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理学療法士から人事へ。医療職から離れても、価値を届ける先は変わらない

CUCグループには、医師免許や看護師、理学療法士などの医療系資格を持ちながらビジネス職として活躍している社員が数多く働いています。

「医療職の新しいキャリア」シリーズでは、医療職の経験を経て現在CUCグループでビジネス職として活躍する社員をご紹介します!

▼前回の記事はこちら
https://note.com/cuc_com/n/n7874594fa88d

今回ご紹介するのは、運営支援部にて活躍中の片貝さんです。理学療法士として10年以上の経験を積んだあと、人事領域にキャリアの幅を広げ、CUCでは人事企画の仕事に幅広く取り組んでいます。新しい領域の仕事にどのように取り組んでいるのか、現在の率直な気持ちを聞きました。

片貝 朱里(かたがい・じゅり)
専門学校で理学療法士の資格を取得。卒業後8年間の病院勤務を経て、株式会社ガイアメディケアに入社。訪問リハビリテーションに携わったのち、同社内でキャリアチェンジしコメディカル(医師、歯科医師以外の医療従事者)の採用業務に従事。2023年4月CUCに入社。現在は運営支援部にて、複数の病院や訪問診療クリニックの人事制度設計などを担当している。

理学療法士として働く中でセカンドキャリアを模索し、人事領域にチャレンジ

──はじめに、CUCに入社してからどのような仕事に取り組んできたのかを教えてください。

最初に配属されたのは外来医療部門で、支援先となる外来クリニックの人事企画に携わりました。1年間で6つの拠点を担当し、労務管理やスタッフの定着・戦力化の仕組みづくり、OJTの標準化などに取り組みました。

2024年4月からは外来クリニックのみならず、総合病院や訪問診療クリニックなど、すべての支援先医療法人の人事制度設計などを支援しています。現状として院内に人事の専門家がおらず、制度設計まで手が回っていないケースが少なくありません。

実際の支援に入るのはまだまだこれからですが、まずは“As is(現在の姿・状況)”と“Want(要望)”を丁寧にヒアリングするところからスタートする予定です。職員のみなさんと丁寧な対話を重ねながら、働く人たちが納得できる形かつ、法人としてもみなさんが同じ方向を向いて取り組めるような人事制度を設計していくことが、私たちのミッションです。

──片貝さんは、もともと理学療法士だったそうですね。なぜ医療の道に進もうと思ったのでしょうか。

高校時代に、ひざにケガをして入院したことがあったんです。そのときリハビリをするために理学療法士の方と接する機会があり、医療の仕事に興味を持ちました。「人の役に立つ仕事なんだ」と身をもって感じたことが、一番大きかったような気がします。

特に「人の役に立ちたい!」と強く思っていたわけではないのですが、あらためて振り返ってみると、人と深いコミュニケーションを重ね、困っている人をサポートする気質が幼いころからあったように思います。

──長く理学療法士として働いたあと、人事の仕事にキャリアチェンジしようと考えたきっかけは何だったのでしょうか。

ある程度の経験を重ねてから、これからのキャリアについて模索するようになりました。理学療法士として専門領域をさらに広げていくのか、それとも別の領域を模索するのか。そんなとき、たまたま前職の社長から「悩んでいるなら、一度人事の仕事をやってみないか?」と声をかけてもらったんです。

私は医療現場で働くなかで、メンタル不調などを理由に離職する同僚をたくさん見てきました。ひとりの職員としてそうした状況を変えることは難しいけれど、人事の仕事を通じて組織環境を整えていけば、現場の状況を少しは改善できるかもしれない。そんな思いもあって、未経験ながら転向を決め、まずは経験を積んでみることにしました。

医療職時代の「臨床推論」で身に付けた、人事企画に欠かせないロジカルシンキング

──実際に人事の仕事をしてみてどうでしたか?

前職では3年間、人事領域で人材の採用と定着支援を経験しました。「人と深く関わる」という点に関しては、対象が異なるだけで、いままでと同じだと感じました。それに、一口に人事といってもさまざまな仕事がありますよね。はじめて触れる仕事ばかりなのでもちろん追いつくための努力はしましたが、私は新しいことを学び、吸収していくことが好きなので、人事の仕事は新鮮で楽しかったです。

──人事領域のキャリアを積むと決めてから、CUCに転職した理由を教えてください。

人事の仕事のなかでも、まだ経験したことのない領域の仕事に挑戦したかったからです。CUCの事業内容は以前から知っていて、この会社なら人事制度設計や組織開発まで、幅広い業務経験が積めると思いました。実際に面接で社員の方からお話を聞き、年齢層や組織体制なども自分とフィットすると感じ、転職を決めました。

実は転職活動をするなかで、医療業界以外の会社の面接もいくつか受けていました。でも、自分がこれまで重ねてきた経験を誰に提供したいのかあらためて考えた結果、やはり「医療を必要とする人」のために働きたいと考えたんです。自分自身の今後のキャリアとして、医療職の経験と人事領域の専門性を掛け合わせた「医療人事のスペシャリスト」を目指すことにしました。

──初めての仕事も多く、入社当初は苦労されたのではないでしょうか。

はい、特に2023年の上期は本当に必死でした(笑)。とにかくわからないことばかりで、一つひとつ些細なことでも自分で調べながら取り組んでいました。ただ、社内の雰囲気が良く周りの人がみんな親切にフォローしてくれるので、とても働きやすい環境です。

──人事企画の仕事をするなかで、医療職の経験が活きていると感じることはありますか?

やはり医療職として働く人たちを取り巻く環境や、当事者の気持ちがわかるので、コミュニケーションがスムーズにできることは大きなメリットだと思います。また、ビジネス職として必要な考え方も、実は医療職時代に身に付けていたことに気がつきました。

医療職として必要とされる思考プロセスに、「臨床推論」というものがあります。患者様へのヒアリングを重ねて身体の状態や症状を正しく把握し、仮説を立て、必要な検査をしてそれを評価し、実際に治療をして得られた結果からまた次の仮説を立てる。この考え方の基礎は、ビジネスで必要とされるロジカルシンキング、PDCAサイクルと同じなんですよね。人事企画の仕事でも、この思考プロセスが活きていると感じます。

チャレンジを「楽しむ」マインドがあれば未来が開ける

──片貝さんはこれから、どのようなキャリアプランを描いていますか?

入社してから1年間は小規模な外来クリニックの支援を経験させてもらい、いまは病院や訪問診療クリニックまで支援先が広がっています。実際に支援に入るのはこれからですが、組織の規模や体制が違えば、マネジメントや組織づくりの手法も大きく変わってきます。「医療人事のスペシャリスト」を目指すなら、さらに俯瞰した立場から組織をみる経験も必要だと思いますので、いずれはコーポレートの人事にも携わってみたいです。

──最後に、CUCへの転職を考えている医療職の方にメッセージをお願いします。

私は理学療法士として長年、患者様と接してきました。ビジネス職に移ることでどんどんそこから遠ざかってしまうのではないか、と考える方もいるかもしれません。でも、いま私が取り組んでいる人事領域の仕事も、最終的にその価値を届けている先は一人ひとりの患者様だと思っています。医療のサービスを提供するのは「人」。医療現場で働くみなさんが、生き生きと働ける場をつくることが、結果的にサービスの質の向上につながるはずです。

CUCは大きな裁量権をもって、医療職時代に培った力をビジネスの場で生かせる環境です。新たな領域でチャレンジすることを楽しむマインドさえあれば、自分にとっても新しい未来が開けるのではないでしょうか。

一緒に「医療という希望」を創りませんか?

CUCグループは、一緒に「医療という希望」を創っていく仲間を求めています。

もし私たちのミッションに共感いただき、「一緒に働いてみたい」「ビジネスパートナーとして協業してみたい」「話だけ聞いてみたい」と思っていただけたら、ぜひお気軽にご連絡ください!

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