよく噛んでゆっくりと、が一番。
そんなの自明なことと…分かっているけれど。
炊き上がったほかほかのご飯においしいものを乗っけて、食欲のままにわーっと掻き込みたい誘惑に抗えない時が、しばしばあるのです。
そしてほぼ、満腹中枢が反応する前に食べ終わるから、決まって箸を置く頃には食べ過ぎ。
毎回反省を繰り返しつつ、幸せいっぱいになるので、ついついのっけてしまいます。
美味しいから、幸せだから、
のっけご飯は外国の料理でもあちこちに。
これは町中華の名店、酔来軒の看板、酔来丼。
なんと400円です。
ラーメンの具と目玉焼きをただのっけているだけのように見えますが、ご飯にかけられている特製のたれと半熟卵と具をかき混ぜると、味わいが想像を超えてきます。
ご飯と美味しいものの間をつなぐ、スパイスやたれ、時には漬物など、のっけご飯の柱も欠くべからざる存在。
さらに辛子を混ぜるとまた変化して、気づけばあっという間に完食してしまうのです。
「身体に良い食事を心がけるのを長く続けるためにも、チートデイはなくてはならない存在なのだ!」
…と言い訳しながら、
のっけご飯にうっすら漂う背徳感ごと、楽しんでいます。
オリンピックで頑張っていらっしゃるアスリートの皆さんのストイックな姿勢と比べると情けない限りですが、
こんな小さな楽しみこそ我が幸せ。
仕方ないですね。
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