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Knosis Japan Tour 2024 FINAL 東京公演 ライブレポ
12月21日(土)代官山UNIT.
Vo. Ryo Kinoshita率いるエクスペリメンタルメタルプロジェクトKnosisのツアーファイナルに行ってきました。先月ぶり、今年見るのは4回目。各公演ゲストを呼んでおり、東京はシンガーソングライター春ねむりでした。
春ねむり
ライブ初見。とあるVTuberの楽曲を提供してくださった方で、その縁もあり以前から楽曲は少し聴いていました。まさかメタル現場で観れる日が来るとは。こういう機会もKnosisならでは。後のMCでRyoさんも話してたんですが、昨年10月の段階で彼女とライブしたくてUNITを抑えたそうです。
そんな彼女のライブパフォーマンスですが、個性もインパクトも抜群。バックにドラムとマニピュレーターが付く編成。紐が沢山ついた独特の衣装を身に纏い、時にクルクル回って、時にヘドバンして、そしてフロアにもダイブして。エネルギッシュなステージングでしたね。パンク、ハードコア、スクリーモ、ヒップホップ、オルタナロック、色んなジャンルを貪欲に吸収した音楽を奏でてくれて。時折ポエトリーリーディングっぽい歌い方でメッセージも乗せ、本当に音楽が好きなんだなと伝わってきました。Ryoさんが彼女を呼んだのも納得です。セトリ全部覚えてないんですが、「せかいをとりかえしておくれ」ではシンガロングして、ラスト「Riot」も好きな曲だったので聴けて嬉しかったですね。MCはどこか不思議な空気を醸し出してる方でしたが、最後は「皆さんの美しい命を私に分けてくれてありがとう」と、アーティストらしい言葉を残してステージを後にしました。
Knosis
この日の前日20日に結成2周年を迎えた彼ら。現時点での集大成を感じるセトリと圧巻のパフォーマンスで、間違いなく特別な日になりましたね。Ryoさんもいつも以上に笑顔が多かった印象で、そんな彼を中心に本当に全力で楽しそうだったので心も温まるライブだったなと。
この日はギターにDaiki(Crossfaith)さんも駆け付けてくれて活動初期を思い出す布陣だったのも良かったです(京都のフェスでCrossfaithの出番が終わって速攻で来てくれたそう)。MCでは、改めて他のメンバーも紹介してくれて。15年来のベストフレンドであるDr. 諸石和馬。ベースだけでなくシンセサイザーなど色々やってくれている神Ba. KOUSUKE。裏方でマネージャーのShuntaも。メンバーとの関係性を語る様子からもその絆の深さを感じずにはいられませんでしたね。「このバンドを始めた時から、追われるような不安がずっとあるんだけど、でもそれって凄え幸せな事だなって思わされてます」と、感謝と共感を呼んだ場面も印象に残っています。
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セトリ詳細は後述するとして、どの楽曲もRyoさんが牽引する形で半端ないクソデカグルーヴが生まれているのはこのバンドの魅力だなと改めて思わされました。身体が勝手に動く、グルーヴでフロアを動かして支配できるパワーがあると云うか。今年はKnosisにとってライブ回数も多く、ファンも着実に増えた1年だったと思います。その結果として、この日のフロアは1年前とは比べものにならないほどのカオスと一体感を魅せていましたし。
リリース済の楽曲やお決まりのカバーソング以外だと、他の公演でゲストだった「裸繪札とVMOから影響を受けた」と語り披露してくれた「神喰」と「奈落」のRemixはライブならではの特別感を存分に味わえました。前回のライブぶりですが、この日の方が綺麗に音が駆け巡ってたと思います。「奈落」に限っては攻殻機動隊の「Inner Universe」とのMash upで異様な空間でした。Knosisの音楽を"エルデンコア"と称している事も紹介しつつ、「毒沼啜って這いつくばって歩んでいこうぜ」と想いを語り披露し始めた、「毒沼」⇒「火脂」⇒「暗月」の未リリース音源3連コンボも最高でした。幻想的な世界観で広がる叙情的なメロディが胸を打ちます…。
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ラストは、すっかりライブ恒例となってしまった「YARUSHIKANEE」ですよね。Ryoさんに限らず演者総登場で、しかもフロアに降りてくるカオスっぷり。ダイブにマイクジャックにお祭り状態で最高でした。まさかのYoshさんも登場していて、熱量も一体感も凄かったし、これぞホームだなと。全力を出し切った後は、各メンバーがRyoさんと抱擁を交わしてからステージを後にしていく姿も印象的で、温かい拍手に包まれながら終演となりました。
時の流れの早さ的にはもう2年とも思えますが、まだ2年とも思えるのが彼等の恐ろしい処だよなと。海外でも数々のライブをこなしてきており、Ryoさんの実力、カリスマ性、求心力は変わらず物凄いですし。今でも自分にとって最も好きなボーカリストです。バンドとしても深い絆でこれからも進化し続ける事を確信していますし、未来への期待を抱かせる一夜だったなと。SharpTone Recordsと契約も果たし、来年こそは本当にアルバムリリースすると言ってくれたので、楽しみに待ちましょう。今年も沢山Knosis見れて幸せでした。1年間ありがとうございました!来年も必ず遊びに行きます。
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2024.12.21 DAIKANYAMA UNIT
— Knosis | ノーシス (@knosis_official) December 24, 2024
W/ @haru_nemuri
📷: @Takashi_Konuma pic.twitter.com/vCOwWf0zlr
【セットリスト】
1.星砕
2.奈落
3.忌鬼
4.神喰
5.神喰(Remix)
6.Inner Universe(攻殻機動隊)- 奈落(Mash up)
7.Davidian(cover)
8.3コードで悪いか(cover)
9.March Of The Pigs(cover)
10.毒沼
11.火脂
12.暗月
13.狂火
14.腐敗
15.厄災
16.YARUSHIKANEE with 春ねむり(cover)
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