店長CUBEのオススメ #40
「自分的にはめちゃくちゃ好きなのに世間的にはあまり評価されていない、周りに好きって言う人が少ない」
音楽好きな人ならそういう作品にもたくさん巡り合っているかなと。
アルバムの3枚目、4枚目あたりで音楽性が少しずつ変化し始めたりするときにそういう「好みの枝分かれ」があったり、あとは時代のトレンドよりも先を行ってしまっていたりすると、まま起こる気もします。
でも、そんな作品も年月を経て聴いてみると、当時とは違った印象になり逆にハマってしまったりもするので新旧かかわらずに聴くのがいいなと思ったりもします。
今日はそんなかんじの作品を1枚ピックアップしてみました↓
MY TICKET HOME / unReal
USはオハイオ出身のポストハードコア/メタルコアMY TICKET HOMEが2017年にリリースした3rd FULL。
2012年に1st FULLをRISEからリリースしてデビューしたバンドで、その当時はトレンド感満載なエレクトロサウンド等もフィーチャーしたポストハードコアスタイル。
周りでも人気あったのも記憶に残っています。
その次に2013年にリリースされた2nd FULLではサウンドへのアプローチに変化が見られ、いわゆるNu-Metalやミクスチャー、ラウド/ヘヴィネスといった90s〜00sの音楽性の影響が強く出てきました。
今でこそこういったアプローチのバンドも多くなっていて、またリヴァイヴァル的な流れも含めて違和感なく聴けますが、当時はわりと大胆なスタイルチェンジだなと思ったような気もします。
(今改めて聴いたらめっちゃカッコイイ)
前置き長くなりました…。
この流れを経ての、3rd FULLは2017年リリースと少し期間あきました。
この作品では、前作の音楽性をさらに深めていったような空気感が漂っていて、湿ったようなダークさや重厚感に満ちた作風になりました。
初期の頃と比較すると、明らかにアプローチは変わっているので、お店で話していても好みはけっこうわかれていたように記憶してます。
ただ、この作品、2020年代に入ってLOATHEやCANE HILL等のバンドがしっかりとシーンで地位を確率した今になって聴いてみるとめちゃくちゃしっくりくる音をしている気がするんですよね。
ぼく自身が今こういう音が好きっていう部分もあり贔屓目に見ているのは否めないですが、それを差し引いても、改めて再評価されてもいいアルバムじゃないかなと思っています。
(今日は少し長くなりました…。)
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