ユニクロの世界戦略を支えたデザイン
先日、六本木の国立新美術館で佐藤可士和展を
見てきました。
90年代のSMAPの大規模プロモーションに
始まり 楽天、セブン&アイ、三井物産など
名だたる企業とのプロジェクトの数々が
展示されています。
なかでも有名なのは
長年に渡り柳井正氏と進めてきたユニクロの
クリエイティブディレクションだと思います。
ユニクロ(ファーストリテイリング)の
2009年の海外売上比率は、5%程度しか
ありませんでした。
それが、10年後の2019年には、45%近くまで
引き上がりました。
その裏をクリエイティブの面から
支えてきたのが佐藤可士和さんでした。
なんと15年の間ずっと、柳井さんと週次で
1対1のミーティングを続けているそうです。
「美意識ある超合理性」というコンセプトで
作られた現在のロゴは、もともとNYに
グローバル旗艦店を立ち上げた際に
リニューアルされたものです。
現在のユニクロのロゴには
ムダを極限まで切り落としたシンプルさと
アニメに代表される摩訶不思議な
ポップカルチャーという、一見相反する
海外からみた日本の魅力が
内包されているように感じます。
言葉も文化も違う人たちに
ブランドの価値をひと目で伝えるという
デザインの力に鳥肌が立ちました。
佐藤可士和さんの手でユニクロの
ブランディングが変わった頃のことを
今でもよく覚えています。
従来のユニクロはとにかくダサいという印象が
ありました。
私はもともとファッションにこだわりが強い方
なので、滅多に商品を買うことはなかったと
思います。
でも、デザインが一新されて、ヒートテックの
スタイリッシュなパッケージが目を引くように
なりました。
ブランドに美意識を感じるようになり
その頃から、ときどきヒートテックや
キャミソールなどを買うようになりました。
デザインがこうして人の購買行動を変えるって
すごいなぁと思います。
ビジネスを支えるデザインのパワーを
体感できる佐藤可士和展、オススメです。
コロナで入場制限があるのでチケットは
事前予約をしていった方がよいと思います!
詳細はこちら↓
https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/kashiwasato2020/
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