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Travelling Wilburys / Vol. 1 音源備忘録52
1988年、ジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、ジェフ・リンが一緒に歌っている“Handle With Care”のミュージック・ビデオがテレビに流れてきたときの衝撃は忘れられない。あの5人が、というだけでなく、映像で見ること自体がまだ希少だったからだ。何せ動画サイトどころかBS放送もまだなく(1989年放送開始)、深夜にMVを流す番組が週に1~2本ある位。VHSのソフトが1本1万数千円していた頃である。
この前年(1987年)はトム・ペティ『Let Me Up』やジョージ・ハリスン『Cloud Nine』がリリース。88年はトラヴェリング・ウィルベリーズのアルバムの数ヶ月後にロイ・オービソンが逝去し、翌89年に遺作『Mystery Girl』リリース。同じく89年にはボブ・ディランのライヴ盤『Dylan & The Dead』、トム・ペティ『Full Moon Fever』もリリースと、数年間はウィルベリーズとその周辺を聴く機会がやたら多かった。
やはりというか“Handle With Care”のインパクトが大きく、曲も良かったのでかなり聴いた。アルバムとしても5人それぞれの歌を聴けるのが楽しかったし、ジョージやディランは当然ながら、トム・ペティが更に好きになったりロイ・オービソンのキャリアを遡って聴くきっかけにもなった。イントロのギターが気に入った“End Of The Line”のビデオを見て初めて知ったのは、トムが弾いているのはギターではなくベースだったということ!それ以来ダンエレクトロのロングホーンベースがちょっと欲しくなったりして。