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親孝行、させてくれてありがとう。

私事ですが、先週、父が他界しました。
個人的な価値観として、死というものに対して、全く悪い感情を持っていないことや、孫まで含めた家族全員の見守る中で、父が最期を迎えられたこと、もう三年以上、透析治療や認知症の症状を抱えながら、ほぼ寝たきりで父が過ごしてきたこと……などから、いまは、父が清々しく自由になったという感覚のほうが強く、心穏やかに毎日を過ごしています。

氣分転換も兼ねて、noteもちょくちょく開いていて、みなさんの記事も、ほぼ普段通りに拝読しているのですが、そんななか、昨日、こんな記事に出会いました。

noterちょっと気になるし。さんの、「『おまけ』らしいです!」

ちょっと気になるし。さんの記事には、実は、この日初めて出会いました。
だから、そこに、「いまのわたしに、これ以上のプレゼントはないだろうな!」と思える言葉が書かれていたことは……もうご縁としか思えませんでした。

記事の文章、少し引用させていただきます。

子供は3歳までに 一生分の癒しを
親に与えてくれるので 「親孝行」はそこで終わってしまう … らしいです

えっ?そうなの?

一瞬はっと、胸をつかまれたような氣持ちになって──それから、ものすごい納得の波が、わたしの心を満たしました。

そうかあ!そうかあ!

一般的な言い方をすれば、わたしはたぶん、親孝行な娘ではありませんでした。
特に反目しあっていたということではありませんが、両親とは、価値観に大きな隔たりがあり、それって、お互いに押しつけあうものでもありませんから……父にしてみれば、わたしは「いうことをきかない娘」であったのではないかと思います。
わたし自身、「強制される」ことがなにより苦手でしたので、父の当たり前のような命令口調に、最後まで馴染むことができませんでした。

でも、わたし、ちゃんと親孝行だったんだ。

ふいに届けられた贈り物みたいなご投稿に出会って……なんだかものすごく安心してしまいました。

そうか。わたし、生まれてきただけで、ちゃんと親孝行だったんだ!

そう思ったら、心が、ふわあ、ふかあ、ふわわわわあぁぁぁぁぁ!!!っと、軽く、やわらかくなりました。
よかった!ああ、よかった……!!!!

もう、それ以上はなにもいりませんね。

長子であるわたしを、幼い頃、父はまさに目の中に入れても痛くないほどかわいがってくれました。
当時の写真をみると、そのことは疑いようもなく伝わってきます。
わたし、親孝行させてもらったのですね。

まもなくお通夜が始まります。
母の希望で、葬儀は家で。
いま実家は、美しい花々に埋もれています。
花たちのやさしさも借りながら、
「親孝行させてくれてありがとう」
父に、精一杯の感謝の氣持ちを伝えてこようと思います。

心静かに。
心柔らかに。

お別れに。

いってまいります。





追悼記事でしたので、コングラボードのタグ付けは控えたのですが、ジャンルに関係なく全体の記事のなかでたくさんスキをいただいた……という趣旨のコングラボードが届きました。
たくさんの方に父の記事を読んでいただけたことにあらためて、心より感謝申し上げます。

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