電音部 VS LIVE『新宿大決戦 -カブキVSシンオオクボ-』ライブレポ
7月13日(土)Zepp Shinjuku。DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部の、VSライブに行ってきました。初めての試みとなった対決形式のライブで、今回は、カブキエリア【真新宿GR学園】とシンオオクボエリア【Bellumule】の対決となりました。ライブを観るのは、カブキは2週間ぶり、シンオオクボは1月の電音部EXPOぶりですね。
オープニング映像が流れた後、LIVE MCの佐野電磁さんが登場。今回の進め方と撮影レギュレーションを説明してくれました。バトルは3回に分かれており、それぞれ設けられたテーマに沿ってカードを切る様にセトリを決定。お互いの披露後に観客の声量をデシベル計で測定し勝敗を決めていくスタイルとの事。少しライブ全体のテンポは悪くなるかもなと不安もありましたが、盛り上がるは盛り上がると思うので、そこは心配してませんでした。
そんな感じで始まったVSライブ。バトル①は「パフォーマンス」で勝負。シンオオクボがいきなり「ココ・シャネル」でスタートし、ブチアガリ。結局、この曲がイチバン強いんだから。そのまま「Who am I」も披露し、持ち前のダンスを惜しみなく披露してくれました。カブキは3人ではなく、ソロを選択し、纏の「神パラサイト」⇒摩耶の「狐憑キ」を披露。いつも以上に狂気じみた度肝を抜くパフォーマンスで圧巻でした。摩耶の「お前ら全員、狐憑キにしてやるよ」と、初っ端から気合入りすぎてて本当に凄かった。動画取る暇ないくらい狂って、はしゃいでたのでライブの様子が気になる方は、#電音部新宿大決戦 で検索して欲しいなと。どっちが勝ってもおかしくないバトル①でしたが、僅差でシンオオクボの勝利。
バトル②は「シンクロ率」で勝負。次はカブキが先行し、りむるの「焼ケ鮭」で爆裂コーレス祭りを開催。演者とオタクとシンクロしまくった後に、そのまま3人で切り札「Crush」をここで使いました。カブキはこの曲が最強すぎるので…異次元級の盛り上がりでしたね。フロアを煽って褒めて、オタクもしっかり応えてたなと。シンオオクボも負けじと「NDA」⇒「Daring」とシンクロダンスを披露しましたが、ここはカブキの勝利。
1対1で迎えたラストバトルは「フロアのボルテージ」で勝負。また、お互いにお互いの曲をカバーする事も決められました。シンオオクボは「禁言」をカバーし、カブキは「ココ・シャネル」をカバー。カブキが「ココ・シャネル」を選んだの納得だし、敢えてのセトリ被せ強気スタイルが良い。実際フロアも大盛り上がりでした。シンオオクボがここで新曲「レインボー・グラデーション」を披露して立ち向かいましたが、カブキも最新曲「AGARE」で対抗。お互いに全力を出し切る様にエリアの雰囲気を象徴する様なキラーチューン「Mirror Mirror」と「Siren」をラストに披露。キレキレのダンスと色気ある歌唱でお洒落に魅せるシンオオクボ、アングラ感に溢れた治安悪いサウンドと煽りで沸かせるカブキ、甲乙つけがたい勝負でしたが、結果、ラストはカブキの勝利を掴み取りました。
ステージには改めて全員が登場したんですが、カブキのメンバーが涙しながら登場したのが本当に印象的でしたね。そこまで懸けてたんだなと。MCでも、りむる役のをとはちゃんが「毎日凄い頑張って、自主練とかもした。メインエリアとして頑張ってきたから、負けちゃったらメインエリアの先輩達に顔向けできない」と、話してました。そして、Winning liveという事で「Crush」を披露し、勝利の喜びをオタクと共に分かち合いました。纏役の凜音さんが鼻水止まらん!とか言って歌えなくなるなど、3人とも笑顔を交えながらのパフォーマンスが微笑ましかったですね。最後はシンオオクボも一緒に揃って「MY STAR」を披露。アザブの曲をここでやるとは思わなかったけど、歌詞的にはピッタリ。また、この光景ばかりは流石に今日限りかもしれない、貴重な一幕だったなと。最後は仲良く大団円、万雷の拍手に包まれて幕を閉じました。
改めて全力で跳んで歌って、楽しすぎたライブでした。内心では、対決なんかしないで電音部同士仲良くしようや…と思ってたので、勝ち負けに関してはそこまで乗り気ではなかったんですが、勝利後に涙を流すメンバーを目にして、今日のライブやって良かったんだなと思えました。お互いに高め合える環境が出来上がってるのは素晴らしい事で。真剣に本気で向き合って、本当の相手は自分自身で、彼女達にとって試練の様なモノだったかもしれないなと。この経験を糧に今後も活躍していって欲しいなと思います。惜しくも負けてしまったシンオオクボも、EXPOで見た時より一体感と迫力が増してクオリティ仕上がっていたので最高でしたし。今回、メインエリアとしての意地とキャリアを魅せつけたカブキエリア、改めて勝利おめでとう!次はどのエリアの対決が見れるのか楽しみにしてます。ありがとうございました!