VAGRANTS / be consumed
昨日入荷したばっかりのCDがスクリーモ/ポストハードコア好きにもっと知ってもらえたらなと思ってる1枚なのでnoteでも紹介しておきます。
ぼく自身は2000年代〜2010年代の、今現在「スクリーモ」や「ポストハードコア」と呼ばれているジャンルの音楽が好きでよく聴いていた(今聴いても良さがある)わけなんですが。
現行の「ポストハードコア」に括られるサウンドは、音作りもメタリックだったりヘヴィな物も多くなり、モノによってはメタルコアとの差も少なくてどちらのジャンルのリスナーにもアプローチできるサウンドが増えた印象があります。
対して、スクリーモと呼ばれてたスタイルの音は少なくなったように思ってます。
(とは言え、ここ数年はさまざまなジャンルで90s〜00sのリバイバル的な流れもあって、あの頃の懐かしい音を現代へとアップデートするバンドが増えたおかげで、スクリーモと呼べるような音がまた増えてきてますが)
……。
音源紹介までの前置きが長くなりそうですいません…笑。
そういう流れがある中で、今日紹介するバンドもデビューepの時から00年代のスクリーモに近接するサウンドを鳴らしていてアルバムを楽しみにしていたんですよね。
そんなアルバムがようやく入荷できたので、知らなかった人にも聴いてもらえたら嬉しいです。
それがこちら↓
USはフロリダ出身の3ピースバンドVAGRANTSの22年リリース1st FULL “Be Consumed”。
まずはアルバム1曲目のMVを。
めちゃくちゃ良い声…!
デビューep時代は4ピースでしたが、その後メインボーカルが脱退。
このアルバムではギター/ボーカルを担当していたメンバーがそのままメインボーカルも担っているんですが、こんなにも良いボーカルだったのかと再確認しました。。
ボーカルが変わったことで微妙に音のアプローチにも変化は出てますが、軸になっているところはあまり変わらずで、哀愁を帯びたエモーショナルなメロディと要所での感情の爆発による激しさの対比でドラマを展開。
程よく重量感も感じるもののメタリックに寄りすぎない音作りや、メロディ主体のボーカルラインと激情的なシャウトの交差も秀逸です。
最近のメタリックでヘヴィなタイプの音よりも、繊細なメロディラインと感情の昂りから来るような激しさが織り重なった00’sライクなスクリーモ/ポストハードコアを好む人はアルバム通してしっかり聴いてほしいです!