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翻訳したい本 その7 中世の女性史
なんというか、ひじょうにベタなタイトルで普通ならばあまり手に取ることがないテーマである。
それなのについつい買ってしまったのは、表紙がきれいであったこと、出版社がIl Mulino社であったからである。装丁を見ても出版社を見て、読む価値ありかなと思ったのだから、本当に直感で買ってしまった本なのだ。
著者はこれまでも女性史や中世史に関するエッセイ多数というひとである。
とはいえ、内容はアッシジのキアラであったりアキテーヌのアリエノールであったり、こちらもかなりベタである。しかし、古文書に埋もれた名もなき中世の女性たちも主役の1人として書かれているから、私はどちらかというとこっちに魅かれて買っちゃったのだと思う。
文体は生き生きとシンプルで、200ページ足らずというほどよさもあり、いずれ完読したいと思っている。