2021冬アニメ総括感想
どうもです。
初めに2021冬アニメお疲れ様でした。
むっちゃ満足できたクールでしたね。途中リアタイ視聴を止めてみて、自分ペースで見る様になったので、モチベーション管理も上手くできて、個人的には昨年の冬アニメぶりに豊作だったなぁと感じております。
総括感想の前に、個人的ランキングですが、今回はこんな感じになりましたので、以下のツイートより宜しければ。
ということで、以下から総括感想です。
完走した全17タイトル分になります。一部だけでも読んで頂ければ幸いです。※タイトル名をクリックすると感想ツイートまとめたモーメントに飛べますのでよければ※
1.進撃の巨人 The Final Season
単行本にて原作既読勢ですが、今シーズンもむっちゃ楽しめました。制作会社の変更などもあったけど、何も心配いらんかったですね。細かいとこで気になるところが全く無かったと言えばウソにはなるけれど、全然最終的には気にならないぐらいの、最高の仕上がりを魅せてくれたと思います。
特に良かったのは原作からの細かい改変。というか、配慮の方がニュアンスは近いかな。一番は感情移入の面で、マーレ側にも想い入れが湧いてしまうようにできていたり、誰のどの目的に焦点を当てればいいのかが分かり易くなっていたりが、とても良かったです。割と思惑が交錯して、立場や関係も複雑化している章だと思われるんですが、それを感じさせない配慮が確かにあったと思います。できるだけ俯瞰的に、対照的に、っていう印象を受けましたね。マーレ国とパラディ島にしても、ライナーとエレンにしても。
他には、原作から追加されたオリジナルシーンや要素も沢山あって、原作勢でも気が抜けなかったですね。言葉一つ取っても、強烈なものに少し変わっていたり、雰囲気を際立たせる為にアニメならではのアングルや描き込みの増加があったり。どこまでも楽しませてくれました。中でも一番好きなのは、第73話のリヴァイとジーク戦ですね。劇伴は言わずもがな、森の中でリヴァイの声が反響しているのとか最高でした。仕留めるとこまでの没入感半端なかったです。
毎シーズン想っていることですが、やっぱり好きな作品をアニメで見れて幸せだなと。アニメ要素が加わる演出面は勿論だけど、キャラ達が作品世界内で確かに生きているっていう、生の実感みたいなものを体験できるのが本当に最高です。2クール目は今冬ということで、約1年間楽しみにしています。ありがとうございました。
2.のんのんびより のんすとっぷ
堂々完結。素晴らしい3期でした。これまでと変わらない雰囲気で描かれる彼女達の日常。そこに"成長の瞬間"を含ませ、関係性の変化であったり、時間変化であったりを浮き彫りにして、じんわりと気づかせられる話が多くて本当に良かったです。嬉しくなるんだけど、無性に寂しくなる感じね…。
やはり我々視聴者は日常の一部分を覗いていたにすぎなくて、作品世界では、それ以外のところで確実に経過しているもの、吸収しているものがあるんだと改めて思わされました。所々で過去話が想い返されたり、いつの間にか接し方が身についていたり。特にれんげの成長ぶりにスポットが当たっていたと思うけど、〈遊んであげた-遊んで貰った〉〈教えてあげた-教えて貰った〉みたいな関係が自然としおりちゃんとの関わりの中で感じられたのが最高でした。この作品世界の様なローカルなコミュニティならではの、育まれたものが上記の関係の想いを繋いでいく、そんな一つの物語が描かれたことがこの3期の大きな見所だったなと思います。
あとは見てる人によって、注目しているとこが色々あって感想を読むのが楽しかったですね。1、2期もそうだったと思うんですが、リアルタイムでTwitterで感想を共有できたのは3期だけだったので、ほんと二度楽しめたというか。色んな感想が生まれるくらい日常の中には余白があって、色んな発見を勝手にして、色んな感情を抱くことができる。この一連の流れは、変化を変化として捉えすぎない、ごく当たり前の自然現象と通ずるとこがあって好きだなぁと。時が過ぎて、変わったのは日常の景色なのか自分自身なのかよくわからんけど、あの時と違うから変わっているのは確かだなっていう。それを感じ取っている、れんげの最終回の言葉も沁みます…。
「いつもと同じ道じゃないん。雨の時とか、曇りの時とか、いつもちょっと違って楽しいのん。今日もいつもと違う、お天道日和なん。」
最終回は、この節目の時期とリンクするようで自然とセンチメンタルな気分にさせられましたね。ただでさえ、完結でそーゆー気分なのに追い打ちですよ。日常系に物語性を持たせると泣ける法則に名前を付けたい(笑) ということで『のんのんびより』という作品に、皆に出逢えて本当に良かったです。ありがとうございました。シリーズ通して最大級の感謝を。いつか、20歳越えして大人になった富士宮このみちゃんを見れることを願いつつ…。
3.ウマ娘 プリティーダービー Season 2
2期も最高でした…。懐かしい顔ぶれ揃いつつも、テイオーとマックイーンの関係を主軸に置いた緻密なストーリー構成が本当に素晴らしかった。序盤から繰り返された積み重ねだったり、2人の関係に重ねるような周りの関係の描き方だったり。全てが最終回の為に詰められてたなと思います。
テイオーとマックイーンの関係は友人やライバルとかで済ませるには勿体無く、同じ様な特別な関係が周りにも描かれていたことで、それぞれの良さを際立たせていました。例えば、ライスシャワーとミホノブルボンの関係は、"望まれない勝利"と"私にとってのヒーロー"が象徴的に描かれ、やはりテイオーとマックイーンにも通ずるとこがあります。キタちゃんとサトちゃんの関係はテイオーとマックイーンへ向けた"憧れ"であり、これは嘗ての自分達として象徴的。"憧れ"という概念は、テイオーがシンボリルドルフ会長を憧れとしていた様に、強烈な存在であり、自分の一部の様なものだと身に沁みている。なのにそれを失くすなんて…と"憧れの喪失"は許されないと言わんばかりにツインターボがテイオーの”憧れ”をある意味取り戻させたことで、キタちゃん達にとっての"憧れ"までも掬い上げたのは本当に見事でした。テイオーが会長を交わした"約束"がある様に、ツインターボもテイオーと勝負することを"約束"していたので、関係性の築きを担う"約束"の重要性をここでリンクさせたとこも良かったです。最終的にはテイオーとマックイーンにも響いてきますし…。
あとは、走る理由を一度見失ってから取り戻した時に、徐々に強くなって自分のものにしていったのも凄い良かったです。怪我や敗北で何度も挫折したテイオーにとって、ここが肝だったなのかなと思います。無敗の三冠から無敗へ。それすらも叶わなくなった時、マックイーンが走る理由になってくれた。そして彼女が怪我をした時、重なるのは嘗ての自分。「相手の中に自分を見出す」…いわゆる同情という経験は少なくないと思いますが、この想い起こしがあまりにも限定的というか、特別な関係の中で更に特別感を持たせていたというか、しかも、こういう感情って善意だと自発的で一方的な側面が強いと思うんですが、この2人の場合マックイーンが"先で待っている"や"奇跡は起きる"と一度言ってくれている関係の上でなので、相互的になってるもんだからもう凄い…。テイオーはこの時、これがマックイーンが言っていた走る理由なんだと真に理解し、証明しなければならないと誓う。勝利の先で待っていなければなれない…。昔からずっと勝利の先に理由を見つけていたテイオーらしさから見ても、これ以上ない理由になったと思います。レース中に反骨心剝き出しでありながらも、マックイーンが一瞬回想で出てきたのとか最高でした…。
こうやって書いてみると、ほんと二重構造が過ぎるなと思います。敗北から見た勝利や、勝利から見た敗北なんかも確実に抑えていて、物語的にはテイオーが間違いなく主役だったけれど、他のウマ娘視点ではこうも映るよなっていう、どの子が主役になってもおかしくない、それぞれの物語があると思わせる描き方も計算されている。物語中のレースの勝敗もケチのつけようがない史実という説得力があるんでズルいです(笑) ここまで全てが上手く噛み合った感動ドラマは久しぶりでした。本当に良かったです。素敵な作品をありがとうございました。
4.ワンダーエッグ・プライオリティ
特別編あるにしても、なんだかなぁ…と言った終わり方でした。考察要素も多くて楽しかっただけに、気持ちだけでもスッキリしたかった。総括感想も書こうか迷ったんですが、現段階での感想と、特別編に向けてって感じで書いておこうと思います。
まず、エッグ世界の世界観が現実世界に比べて、思ったよりファンタジーしてなかったのが逆に良かったというか。あくまでアカ達やフリルが作った科学技術(しかもまだ未開拓な領域の多い人工知能や脳科学、量子力学など)によるもの、どうにかそれで話をまとめようとしてる、やる気やこだわりが詰まってて好きでした。記憶や精神と言った抽象的要素が引き継がれ、それによって、生み出される敵や武器、舞台etc...はある程度具体的なものとしてちゃんと意味合いが強く現れている。そーゆーものを魅せてくれる楽しさがあったというか。言われてみれば確かに夢ってそういうもんだわっていう。救う女の子ごとにテーマも少し違うので1話単体で満足感得られるようになってたのも良かったかな。その中で、自然と伏線は張られ回収されて、4人の友情も芽生えていく。ストーリーは非常にシンプルなのもよかったです。皆仲良く遊んでる5話とか好きですね。
そして、更に面白くなったのと同時に、回収し切れるのか不安にもなった転換点の10、11話。元々怪しさ全開だったアカと裏アカの事情は共感し難いもので…そこのつまずきも勿論あるんだけど、この2人とフリル周りの話を片付けないことにはスッキリできないですね(笑) フリル達の仕業で、何故あんな事してるのか真っ当な理由があるはずだと考えた時に、ひまりを殺した事からもやっぱり自分と向き合って欲しい的な事をいびつな形で伝えている様にも思える(思いたい)。あの後、ひまりも彫像になっていて、その蘇生(が真実かは置いといて)を餌にアカ達が誘われた可能性も無くはないし。フリルがもしまだ形を変えて生きているor並行世界で生きているのなら、アカ達を待っているんじゃないかと思います(2人を嫌ってはいないはずなので)。また、寿ちゃんの言葉を信じるなら、14歳の少女を誘い込む理由には同年代としての共感などを探し求めている様な気もします。もし彼女に救いがあるのだとしたら、あの嫉妬と思われている、"あどけない悲しみ"をわかってやれるアイの様な存在だと思いたいですね。そんなところで、現時点で気になっている点は以下の通り。
・フリルは燃やされたが、形を変えて存在しているんじゃないか。
・ねいるや、彼女の妹、寿はフリルとどこか繋っていないか。
・並行世界があるならば、蘇生はやはり嘘で、どちらかといえば自殺を思い留まった生きている世界線があるという事なのか。
・アカと裏アカはひまりの蘇生 or 彼女が死なない選択をした世界線へ行くのが目的か。
・アイはスッキリしてるが、小糸ちゃんの自殺の真相はなんなのか(沢木先生の疑惑は晴れたのか)。
・アイ以外の3人とはもうあの形でお別れなのか。
特別編で本当に綺麗に完結するのだろうか…せめてアイの様に自己の確立が叶った様な終わり方を他の3人にも期待したいですね。また元気になった4人が揃って笑うところが見たい。そんな感じで、そこまで期待はしすぎずに、特別編の放送を楽しみに待ちたいと思います。フリルちゃんも救われるといいなぁ…。(希望的観測)
5.転生したらスライムだった件 第2期
2期の1クール目、終わってみればリムルが魔王へ進化する為の物語だったなと思います。いずれなるであろうとは誰もが気付いていたところではあったと思いますが、彼が魔王にならなければならない理由を見つける過程がしっかり描かれた事は好感が持てました。単純に強さを欲していないというか。自分の為の強さではなく、誰かの為の強さですね。
テンペスト連邦国が豊かになっていき、それを喜び協力してくれる良い人もいれば、良く思わない人もいる。この辺までは文化交流とその影響をしっかり描いていて、必要であり雑にはできないパートだったと思います。3、4話とかは正直もう少し省いても、理解は追い付くと思うぞって思いましたけど(笑)
そして、楽しみにしていた戦闘が始まったかと思えば、一方的にやられてしまう…。大好きな紫苑もやられて精神的には涙するほどキツかった。彼女達に愛着を持ってしまう様に丁寧に丁寧に描かれてきたからこそ、反動は素直に大きかったです…。特に僕みたいな盛大に感情移入して見てしまう人にとってはかなり堪えた話だったと思います。
悔しさや憎しみなど負の感情が溜まってからの反撃はもうちょっとテンポよかったら更に良かったなと。例えば、9話の決起集会みたいなやつとか。時系列に沿らなくとも、戦闘を初めてから、"そういう事だったのね。"でも十分伝わる内容だったと思うし。ただ、始まってからは最高の盛り上がり、待ち望んでいたもの以上を魅せてくれてスカっともしたし、リムルの複雑な心境がしっかり表れていたことが何より良かったです。彼の中での芯が揺らぎかねない物語だったんですが、これまで見てきた優しさはあって、それと冷徹さが共存しているような、二面性じゃないけど、そういうものを感じさせるシーンは印象的でした。内面的成長が久々に描かれた気がしますし。その後、魔王になってもリムルらしさは残っていて安心しましたね(笑)
音響面でのSEは1期同様、相変わらず最高でした。小山恭正さんの音作りはこだわりが詰まってて本当に好きです。第2部は魔王が揃ってド派手な技が沢山出そうだから、音も色んなの聴けるんじゃないかと期待しております。ということで、とりま1クール目ありがとうございました。
6.Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(2クール目)
第14話以降、2クール目に入って、1クール目で疑問に思ったとこが全部回収されるのかな?と思いきや、そこは半分くらいで…まだ続きがある作品なのはわかるけれど、謎は謎のまま終わってしまった部分の消化不良感は否めないですね。けど、ラストのキャラに寄り添ったまとめ方、一区切り付けての盛り上げ方はとても良かったと思います。やっとか…良かったね。って思えただけまじで救い。
2クール通してみて、どうしても身内でのやりとりが多かったり、過去などの時間を行き来するような話が多かったりで、1期にあった物語が進んでいく爽快感とか、ワクワク感はやっぱ少なかったかなぁ(2クール目はまだあったけど)。キャラの深堀は好きだし、気になるところではあるんだけど、その際に作品全体までに影響するような新要素(魔女教周り)が増えてしまっていて、それが話を複雑化させていた影響は少なからずあったかなと思います。エミリアやロズワールの過去話は特に。今後に需要な話だろうし、悪くはないので、アニメ化に当たっての問題なのかと思います。血統や時間の繋がりって整理できないと難しいのよね(笑)
そんな深堀だらけでしたが、決着の際の描きが丁寧で、ここだけは感情移入させてやる!っていう意気込みを感じて良かったです。特にエルザとベア子、そしてロズワール。どれも涙を誘うくらいに当人の感情を意識させる表情や台詞がとても良かったです。1期でもこーゆーとこに惹かれた気がする、と少し懐かしい気持ちにもなりました。味を占めたのか瞳アップの画作りだけ、単調で少し気にはなったけど(笑)
あとは、エミリアの凄まじい成長と、ロズワールの執念深さは説得力があって好感が持てた。スバルからの告白自体に不満は若干あるんだけど、彼女の成長自体は喜ばしく、過去と向き合う際、彼女の涙にフォーカスした作りが有難かったです。ロズワールに関しては、諦めの悪さがスバルに引けを取らないもので、叡知の書を失ってもなお、今度はスバルを新たな道しるべとするくらいの執着心には尊敬の念すら覚えるわっていう。目的の為ならば犠牲を厭わなかったとこは悪かもしれないけれど、想いの強さと行動力は好きになれる部分ですね。むっちゃ主人公適性あるよ(笑) ラムとの関係もいい感じに収まって何よりです。
感想は以上かな、1クール目にも結構書いたし。とりあえずスバルを中心に仲間が増え、結束を固めたラストはこれからの物語に期待を持たせてくれて、続編があるのならやっぱ見たいなとは思っています。そして、その時はOPとEDをしっかり流してくださいね(笑) 作中ではあんま聴けなかったけど、前島麻由さんの「Long shot」本当にカッコ良くて大好きです。1期のリゼロの雰囲気作りに彼女の歌声は間違いなく貢献していたと思うファンより。
7.八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ
2期からは丁度1年ぶりとなった今作ですが、相変わらずの面白さでした。コンセプトもブレないし、毎週安心して楽しく見れた。名古屋以外を含め知らない情報盛り沢山だし、ギャグが普通に笑えて、5分間にしては満足感あるんよな。
3期で変わったとこは、新しく土辺世瑠蘭ちゃん(名前すげえ)の登場と、大阪の一天前紫春ちゃんや京都の輿安七帆さんが本編にもガッツリ出てきて関わりが増えたとこ。名古屋ネタを軸にした話だけでなく、キャラが増えたことによる単純な日常話もあったのは結構良かった。水族館のデート回とか。私服姿とか水着姿とか中々無かった気がするので、有難かったです。
これだけキャラに関係ないネタを盛り込んでおいて、キャラが霞まないのは、彼女達がただの話し手になってない証拠だと思うので、確かな魅力がやっぱりあるんだと思います。八十亀ちゃんの名古屋愛は精神的ダメージを負っても無くならないし、只草先輩の八十亀ちゃん愛も衰えず、七帆さんの毒舌感も初見時から変わらず顕在でした(笑) 陣くんも都会人兼男性キャラとして、居なくてはならない存在です。
4期があるのか、わからんですが、もしあるのならアニメで見たいです。ショートアニメではトップレベルで好きな作品なので。ありがとうございました。
8.ゆるキャン△ SEASON2
2期も良かったです。その良さも、1期とはまた違ったものも見れたので、飽きずに全然見れましたね。キャンプの魅力を再確認するとともに、2期ではグループキャンプもかなりメインに描く事で、関係の深堀が出来て、1期あっての2期だったと思います。ソロキャンについて改めて考えさせられるところもそうかな。
アバンの回収や、ちょっと間を置いてからの気づきが多かった印象があるので、そういうシーンがくると沁みる回が結構ありました。繋がりがかなり深まっているからこそ、一人で物思いに耽る様なシーンとかも、2期ならではだったと思います。リンもなでしこも、心配性で可愛かったですね。この作品はやっぱりW主人公なんだなぁとも思えましたし。次いでに言うと、2期を見てて人数による空気感の作りに違いがあって、それが凄い良いなと思って。1人でいる時と2人でいる時、グループでいる時。その時間帯や風景、出来事の前後、言葉の言い方、視線の向け方etc...あらゆる要素を駆使して、人数に合わせた空気感づくりが本当に良かった。同じ話数の中で、違う空気感を漂わせられると、なんか充実感増すんですよね…。9話とか11話とか好きです。
こだわりの詰まった少し捻りある展開とかがゆるキャン△の一つの魅力かなぁと勝手に思ってるんですが、2期では割りとストレートな描きもあって良かったなと。話の中盤で勘付いて、もしかしたら…っていう。土壇場でハプニングが起きた5、6話はそれこそ捻りがあったけど、伊豆キャン編なんかはストレートに綺麗に描き切ったなぁと思います。でもストレートに描いても響くだけの積み重ねあってこそなのかなと。誕生日イベントも、あの5人で日の出を迎えたのも、ある程度関係性が固まってこないと沁みてこないイベントだと思うので、2期のこのタイミングでやって正解というか、かなり最終話らしい最終話の、特別感あるエピソードだったと思います。間違いなく想い出になっただろうし、これを後から掘り起こされたら、またジーンと来そう(笑)
安定のパワーと癒しと笑いで、毎週感想書くのも楽しかった。書けるポイントが多いので、読むのも楽しかったですし。3期はまたいつかあるんですかね。気長に待ちたいと思います。ありがとうございました。
9.ひぐらしのなく頃に 業(2クール目)
2クール目当初は終わると思ってのに、全然終わらない感じになってきて、やっぱ続編あるんかい。って感じで。嬉しいんだけど、くそぉ!!ってなりました。してやられたという感じです。今思えば1クール目の最初でもそうだったわ。勝手にリメイクと思い込んでしてやられたという。
何が何だかわからないままただただ惨劇を魅せられた後、第17話で梨花ちゃんが紗都子に仕掛けたタイミングで一気に面白くなりましたね。そして18話からある程度の種明かしが始まって。もうこっからは梨花と紗都子に関してはどっちもどっちで複雑な気持ちでした。2人の間で優先順位が違うというか、攻略手順が違うというか、源泉は同じはずだからこそ、外から見てる身としては只々辛い。蔓延ってる雰囲気、テーマは無印のひぐらしと変わらず"狂気"だったと思うので、悲痛な感じも勿論する。あれが本物かどうかはわからないけれど、本物だとしたら狂気的な愛は非常に厄介だなと改めて…狂おしく程に愛おしいってやつ。
一方で紗都子の能力の影響をキッカケにして改心を魅せる鉄平や鷹野の話は、まだ温かいというか、前向きな希望あるもので良かったですね。同様にフラッシュバックが悪影響ではなく、前向きな影響を及ぼして、最終的には、その人達の前向きな歩みが、梨花と紗都子に巡ってくればいいんだけどなぁなんて思っております。紗都子がこのまま完全攻略するのは嫌だし、エウアさんやもしくは他の黒幕?なんかも絡めてくるはずなので。終末作戦もなくなって、状況や立場が無印の時とかなり異なってきている。人物像までは大きく変化しないのだから、その人達がもしかしたら…と期待を寄せておきます。まだ、明らかになっていない面も多々ありますし…。
『卒』は引き続き紗都子の攻略と裏側の事情(鬼騙し編)と、17話ラストに戻っての決着なのかなって気がします。もう何回も予想を超えて、裏切られてるんで、わかんないですけどね(笑) 兎にも角にも、2人がまた仲良く笑ってくれる事だけ。それだけを願っています。グロいシーンは嫌いじゃないけど、もうお腹一杯ですんで。ということで、じっくり描いてくれた2クール、大変満足です。ありがとうございました。
10.約束のネバーランド Season2
ノーマンが現れてからの6話以降、気持ちが乗らなくなっていってしまった作品に落ち着きました。いや、彼が悪いとかではなくて、単純に描きが足りなくて乗れなかった。1期の、あの手に汗握る緊張感とか没入感みたいなのが欲しかったよなぁ…と。完全に気持ちは置いてけぼりでした。
5話までは普通にあったんですよね…何が待ち受けているか分からないドキドキ感や、鬼に襲われてしまう死と常に隣り合わせの恐怖感とか。それが後半薄れて、次第にはほぼ無くなって、ただただ起きている事象を眺めている状況。その事象の味わい深さだったり、行き着く過程の苦戦する感じだったりが殆ど無い。端的に言えば、受け身になってしまったのが気持ちが乗り切らなかった一番の原因。何故その考えに至ったのか、何故その行動を起こそうと思ったのか、それをして本当に全員助かるのか、その想いは本当に全員一致していて問題ないのか。これらの事を此方が想像したり、更なる意味を見出したりする暇もなく(情報が無さ過ぎてできない面も)、物語が運ばれていってしまったと思います。ただでさえ、アニメ視聴って受動的側面が強いのに、それに拍車を掛けてしまったのは痛手…。
ただ、そんな物語の運び方であっても、1期で受けたキャラの芯がブレずに描かれていたのは好感が持てました。ちゃんとその辺りは配慮してというか、キャラが動かされてる感が出ない様に徹底されていたと思います。特にノーマンやイザベラの立場なんかは、一度裏返っているのでブレそうな展開だったんですけど、そこは心配することもなく大丈夫でした。ノーマンは誰かの想いを無下にする様な奴ではなく、エマ達や新しくできた仲間達の想いを継いでいたし、イザベラも別れの時に見せた素直な感情そのままに偽りなく表に魅せてくれていたと思います。
エマの誰一人切り捨てない、拾って背負うものを増やしても尚、理想を曲げない生き方は主人公として、初期の頃から此方が欲する好きなところではあるし、物語の結末自体もハッピーエンドで好みではありました。新規で出たムジカとソンジュも奥深さがある魅力的な部分を醸し出していただけに、そこを掘り下げられずに終りを迎えてしまったのは勿体無いなと。一つ物語が幕を閉じたというのに、確かなメッセージを然程受け取れず、少し悲しさもありましたね。そんな感じで、感想は以上になります。ありがとうございました。
11.2.43 清陰高校男子バレー部
人間関係の描き、ドラマ性はとても見応えがあって良かったなと思えた作品。距離感の詰め方であったり、個から芽生える友人や先輩への意識であったり、各々の(割と今後を左右する様な)問題を乗り越えていく姿がバレーボールを通して描かれていたと思います。黒羽で言えば、自信や自覚。灰島で言えば、期待や信頼。ですかね。
幼馴染2人が物語の軸ではあったけど、先輩や先生などの繋がりを汲んでいく様なところも魅力的で好きでした。先輩は、小田さんの下級生へ寄せる気持ちと、それを理解して支える青木さん。この3年生ペアが特に良かった。過去の描きは然程無かったけれど、現状から推測できるくらいには二人の生き方や関係が分かった事も良かったですね。この2人がしっかりしていた事もあって、割と泥臭く、嫌味っぽくなってしまいそうなとこでも、高校生らしい、爽やかで気持ち良く話が進んでいく様になっていた。描かれる人間関係を外から見る上で、この辺りの要素は盛り上がりなんかにも勿論影響してくるところだと思うので、本当に良かったと思います。また、先生も5話なんかが顕著で、大人として子供達に必要な分だけ気持ちを汲んであげていくところは有難かったです。モヤモヤとかしなくて済むからね。
一方で、バレーボールの試合内容や技術的なところは見応えほぼ無しだったかなと(強いて言えば、音響面は良かった)。割と序盤の方で期待しない方がいいなとも悟ったので、あくまでこの作品でバレーボールは人間性やその関係を描く上での材料であり、コミュニケーションツールであるとできるだけ割り切って見ていたとこはあります。でも、バレーボールを題材に置くことで、"一人では勝てない"チームスポーツとして必要になってくる、特に信頼関係が大事だということ。これを繰り返しにはなるけれど、ちゃんと映える様に、成長に繋がる様にと描いていたので、結果的にはバレーボールで良かったんだと思います。
ということで、良い所と悪い所がハッキリ出てしまったのかな。って感じですが、OP曲のカッコ良さとかも含めて、総合的には見て良かったと思える作品でした。ありがとうございました。
12.バック・アロウ
連続2クール中の1クール目としては、つまんなくもないし、すげえ面白い訳でもない、何とも微妙な印象を受けている作品。物語自体はどちらかといえば面白いです。アロウが何者なのか壁の外側が本当にあるのかも気になるし、因縁や旧友みたいなしがらみが影響する戦況は見応えあるし。ただ、如何せん、緊張感に欠けるところもあれば、盛り上がりに欠ける。何というか、淡々と進んでいってる印象を受ける。これが率直な感想です。
戦闘シーンも多々あって、色んな信念が存在する分ブライハイトの種類も様々。キャラの魅力も申し分ないし、十分盛り上がる状況を作れるんじゃないかと思ってしまう要素は結構ある。勿論、戦闘がメインではない感じはするので、そこまで追求する必要があるのか微妙なとこなんですが、イマイチ「ここまで来れて良かった」「こいつヤバそう…」「頼むから勝ってくれ!」みたいな感情移入もそこまで強く無く、呆気なく進行していく。自由意志の強いアロウが状況に応じて、能力を拡げていくとこも一瞬すげえ。とはなるんだけど、それで終りなんだよな…。ただ自分の趣味が合わないのか、演出の問題なのか、感覚的なとこなので難しいですね。
もう少し微妙なところを話すと、男性陣よりも女性陣が強く目立っているのは好感が持てるんですけど、ちょっと不憫に映るなと…。レンもアタリーも、フィーネも少し。それで現状、話的にはいいのかもしれなくて余計なお世話な可能性も全然あります(笑) ただ、個人的に外から見てるとキャラ造形的には不憫というか、可哀想に映るんです。レンはシュウの裏切りから始まり、当初感じていた友情や愛情、忠誠心がかなり揺らいで違うものになってしまった。アタリーは、アロウの力になりたい!っていう気持ちは素敵だし、一緒に戦ってくれるの嬉しいんだけど、笑顔が無くなってきてる…折角可愛いキャラしてるのに、どこか追い込まれてる印象を受けるので、もっと力抜いて戦って欲しいなと。フィーネは責任が大きく付いてくる立場でもあるので、難しいんですが、未だにその立場に縛られて解放できていないんじゃないかっていう。プラーク周りがスッキリする事が鍵な気はしますけど…。とにかく、折角活躍している(しようとしている)女性陣がもっと輝かしく映るように、花を持たせるとか、埋め合わせとかじゃないけれど、男性陣にはこれまで以上に頑張って欲しいですね(笑) 彼女達が本領発揮する為にも。
個々人の思惑や願いが絡みながら、戦争までに発展した1クール目でしたが、メンツや目的などは割と出揃った感あるので、もしかしたら盛り上がりはこれからなのかもです。現に、10話以降は結構面白かったし。"信念"という、曖昧で柔軟性も拡張性も高い、介入の余地がほぼ無い、ある意味ズルイものを核に据えているので、期待は依然として高くあります。想像が膨らむ作品は好きなのでね。2クール目、自分からも楽しみを見出せる様にしていきたいところ。楽しみにしています。
13.呪術廻戦(2クール目)
前期秋アニメに続いて、2クール目。第14話以降ですね。盛り上がりも視聴モチベーションも落ち込むことなく、寧ろ上がっていってくれました。実際、話数単位で良かったっていう回も2クール目の方が多かったです。
映像面、演出面、この作品特有のハイセンスさは特筆すべき点だと1クール目の総括感想時にも書きましたが、それが顕著に出てたのはやはり戦闘シーン。キャラも強さも増してきたので、それに比例するかのように戦闘作画は物凄かったと思います。スピードコントロールと、障害物や隙間など空間にある全てを活かした絵、こちらの感情の昂りを意識して乗せてくるのが相変わらず圧倒的でしたね。
そして、一番この作品で好きだなと思えたのは、上記の素晴らしいアクションを魅せた、彼らの戦闘に意味や想いがちゃんと込めてあったところ。戦闘を経て強くなったり、それで物語が動いたりは当たり前だと思うんですけど、キャラの生い立ちや性格、関係性、誰の、何の為に戦っているのかが、戦闘の中で、テンポを損なわない程度に、その時その時で必要な分だけ描かれていたと思います。それこそ、その掘り下げが勝つか、負けるかのキーになっているのもありました(伏黒とか)。これをやってくれると戦闘時における感情移入であったり、興奮であったりは自然と高くなるので、のめり込んで見れます。あの独特の感覚、体験を何度も提供してくれた事はやはり偉大であり、感謝しております。
あとは、ダークな世界観によって気分が暗くなるのを極力感じさせない工夫があったのも良かった。分かり易いのだと、ギャグや掛け合い、テンションだけど、特に(真人の登場で)人間の命を奪うことになる辺りは、それ相応のリアルでも通ずる様な意味を見出させる様になっていて、虎杖で言えば、死に対する敏感さで優しさを底上げしてくれていたと思います。この優しさを支える意地は強さとして頑なに貫いていって欲しいです。彼の生き様がブレた瞬間、この作品まで嫌いになる自信があります(笑)
2クール目は姉妹交流会から始まって色々あったけど、1年3人の呪術師として譲れないものやスタイルが明確に見えてきたところで、幕を閉じたので余韻も良かったですね。もっと面白くなるんだろうなっていう期待もあって。原作も大人気みたいなので、まだこの先もアニメで見たいなぁって思いながら、楽しみに待ちたいと思います。ありがとうございました。
14.はたらく細胞 第2期
1期から作風変わらずな感じで、十分楽しめました。3話までは、1話で完結する単体話で、4話~8話は乳酸菌救出から、がん細胞撃退までの少しボリュームある話でした。間違いなくMVPは乳酸菌を救出した細胞君です。
1期はやはり単体で完結するような、細菌に対して、どこかの器官の細胞が働く。1対1の関係で済むっていう印象が強かったんですが、2期は細胞間の連携の方も際立っていたと思います。第3話と最終話が顕著だったかな。
1人1人がやらなきゃいけない与えられた仕事をこなす以外は出来なくて、その理解を周りが全員できてるかと言うとそうではない。周りの仕事は気にせず、自分の仕事を全うしている証でもあるから。でも、それはドライな訳ではなくて、自分と同じ様にちゃんと使命感の様なものを持って働いてくれているだろうという信頼から。身体の構造、仕組み自体は複雑に作られているイメージですけど、実はすごく単純で、勝手に連携が取れて複雑に見えているだけなのかもしれないな。って思えたのは2期での大きな収穫。
あとは、T細胞みたいに、普段の努力≒健康状態がいざって時に窮地を救うんだなと。細胞の命と世界(身体の命)を天秤に掛けた問に対しても、白血球達から覚悟を再確認できたのも、システム的な側面だけでなく、物語のいちキャラとしての側面もしっかり感じさせてくれました。普段から一生懸命働いてくれている細胞さん達には感謝しかないですね。新しく理解できた為になる知識と併せて、ありがとうございました。
15.はたらく細胞 BLACK
シリアスすぎて気分が暗くなるので、最後まで好きにはなれなかった作品。最終評価軸は好きか嫌いかで、その辺ハッキリしてる人間なので、もういいかなって感じですね(笑) 無印の『はたらく細胞』の方が好きです。
先に微妙だなと思ったとこ話すと、余りに救いが無かった事、救いがあるとしても外部(身体の外)からの救援で一辺倒だった事、この2つが大きいかな。こんなに一生懸命働いてるのに、一向に改善しないし報われない。13話で一瞬救われましたが、そこまではストレスが溜まるというか、見ててそこそこ辛かった。どうにかなったとしても誰かが犠牲になったり、最後の手段で出てくるのは外部からだったり、これだったらもう楽にさせてやって。とか思ってしまった。
でも、上記の感想は今作のブラックさを描く上では避けて通れないとこだとは思うので、これで良かったっていう想いも勿論あって。視聴者に恐怖感や危機感を与えるには、これくらい身体の中は過酷な状況に陥るっていうのを描く必要があるよなと思います。当たり前の様にどこかの器官が正常に動かない、当たり前の様に細胞の数が減っていく。一つ解決したと思ったら、また一つ問題が発生する。身体主の労働・生活環境も意識させ、皺寄せを受け続ける細胞達のお先真っ暗で希望があるのかわからない雰囲気。終いには心臓が止まるなんていう終末感までをも徹底して描き切ったとこはやはり評価すべきだなとは思いました。劇伴より鼓動音が常に聞こえていたのも象徴的でした。
まとめると、作品の良さを好きになれなかった。合わなかったってことです。強いて言えば、白血球さんは声優含めて豪華なお姉さんキャラ多くて最高でした。こういう感想を書いたからには、身体の健康状態を維持していきたいと思います(笑) ありがとうございました。
16.無職転生
何かと期待されていた今作ですが、期待以上の面白さだったのは間違いないですね。本当に面白かった。隅々まで見応えがあるし、隅々まで見なくて十分楽しめる。自分が一番好きだったのは、その辺りの塩梅が良かったとこですね。今期では11話までということで、夏に2クール目が控えていますが、とりあえずの感想を記していきます。
まず、一番良かったのはキャラ同士の距離感の描き方が抜群だったことですね。初めの家族関係から、ルーデウスとエリス、そしてルイジェルドが加わった3人も。家族の描きは3話のルーデウスの行動だけで未だに納得はいってないんですけど、あの後のパウロの描きから察するにあれで良かったのかなとも。加えて、前世の人格を割と小出しにするのが今作の魅力の一つだと思うので(笑) 話が逸れました。何が言いたいかって言うと、「そのキャラが誰かにとって居ないと困る(大切になっている)」「キャラ同士の未来関係が何となくうかがえる」この2点に対しての距離感の描き方が良かったです。いつもニュアンスな感想で恐縮なんですが、伝われば幸いです。この2点を最初っから最後まで感じながら見れたので、安心もしていたし、何か憎めないし、寧ろ愛着が湧いてきてしまう。近づいたと思ったら亀裂が入るし、ダメだと思ったら全然大丈夫だったとかね。時間経過が距離感を感じさせるというよりも、距離感が時間経過を感じさせてくれる。そんな描き方が好きでした。ロキシーから継がれていった師弟関係のサイクルとかも、最高でした。
あとは、初めに少し書いた事で、シナリオだけでも十分楽しめるけれど、絵だけで付加価値を多く魅せるのが上手だったところ。OP映像が今作無かったんですけど、個人的にはそれが好きで。OP曲中に街中の様子を魅せてくれたり、日常を切り取ってくれたりして、その間に本編で言葉としては語られてない世界観や設定を魅せてくれたのが、想像の素材としてフルに働いてくれました。本編の中でも、チラッと配置とか、小道具とかに気を遣ってあって、そこまでこだわるんか!っていうのが多かった。気付かなくても然程問題はないんだけど、好きな人はこういうとこ見て連想するの好きでしょ?っていうシーンが多々あったと思います。例えば、テーブルで食事をする際の席配置とか(4話)、ルーデウスがフィギュアを売って杖代にしたのかなぁとか(7話)、リカリスの町はこんな感じなのか!とワクワクするのとか(10話OP)。ホント絵的にも見応えのある作品だったと思います。作画も綺麗でアクションは迫力満点でしたし。
ストーリーは成長段階的にも、スケール的にもまだまだこれから面白くなるんだろうなぁ、と勝手に想っているので、2クール目楽しみに待ちたいと思います。ありがとうございました。
17.SHOW BY ROCK!! STARS!!
ましゅまいれっしゅとの出逢いは数週間前…3月の深夜3時頃でした。Spotifyで音楽漁ってたら出てきたんです…『ドレミファSTRAS!!』とかいう神曲が。すぐ虜になって、他のましゅまいれっしゅの曲を聴きまくって、次の日から『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!』を見始めて、見事にハマり、続けて『SHOW BY ROCK!! STARS!!』まで一気に手を付けました。音楽から入った身ですが、本当に見て良かったです。
ということで、感想を書いていきます。(自分はSB69に関しては上記の2作品しか見ていないので、その点ご了承ください)
今作は色んなバンド出てきましたが、ましゅまいれっしゅをメインだと思っても問題なく視聴できたのが個人的に有難かったです。勿論、彼女達が殆ど登場しなかった話数もありますが、そういう回もテイストは変わらずだったし、縦軸のダークモンスターの話の為には必要なのが何となく伝わってきていたので、全然大丈夫でした。(話数単位での)物語性は薄れる一方で刺激的な要素は『ましゅまいれっしゅ!』より強かったと思う。メンズらしい熱いライブパフォーマンスもだし、数バンドが集まる場は自然とエネルギッシュになってたかなと。"言葉で語る必要はない"とアーティスト性が窺える対バンとかも良かった。そういえば、どこゆびに関しては、ましゅまいれっしゅと同等くらいの速度でバンドの成長を描いてくれましたし。
一つの物語を描くに当たって、設定周り、話の都合合わせなど、重箱の隅を突く様な指摘は確かにあるっちゃあるんだけど、そういう指摘をされても構わない!という思いっきりの良さを『ましゅまいれっしゅ!』からずっと感じていたので、今作でも感覚的に視聴できたのが凄い自分に合っていて楽しかったです。自然と湧いてきた、感じたままの感情でそのまま追っていっても問題なく応えてくれるというか、深読みや前後、影響などに意識を向けなくてよかったんです。実際、音楽やライブパフォーマンスで応えてくれたり、凄い音楽的な台詞を言ってくれたりするので、それだけで満足度凄くて。『アノカナタリウム』の"今までじゃなく、これからの歌"とかヤバくないですか?
上記の様なことが感じられるのがSB69の一番の良さだと、音楽に普段から慣れ親しんでいる人達が好きに作ってて、同じ様な人達は漏れなく楽しめるんじゃないかって。そう思えたのも大きな収穫。特に普段音楽からストーリーを想像してしまう人や、音楽の裏側、バックグラウンドなどの想像をしてしまう人には刺さるんじゃないかなぁと勝手に想った。というのも、最終回のライブを見たらこの作品が何を描いてきたか、この子達が何をしてきたか、今後どうなっていくのか、何となくだけど伝わってくるから。冗談抜きに全部詰まっていたし、あのライブに徹底的にフォーカスして彼女達の音楽の位置づけてきている。
骨太な設定がある話でもなければ、超感動ドラマって訳でもない。むっちゃ作画が綺麗っていう程でもないし、目新しい演出も特にはない。なんだけれど、キャラクター周りにこだわりをひたすら詰め込むことで、その子達の音楽に深みや重みを出来るだけ与え、音楽が紡ぐ無限の可能性を何とか音楽で感じさせようとしてるところが、今作の一番の見所だったと思います。この作品での物語はあくまでステージまでの軌跡、伝えたいことは物語ではなく、ステージの上で。音楽でしか伝わらないものが間違いなくあるからと、ましゅまいれっしゅを中心に描き切ってくれたことに僕は感謝しかないです。『アノカナタリウム』を歌うみんなのパフォーマンスも良かったし、本物ライブさながらの雰囲気が画面の向こうから伝わってきた。ライブで何か知らんけど泣いたことあるオタクは漏れなく泣くんじゃないかってほどに。そんな刺さる人には刺さる、人を選ぶ作品だったかもしれないですが、本当に見て良かったと思っています。改めて、ありがとうございました!
ーーー以上、17タイトル分の総括感想でした。
2021冬アニメは続編作品が圧倒的に多くて、その印象で終わっても不思議では無かったと思うんですが、オリジナル作品も中々強い印象を与えてくれて。ある程度の安心感と、まだ見ぬワクワク感、バランスの取れたクールでした。ということで、改めて最後まで放送しきってくれた作品、及びその制作陣の皆様、ありがとうございました。最大級の感謝を。
併せて、ここまで読んでくださった方も、ありがとうございました!
ではまた!