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2021年 ベスト音楽総まとめ

 どうもです。

 2021年の総まとめ的な記事、第2弾。
前回、"メタルコア"から今年のベストアルバムを15枚選びましたが、今回は他ジャンルまで網羅した音楽総まとめです。ベストな楽曲・アルバムを本気で選んでいきたいと思います。

 昨年より部門を増やして今年は10部門です。大ボリュームになりました。各部門、選りすぐりの5枚になっているはずなんで、興味のある部門だけでも嬉しいけど、できれば全部門覗いていって頂けたら幸いです。

 ということで早速、作品達を軽くコメントも交えながら紹介していきます。新しい音楽との出逢いがありますように…。



1.国内メタルコア部門

 この部門では、国内メタルコアバンドが今年リリースしたアルバム、EPから5枚選出…したかったんですが、めぼしいモノが少なくシングルも対象にしました。国内勢ライブ活動はコ〇ナ禍以前の勢いを取り戻しつつあるんですが、音源制作の方はまだまだっぽいです…。買うから作って…(切実)。あと、ここでの"メタルコア"は広義の方です。


#1『Immemorial』/ Sailing Before The Wind

 今年で結成10周年。オーストラリアのBlack-Roos Entertainmentとの契約も果たした、東京を拠点に活動するDjent/メロディアスメタルコアバンド。シングルは一昨年リリースしてたけど、EPは5年ぶり。初期の音源から選ばれた再録・リアレンジ4曲と、新曲1曲「Misguided Sunrise」を収録してます。新曲はアメリカのメタルコアバンドFeed The AddictionのボーカルLucas Spencerがゲスト参加してるんですが、むっちゃ良いです。美しく且つ力強い、彼らの魅力・技術力が詰まってて、ライブでも感動してしまった。リアレンジ曲は結成当時のオリジナル・ヴォーカリストとオリジナル・ギタリストが全曲参加と云う豪華仕様で、ミックス&マスタリングは、ベーシストBitoku自らが担当との事。凄いっす。



#2『CURSE』/ Crystal Lake

 今や日本を代表する、東京のメタルコアバンド。昨年は再録アルバムをリリースし、記事でも紹介した自分が世界で最も愛して止まないバンドです。今年は今作のみで、5枚目のシングルとなります。
 昨年11月にギターのShinyaが脱退を発表し、このシングルからTJが参加しています(ex-HER NAME IN BLOOD)。ハーネーム解散は衝撃的で哀しかったですが、タジさん加入も衝撃的で来てくれてちょっと元気になった(笑)
 「Curse」は疾走感とリズミカルなメロディが上手く融合して、Crystal Lakeらしいヘヴィさで落とし込んだ1曲。第一印象は実は普通だったんですけど、スルメ曲でした。聴けば聴くほど好きになってしまった(笑)
 現在はボーカルRyoが療養の為、活動休止中ですが、いつまでも待ちたいと思います。こっちがライブ見たい以上に、彼らも全然できなかったライブをやりたくて仕方ないはずなので。



#3『To Redefine / To Be Defined』/ Survive Said The Prophet

 今年で結成10周年となった、東京を拠点に活動するオルタナティブ・ロックバンド。通称サバプロ。昨年もアルバムリリースしましたが、今年は2枚組のリアレンジ・ベストアルバムをリリース。各メンバーそれぞれの象徴的な思い出とリンクする曲を10曲、ファンによる投票で選ばれた5曲、バンド活動を支えてきたクルー・スタッフが選んだ5曲で構成され、合計20曲となっています。サバプロ入門盤として持って来いの1枚でもあるかと。
 自分は2014年からもう7年も彼らを追ってるので、ちょい古参です(ドヤァ)。なので、昔小っちゃいライブハウスとかでやってた曲も入ってて感動したと云うか感慨深かった。ここまで大きくなってくれて嬉しい限りです。「3 A.M.」はボーカルYoshの歌唱力の高さをこれでもかと体感できると思います。ライブだと更に凄いんよ。自然と涙が出る。
 今年は哀しくもベースのYudaiさんが脱退してしまいましたが、バンド自体は失速することなく、ライブ活動も積極的に行ってるので、引き続き応援していきたいと思います。



#4『THE ONE』/ NOCTURNAL BLOODLUST

 昨年新体制となり、今年も全国的にライブ活動をしていたメタルコア・デスコアバンド。昨年のミニアルバムに続いて、今年はシングルをリリース。ミニアルバムの延長線でありながらも、表題曲「THE ONE」は、この新体制でやっていく強い決意を感じる1曲だったなと。今年観たライブでも「一度切りの人生、絶対に後悔はしねえぞ!」的な事を尋さんが言っていたのを鮮明に憶えています。一度は窮地に立たされた彼らですが、改めて自分達の信念に誇りを持って、メンバーやスタッフとの絆を信じ、ひたすら前へ前へと進む姿勢に胸を打たれますね。カッコいいよ、ホント。
 楽曲がメタルコアにかなり寄ってきたからか、ライブも国内の若手~中堅メタルコアバンドと対バンする様になりました。尋さん曰く友達を増やしたいそう(笑) 対バンでもワンマンでも、ライブパフォーマンスは本当に圧倒されるので、また来年からも観に行きたいなと思います。



#5『BIRTH』/ Earthists.・Graupel・Sable Hills

 日本のメタルコアシーンのこれからを担う3バンドGraupel、Earthists.、Sable HillsによるスプリットEP。新曲はどのバンドもライブを意識してるなと勝手に感じてて。かなり壮大でシンガロングパートも盛り込まれているし、バンドを象徴する1曲になる様に武器、持ち味を前面に出してる。と云うのもの、このEPのリリースも兼ねて、『BIRTH TOUR』と掲げ3バンドで東名阪のツアーも回っていました。会場では先行でフィジカルが販売されたんですが、フィジカルでのみ、各バンドがそれぞれのバンドのスタイルでアレンジされたクロスカバー楽曲が収録されており、オリジナルボーカリストがゲストボーカルとして参加してます。タワレコだとまだ売ってるかもしれないんで、チェックしてください。Earthists.による「Fade Away」カバーがありえん良いので。自分はツアー東京参加したんですけど、仕事終りに直行してギリ間に合ったんですよね、マジで行けて良かった。レア曲も聴けたし、この3バンド同時に観れるのは中々に贅沢よ。



2.国外メタルコア部門

 この部門では、海外出身のメタルコアバンドが今年リリースしたアルバム、EPから選出…なんですが、自分が一番好きで聴いてるジャンルなので、昨年同様、別の記事でベストアルバム15選と云うことで、かなり気合い入れて書きました。気になる方は是非こちらから目を通して頂ければ幸いです。



3.J-POP部門

 この部門では、J-POPとしていますが、正直適当です(笑) 他の部門に入らないのをまとめてこの部門に詰めました。ということで、アルバム、シングル何でもありで5枚選出しました。


#1『てん、てん、てん』/ 芝崎典子

 今年の1月20日にアーティストデビューした、声優芝崎典子さんの2ndミニアルバム。シャニマスの千雪さんの声の方です。シャニマスだけでなく、昨年にガッツリ典子の方にもハマってしまい、気づいたらニコ生のチャンネルとか色々会員になってました(笑) で、記念すべき1stミニアルバムも良かったんですが、まさかの2枚目が出てこっちは全部好みだったので選出しました。典子が作詞・作曲に挑戦した「(機種依存文字)」はエレクトロポップでガーリーな曲でクセになりますし、「MUGEN」はK-POP風のダンスチューンでサビがカッコいいんですよね。「サクラサク」は曲調もメッセージ性も好みで、"あと少しなら頑張れそうじゃない?"が堪らん好き。元気な中に優しさや愛情を感じて、背中を押されます。一番好きなのは「moment」で、今風の打ち込みを存分に使いつつも、現代ではない異国風な世界観を歌詞からもメロディからも感じさせてくれる、どこか浮世離れした不思議な曲なんです。演出があるライブで絶対に映えるなと。新たな典子の一面を沢山見れて満足度高い1枚でした。あとはもう現地ライブが待ち遠しいです。



#2『ANSWER』/ 前島麻由

 MYTH & ROIDの初代ボーカリストを務め、2019年に4月にソロシンガーとしてデビューした前島麻由さんの、2枚目のシングル。前作「Long shot」もむっちゃ良いので迷いましたがこちらに。決め手は、洗練されたスピードとパワーで日本のラウドロック感があった事。ブレイクダウンまであって超カッコいい。全体的にリズム感が際立つメロディになっているので、英詞で歌うのムズイけど、気分上がるし口ずさみたくなるのも良いですね。彼女は小学生の頃に洋楽を完璧に歌えるようになりたいと思ってやっていた独自の手法を久しぶりにこの曲で使ったそうです。"耳で聴こえたものをカタカナでメモしていき、それを繰り返して徐々に単語に修正して完成させていく"と云ったやり方で、中々ハードだけど参考になります。カップリングの「bleed」は彼女の歌声が響き渡るエモーショナルな曲で深夜に聴きたくなる曲でした。



#3『Freely』/ PassCode

 今年は哀しくも昔からのメンバーである今田夢菜が勇退し、ベストアルバムもリリースしたラウドロックアイドルグループ。しかし、そこで立ち止まらずに新メンバー有馬えみりを迎え、新体制となってから最初のシングルです。MVもある「Freely」がかなり良くって、発売した週とかは鬼リピしてました。PassCodeらしい、重厚なギターリフと賑やかなエレクトロサウンドが際立つラウドロックナンバーに仕上がっているし、パーティーチューンかと思いきや、Bメロで表情を変えて徐々にギアを上げていく感じも素晴らしい。有馬も持ち前のスクリームで存在感を存分に発揮しているなと。すんごい厚みがあって好き。あと、2番サビ終りで間髪入れずにCメロ入って、サビ、ラスサビへの駆け抜けていく辺りも、こちらのボルテージの昂まり具合を解っているとしか…(拍手)。ラスサビ直前の「はい!」がむっちゃ好きです。カップリング「FLAVOR OF BLUE」はより攻撃的でヘヴィに、且つダンサンブルな転調を繰り広げてくれる。瞬間瞬間の引き込む力が凄まじいんよ。来年は遂に日本武道館でのライブが控えています。「武道館でやります!」って誓った新木場でのライブも鮮明に覚えているし、絶対に歴史に残る最高の日になるなと、そして無条件で泣くなと確信してます。



#4『喪失』/ 眩暈SIREN

 福岡県出身のロックバンド。2019年のシングル『夕立ち』でメジャーへ進出し、今年11月にメジャー1stアルバムとなる今作をリリースしました。いやぁ…本当におめでたい。かなり昔から応援していたのでアニメタイアップもいくつかあったし、自分の事の様に嬉しかった。シングル曲は言わずもがな良かったんですが、新規曲も負けない位良かった。捨て曲無しです。特にMVにもなった「不可逆的な命の肖像」はメロディもいいけど、歌詞がインディーズ時代と変わらない魂を感じた。“暗号化された感動”や“エンディングは取り上げられてしまった” みたいな言い回しができるの本当に好きで、独自の世界観で問いかけてくる、ボーカル京寺さんにはいつもハッとさせられます。以前ほど重く暗い、絶望した感じはないけれども、虚構や空想みたいな不確かなモノに輪郭を持たせるアプローチ、叙情性と儚き繊細さを極めた彼らに今後も期待しかないです。これまでもこれからも大好きです。



#5『夢遊ノ果テヨリ』/ Hello Sleepwalkers

 通称ハロスリ。3年の活動休止を経て、デビュー10周年となる今年10月に再始動してくれました。今作で5枚目のアルバムになります。本当にお帰り!!って感じで嬉しかったし、アルバムに先駆けて公開された「SCAPEGOAT」もカッコよすぎて…。トリプルギターのサウンドで正真正銘ハロスリだ…ってなった。あとはやっぱボーカルシュンタロウさんの声が好きだなぁと再認識させられました。活休になったのは彼が音楽活動に対しての心が折れてしまったのが理由らしく、一度音楽から離れたそうです。でも、解散を選ばなかったのはどこかでもう一度やれる気がしていたからで、あの頃の熱以上のモノを楽曲を通して伝えてきてるのが解ります。歌詞も世界に自己を投影した時の心情や葛藤がモロに出ていて、でもそれって誰しもが一度は感じた事あるんじゃないかと…問いかけで終わってはいるけれど、出したい答えを支えてくれる、そんな曲になっていると思います。他の楽曲も、これまでのハロスリと新しいハロスリの両側面を上手く融合させていて再始動に相応しい1枚でした。来年はライブに行きます!



4.アニソン部門

 この部門はアニソンで、正確には2021年に自分が見たアニメ作品のOP、ED、主題歌、挿入曲から選出しました。別途キャラソン部門があるんですが、今年はこの部門もキャラソンばっかになりました(笑) やっぱキャラソンいいよな、これぞアニソン!って感じする。と云う事でかなり聴き込んだ楽曲を5曲選出しましたので、どうぞ。


#1『アノカナタリウム』/ Mashumairesh!!
(作詞作曲編曲:玉木千尋)

―2021冬アニメ「SHOW BY ROCK!!STARS!!」第12話挿入歌

 サンリオ公式キャラクターとして、個別に活動を行ってきたキャラクター4人が組んだバンドによる1曲。TV ver.では他バンドも参加してます。んで、誰が何と言おうとこの曲が今年イチバンです。永遠に語り継がれるべき神曲。全人類聴いて。歌詞もサウンドもメロディも歌割も全部が大好き。第12話のライブパフォーマンスで初めて聴いたんですが、エモすぎて気づいたら泣いてる号泣オタクになってしまった位。歌詞だと"答えのない答え 探してた"とか大好きで…これもうほわんちゃんそのままなんよ。サビへの繋げ方も聴いてる人の感情が段々と高まる感じ。サビ直前のキラキラ音で浄化されて、サビはひたすらに泣きを誘うハーモニーが最高です。シンガロング・クラップパートはもう完全にアリーナライブを意識してますね。ここの"大好き"と"ありがとう"でもう泣きそうなんですが、追い打ちをかけるラスサビで号泣不可避。人や道が途絶えても音楽は途絶えなくて、聴いてくれてるどこかの誰かによっての"今"が最高の形で、色褪せずに輝きを増す「キセキ」と「絆」があって、これを彼方まで響かせるんだっていう、メッセージ性も泣ける。”今までじゃなく、これからの歌“とか、この直球具合が堪らんのよ。あと、"はじまりの鐘"を力強く歌うヒメコが大好きです。
 今年はましゅまいれっしゅに出逢えてホント良かった。あの日の深夜沼って、そのまま一気見したからね、想い出補正的なの掛かってます。


#2『Fightin★Pose』/ 小倉唯
(作詞:小倉 唯/KIKUE 作曲:雨漏りP 編曲:藤田卓也)
―2021夏アニメ「ジャヒー様はくじけない!」OP

 声優・アーティスト小倉唯の14枚目シングル。唯ちゃん大好きだし、ジャヒ―様は面白かったし、入れるしかなかった。純粋に曲も良かったし。スーパーポジティブアイドルソングでありながらも、ギターロックっぽい要素も混ざってて好きですね。何ならヒップホップ要素もあってトレンドしっかり押さえてるなと。今作で初めてラップに挑戦したそう。2番だとかなりそれが強調されて転調気味になるんだけど、表情を変えるアクセントになってて良かった。変わらないBメロへの繋ぎもスムーズだし。この曲聴いてると無限に元気が湧いてくるので、朝とかにぴったしです。B面の「ハートフォレスト」もかなり良曲だったので是非。どこか希望に満ち溢れた、幻想的で温かい、心に沁みる1曲です。


#3『進め!むじなカンパニー feat. 六科なじむ (CV: 日高里菜) & 割戸真友 (CV: 金元寿子) & 軽井沢ユキ (CV: 上坂すみれ) & 出稼ぎガルシア (CV: 金子彩花)』/ Neko Hacker
(作詞作曲:Neko Hacker)
―2021冬アニメ「幼女社長」OP

 Neko Hackerはseraとかっさんからなる大阪出身のトラックメイカーユニット。ずっと前から好きなので、アニメタイアップも嬉しかった。ネコハカは天才ですよ、耳心地が良いサウンドと、中毒性の高いメロディを作るのが本当に上手。んで、キャラソンなんですが、やっぱ楽しい!!!これに尽きる。確でノリノリになれます。あと日高さんは歌上手すぎなんよ、むっちゃ可愛いし。あとは、合いの手っぽくキャラボイスが入る曲が元から好きで、2番サビ後ガルシアの「肉食ベタイネ~!」のとことかも好きすぎて(笑) そっからのギターソロもまじでカッコいい。


#4『私たちはもう舞台の上』/スタァライト九九組
(作詞:中村彼方 前奏作曲:本多友紀(Arte Refact) 作編曲:佐藤純一(fhána))
―劇場版レヴュースタァライト主題歌

 個人的には今年ぶっちぎりナンバーワンのアニメ映画でした。エンドロールと共に流れたこの主題歌も想い出として強く残っているので選出しました。挿入歌も全部良かったんだけど、1曲選ぶならこれでした。
 他の九九組の曲に比べると思いっきし明るくて、耳に残るリズミカルな1曲かなと。フィナーレ感も強め。サウンドは煌びやかで、歌詞は相変わらずメッセージ性強めでもうありがとうのお気持ち。サビの"心に歌があれば"が優しく寄り添ってくれる感じがして特に好きです。全体通しても、行き先は見えないだけで絶対にあるから大丈夫だよ。っていう感じで優しく背中を押してくれていて。作中の彼女達を見届けた人達にとってはもう堪らんのです。俺も行かなきゃな…ってなる。あと、ラスサビでHey!から途中、華恋が歌い始めて、そこにひかりが被せて、でもその裏で皆はまだ歌ってて、LALALA~で最後全員が合わさってくるのが綺麗すぎて大好きです。


#5『ちいさなキセキ』/ Lia
(作詞:魁 作曲:折戸伸治 編曲:高瀬一矢)
―2021秋アニメ「かぎなど」主題歌

 『かぎなど』放送してくれるだけで嬉しいのに、主題歌まで作ってくださって…しかも豪華メンバーでホントありがとうのお気持ち。Keyを好きでいて良かったとどこまでも思わせてくれますわ。楽曲はやはり安心と信頼のクオリティで、懐かしさを感じるのも良いですね。イントロとか、よく聴くと一瞬「時を刻む唄」に通じるモノを感じませんか…(俺だけ?)あと、歌詞にもこれまでKey作品を連想させる様な言葉の数々がさり気ないファンサービスとして、そして、『かぎなど』に懸ける集大成的な想いが込められて泣けてきます。作品単体でキセキなのに、クロスオーバーでキセキが交わりまくってるんよ。フルサイズも聴いたんですが、ラスサビの"幸せな記憶をこれからもずっと語り合おう"で泣いた。ジャケ写も可愛くて、小さい星に乗ってるゆめみちゃん好き。あとは、サマポケのアニメ化正式発表を待つのみです。



5.キャラソン部門

 この部門では、メディアやコンテンツの縛りはなく、キャラクターソングであれば何でもOKということで、5曲選出しました。今年もかなりキャラソン多くて悩みましたが、ハイクオリティな5曲をお送りいたします。


#1『革命進化論』/ アンティーカ
(歌詞:真崎エリカ 作編曲:藤和馬(Arte Refact))

 アイドルマスターシャイニーカラーズより、THE IDOLM@STER SHINY COLORS L@YERED WING 03に収録されているB面の楽曲です。またアンティーカがやってくれました。初めて聴いた時、ヤバすぎて笑っちゃったもの。これはもう2010年代前半のメタルコア直系のサウンドです。その時期の音源で国内で言えばcoldrain、海外ではBreakdown of Sanityがかなり近くて、その辺り好きな人にはブッ刺さるはずです。かなりチャグいし、ギターソロ付ブレイクダウンも勿論搭載。サビで静かに奏でられてるキラキラメロディも堪んない。歌い上げ方は女性グループじゃないと出せない華やかさが前面に出てて素晴らしいです。前作「Black Reverie」も大分メタルコアだったんですが、この曲はゴシック・シンフォニック要素を極力無くして、魅せるパフォーマンスより引き込むパフォーマンスを重視してるなと感じました。その証拠にシンガロングできる。もう声上げて拳上げるしかないんよ。サイリウム振ってる場合じゃない。12月の配信ライブで聴けたんですが、音圧物足りなさすぎたので、いつか絶対現地で聴きたいですね。全身に浴びたい。



#2『Catch a Fire (Prod. ケンモチヒデフミ)』/ 黒鉄たま (CV: 秋奈)

 バンダイナムコエンターテインメントが贈るダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクトである「電音部」から1曲。アザブエリアのたまちゃんの曲になります。電音部は今年1周年記念企画で「40週連続デジタルリリース」とか云うバカみたいな事やってて(褒めてる)、毎週の楽しみの一つになってました。で、この曲は昨年の「いただきバベル」を作ってくださったケンモチヒデフミさんがまた担当してくださって。やっぱり神曲でした。もう確定演出なんよ(笑) サビ直前でくっそタメが入るの好き。カチャ!って引き金を引く音が入るの好き。ギュルギュルギュル~グルグルグルルルル~ドゥドゥドゥドゥドゥドーンのトコが好き(伝われ)。あとは、もう秋奈さんの声が可愛いです。Catch a Fire♪のトコ特に。今年は電音部の記念すべき1stライブの現地にも参加できて最高でした。これからも欠かさずに行きますんで、ハイセンスオシャレ最強ビッグコンテンツになってください。



#3『ヨイハナビ』/ リムル(CV. 岡咲美保)
(作詞:ミズノゲンキ 作曲:馬渕直純)

 TVアニメ『転スラ日記』の第5話より、挿入歌「ヨイハナビ」になります。作中だと若干かき消され気味でちゃんと聴けなかったんですが、後日フルサイズで聴いてみたら、むっちゃ良くてたまげた。まず岡咲美保さん、キャラボイスで歌うの上手すぎです。ずっと一瞬もブレる事リムルでした。カッコいいリムル様、楽しそうなリムル様、儚げなリムル様、色んなリムル様をお届けする為の曲でもあったなぁと。盆踊り音頭をベースに、ギターロックで染め尽くしたお祭りソングって感じで、要所要所で和太鼓や尺八等の和楽器聞こえるが良いアクセントになってるし、間奏のギターソロも文句なしに素晴らしいです。そんで、何よりサビの勢いも最高にノリノリになれますわ、追い打ちかける感じ大好き。こーゆー愛着と共に元気が湧いてくる曲がキャラソンの醍醐味だと思ってるので、この曲はその辺り満点でした。



#4『U・D・N』/ YUSYABU BAND 
(作詞:中村彼方、本多友紀(Arte Refact) 作編曲:本多友紀(Arte Refact))

 TVアニメ『結城友奈は勇者である-大満開の章-』の1話の挿入歌?です。まさかの音源普通にリリースされてて笑ったわ。オマケに想像以上にクオリティ凝ってて、カッコよすぎて禿げました。サウンドは本物です。国内のラウドロックバンド意識してるのよくわかるし、どこかマキシマムザホルモンを彷彿とさせます。シンプルだけど変態的なギターリフ、生々しいハードコアのテンション感、アングラ感全開な感じも堪らんです。歌詞は馬鹿みたいな意味わからん感じが、逆に次の言葉を歌いたくなる。そして、声も可愛い。ざーさんホント歌上手いし、良い声してるなぁと改めて。”King of 麺 is うどん!♪”のトコが好きです、うどんって実は語感が良いよな。あと、ラストのうまあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁい。も最高に決まっております。おそらく他の子が歌うパートっぽいのもあって良いですよね。"Wo  oh oh oh oh~"のトコ。一緒に歌いたくなる。イベントとかでやるのかな、現地で聴いたらヘドバン不可避なんよ。



#5『Villain』/ モノノケ少女
(作詞:Tarantula /作曲・編曲:Norman)

 音楽をテーマにしたモンストのスピンオフプロジェクト「モンソニ!」より、サキュバス(金髪の子)、妲己(ネコ耳の子)、奈落(角ニット帽の子)の3人によるグループの今年リリースされた新曲です。昨年も彼女達のデビュー曲「MONSTER」を選びましたが、今年も選ばざるを得ない程にカッコよかった…。ダンスミュージック、ヒップホップ、エレクトロ、パンクといった多種多様な音楽がルーツにある彼女達ですが、やはりジャンル問わず音楽を制した者は強いなと。K-POP風のスタイルに上手く落とし込めています。ラップを聴かせるヒップホップ調のメロディから、煽る様な甘美なメロディ、サビでは3人の綺麗で力強いハーモニーを響かせてくれます。MVもダンスが見れて相変わらずみんなカッコいいし、笑顔が可愛いんよ。奈落のすまし顔も好き。早く俺の端末にも来てくれ…全く当たらんのよ(笑)



6.Vtuber / Vsinger部門

 今年新しく追加した部門です。と云うのも、これまで特定の好きなVtuberの曲しか聴いてこなかったんですが、ここ数年でかなりの数のオリジナル曲がリリースされてるのを知ってはいたので遂に我慢できなくなった訳です(笑) 有名どこだとホロライブやにじさんじは隅から隅まで聴きました。他にもオリジナル曲を持ってる子は若手、大物問わず聴きましたね。本当に楽しかったし、色んな発見があって、digって良かったなと。そんな中から特に音源を買うくらいには刺さった5枚です。今後ともV界隈追っていきます。


#1『Still Still Stellar』/ 星街すいせい

 2018年3月22日に個人で活動を開始。2019年5月19日にイノナカミュージックに、同年12月1日にホロライブへと転籍してきた彼女。そして、今年9月29日、念願の1stアルバムをリリースしました。自分はTwitterのTLで今作のジャケ写がたまたま目に留まり、ちょっと調べてみたら錚々たる作曲者の方々の名前があって驚いたのを覚えています。TAKU INOUEさん、堀江昌太さん、キタニタツヤさん、Arte Refactの酒井拓也さん、河合泰志さん、*Lunaさん。好きな人ばっかでした。で、実際聴いてみたらやっぱり良くって。全曲良かったんですが、特に空間を包み込む、圧倒的な歌唱力を感じられる「Stellar Stellar」、歌と映像、サウンドが綺麗に一体となった「自分勝手Dazzling」、kawaii future bass感溢れる「comet」が好きですね。歌詞も彼女の等身大の素直な気持ちがよく反映されてて、"今はまだ響かないけど いつかその心に"とか、"満開の花を咲かせるよ 夢中にしてみせるから"とか好きです。来年はどうにかして現地ライブにも参加してみたいなと思います。ホロライブさん、倍率エグイんよ(笑)



#2『心眼』/ 春猿火

 若き異能たちが集結したYouTube発のクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のバーチャルラップシンガー。2019年11月のYoutubeデビューからの約2年弱の活動の集大成的でもある待望の1st Albumが今年10月にリリースされました。昨年同じレーベルに所属の花譜ちゃんにハマったのをキッカケに他の子達の曲も聴いてみた処、春猿火さんの「居場所」と云う曲にドハマりしてしまった訳です。楽曲の主な作詞作曲はメインコンポーザーであるたかやんが担当しており、「居場所」以外の楽曲もとても良かったです。「猛進」「告げ口」「台風の眼」が特に好き。持ち味としてのラップがメインではあるけど、そもそもの表現力が高いので、色んな声の表情を魅せてくれて飽きの来ない1枚に仕上がってました。彼女に限らずVシンガーって顔の表情や動きで表現を伝えづらいのが弱点みたいなトコあると思うんですが、だからこそ歌声による表現がフォーカスされるし、そこが強い子達って自然と評価されるんだろうなって思ってます。その点やっぱり彼女はどの感情表現に於いても思い切りが良く、且つ繊細な歌い方をしてて強いなと。ラップって歌詞が凄い覚えやすくメッセージ性が前に前に出やすいので、余計にそう感じます。あと、ジャケットイラストは穂竹藤丸さんが担当してるんですが、今年紹介する作品の中で1番好きです。



#3『Your Mori.』/ Mori Calliope

 2020年9月12日にデビューし、ホロライブEnglish(ホロライブEN)所属の彼女。ホロライブ史上初&キャリア初となる全国流通EPが今年4月にリリースされました。彼女のキャラクターデザインをつとめるイラストレーターのゆきさめさんが元々好きだったので、興味は以前からあって、今作のリリースを機に色々聴いてみたらハマりました。全編英語詞の高速ラップがもう堪らんのです。あと純粋に声質が大好きです。カッコいい。動画で日本語たまに話すと一気に可愛くなるんですけど(笑) 今作に収録の「Red」は彼女自らリリック・映像を手がけているそうです。アニメーションも制作でき、ラップも上手く、あとイラストも料理もできる。多才でジャパン・カルチャーにも染まった彼女がこのV界隈で瞬く間に世界トップクラスのバーチャルタレントになったのも頷けます。楽曲は昨年リリースされた「失礼しますが、RIP♡」が一番好きでしたね。彼女の魅力が詰まった中毒性限界突破の1曲です、絶対に聴きましょう。で、気になったら動画を見に行きましょう。



#4『Fireworks Remix』/ Kizuna AI

 VTuber界のパイオニア的存在であり、日本を代表するVTuberであり、音楽アーティストでもあるアイちゃんの初のリミックスEPが今年10月にリリースされました。9月25日にVRプラットフォーム「Oculus Venues」にて開催され、北米を中心とした世界中のユーザーが参加したXRライブ「Kizuna AI Virtual Fireworks Concert」にて「HANABI」「DJ TORA」によってパフォーマンスされたリミックスを収録しています。各曲のリミックスも超有名な方々が担当しており、原曲のエモーショナルな要素を保ちながら高度なダンスミュージックへと昇華し、アップテンポかつよりフロアライクな1枚に仕上がっています。特に良かったのは、「the MIRACLE -HANABI Remix-」ですね。ジャパンメイドのクリエイティブ集団「HANABI」が担当しているんですが、これライブだと更に凄くて…余りの感動に泣いてしまったのを今でも覚えています。もうダイジェストでしか見れないんですが、一応貼っておくので見てください…。美しくも儚い和風テイストを存分に盛り込み、エモさとボルテージの上がり加減が段違いになった和風EDMと云ったところなんですが、これはアイちゃんがどこまで行っても日本を代表して、世界中のみんなと繋がりたいと云う想いも込められてるのが解ります。来年2月26日の配信ライブを以て無期限活動休止となった彼女、デビュー仕立ての頃からファンだった身としては非常に悲しいお報せだったんですが、彼女が帰ってくるその日までいつまでも待ちたいと思います。



#5『RESIST』/ Kotone

 2018年4月よりYouTubeとニコニコ動画を投稿し始めた、“500歳の神”を称するVTuber“天神子兎音”。2020年11月11日に所属会社がユニバーサルミュージックになること、同年12月23日に「Kotone」名義でメジャーデビューを発表し、今年7月に満を持して1stアルバムをリリースしました。今年の12月29日に開催されるブイアワことVirtual Music Award 2021に参加しているアーティストの楽曲を片っ端から聴いたところ、彼女の曲にドハマりました。パワフルでエネルギッシュな歌声も好きなんですが、一番は音楽性でした。メロに重きを置きながらも、雑多な音楽性をロックに貪欲に取り込む日本のラウドロックそのもの。「アンダーワールドウタウアイ」「Erase」「Autonomy」「今回の騒動につきまして。」が特にそうで、本当にカッコいい。かなり骨太なギターリフもあるし、エレクトロサウンドもやはり取り入れている。で、やたら耳に残るサビメロや、"子兎様!"みたいなライブを意識したフレーズも盛り込まれてる。彼女の歌い方も強弱のメリハリの付け方、ブレスの使い方が上手なので、パワフルなのに凄い聴きやすい。耳に効く。因みに、動画配信だと京都訛りな関西弁が聞けてむっちゃ可愛いです。



7.ノベルゲーム部門

 この部門は年内プレイしたノベルゲーム(ギャルゲ・エロゲ)の主題歌や挿入曲などから、5曲選出しました。興味が湧いた方、是非作品にまで触れて頂けたらむっちゃ嬉しいです。HP見に行くだけでも…。曲が良い作品は内容も良い法則、あると思うんよ。


#1『ステディホリック』/ 綺良雪
(作詞:綺良雪 作編曲:水城新人)

 今年3月に発売された『日向千尋は仕事が続かない』のOP曲。この楽曲の良さで購入を決めたら、内容も最高だったんよ。今年イチのロープラ作品でした。イントロのピアノと、サビ直前のリズムが好きです。ギターとピアノどちらも主張しすぎず、上手くバランスが取れてるいい楽曲になってるなと。1番と2番で違ったエレクトロサウンドを鳴らしてのも地味にお洒落だし、サビの裏で奏でてるギターメロや、一瞬入るウィンドチャイムも凄いキラキラしてて綺麗で。ラスサビの盛り上がりも完璧です。歌詞も、"ドラマチックな始まりなんかじゃないけど"が、作品を象徴してる様でグッときます。



#2『あなただけが知る世界』/ 紫咲ほたる
(作詞作曲:甘利紗陽)

 2020年2月にTrymenTより発売された『TrymenT ―今を変えたいと願うあなたへ―』の主題歌です。プレイしたのは5、6月。2周してました(笑) MVと見事に溶け合ったこのクオリティの楽曲を魅せられると、すげー!っていう純粋に凄い嬉しい気持ちと共に、これがノベルゲーム界隈で留められてしまうのは余りに勿体無い!って気持ちが湧いてくるんですが、解りますかね(笑) 本当に素晴らしいです。息を呑む程の感動ってコレなんだなって。この楽曲ってサビで歌ってないんですよね。メロディとイラストでゴリ押してる。ここでも、歌…音楽として聴かせるというよりは、映像や作品が持つ雰囲気とかを一つにまとめて、『TrymenT』と云う作品として認識して欲しいという想いが込められているなと。作詞作曲も登場キャラの名前になってるんです、もうエモすぎんか…(実の作曲はえびかれー伯爵さん)。続編のOmega編も、この楽曲の音源も楽しみにしています。



#3『擬翼の偶像』/ 霜月はるか
(作詞::六浦館 作編曲:MANYO)

 2020年12月にInnocent Greyより発売された『天ノ少女』のOP曲。今年の7月に『殻ノ少女』をプレイして、そのまま3部作駆け抜けました。本当に面白かったし、ダントツで今年イチバンの感動でした。感謝してもし切れなく位の感動とメッセージをこの作品からは頂きましたね。曲はクリア前から好きで、クリア後も印象が変わってよく聴いています。この何とも言えない美しい透明感と、どこか不穏で物悲しい感じが混ざりってるの、芸術作品としか言いようがない…。登場人物ほぼ総出演、作品性が滲み出てるムービーとの溶け合い方も圧巻です。後述しますが、この楽曲以外も『殻ノ少女』シリーズは音楽最高に良いです。好きすぎる。 



#4『Asphodelus -アスフォデルス-』/ Ceui
(作詞:Ceui 作曲:小高光太郎)

 2011年4月にオーガストより発売された『穢翼のユースティア』のOP曲。プレイしたのは10月です。楽曲自体はもう数年前から大好きで、初めて聴いた時の衝撃たるや…イントロが神。これは絶対面白い!ってなったもの。イントロでここまで引き込めるもんかと。Ceuiさんの歌声も流石です、サビでの伸び方が好きすぎる。後はフルサイズで聴くと、この1曲に収められて起承転結が綺麗すぎて、ビビります。間奏からアウトロまでが特に良いです。情報量に伴う満足感が凄い。実際の作品の方も物語強度と、余韻重視の感動レベルは一級品でした。ティアの笑顔が未だに頭から離れません。



#5『明日を漁れ』/ 日南めい
(作詞:はと 作曲:小菅こんにゃく)

 今年10月29日にHARUKAZEより発売された『Monkeys!¡ モンキーズ』のOP。初めはパッとしなくて、ムービーの方に持っていかれ気味だったんですが、作中で何度も流れたので聴く回数に比例して好きになっていました。謎の中毒性…あると思います(笑) あとは歌詞を今作のライターである、はとさんが書いてるので、作品のメッセージ性と兼ねて解釈するとかなり視えてくるものがあったので、それも良かったですね。"今光と影に愛され消えていくんだ だからもう天国には住まない"とか好き。はとさんの作品に惹かれに惹かれた年だったので、その内制覇したいなと密かに思っています。



8.劇伴・サントラ部門

 この部門では、メディアやコンテンツの縛りはなく、劇伴曲・サントラ曲が良かった作品を5つ選出しました。劇伴は他の部門より好きな作家さんがある程度の数で決まっているので今年もあっさり決まりました。


#1『素晴らしき日々~不連続存在~』/ ryo, 松本文紀(szak), H.B STUDIO

©ケロQ All Rights Reserved.

 2020年10月にケロQさんより発売された『素晴らしき日々~不連続存在~』より。プレイしたのは昨年12月から今年の1月にかけて。OP曲である「空気力学少女と少年の詩」が凄い好きだったので、他の楽曲も良いんだろうなと思ってはいたけど、想像以上に良曲揃いだったので選出しました。計約40曲で、場面を盛り上げる様々な楽曲があるんですけど、特に好きなのは「夜の向日葵」「言葉と旋律」「小さな旋律」「風の吹く丘」ですね。「夜の向日葵」は本当に良いので、YouTubeでも何でもいいので今すぐに検索して聴いてください。自分は無性にこの曲を無限リピートしたくなる瞬間が月イチくらいで訪れます。全てを包み込んで浄化してくれる力があると云うか、頭と感情がリセットされる。ノベルゲームの楽曲ベスト5とか選んだ事ないけど、絶対に入れる位には好き。



#2『殻ノ少女シリーズ』/ MANYO

(C)Innocent Grey / Gungnir All Rights Reserved.

 『殻ノ少女』『虚ノ少女』『天ノ少女』の三部作、全ての楽曲をシリーズとして、ノベルゲーム部門に続いて選出させて頂きました。計150曲近くあります。プレイ前からMANYOさんには信頼もあったし、やはりどの曲も最高だった。どの作品にも4、5曲ずつ位で特に好きな曲ができました。「Thin purple」と「殻ノ少女」、「ルリノトリ」辺りはもの凄い落ち着くので好きだし、バケモンじみた緊張感を演出してきた「鏡」や「ReasoningⅡ」、不穏さと好奇心を表現して魅せた「Reasoning Ⅲ[arrange ver.2]」も好きだし、突然の緊迫感を強く出した「Tension Ⅱ」、隠された悲しげな内面を感じる「エデンの少女」、圧倒的美しさで浄化させる「クオンノマユ」も大好きです。本当に好きな曲ばっかりで困る(笑) MANYOさんは天才です。



#3『アークナイツ』/ 塞壬唱片-MSR

  昨年1月のリリース初日からプレイしてるソシャゲ『アークナイツ』のBGMが今年は更に良曲揃いだったので選出しました。新ストーリーの解禁や、イベント開催ごとに新曲が聴けるんですが、本当に良かった。特に好きなのは、イベント「潮汐の下」の音楽「Under Tides」ですね。PVを貼っておいたので、是非聴いて欲しいです。世界観を表現しつつ、そこに引き摺り込むパワーある楽曲に仕上がってます。セイレーンの叫びが怪しく不穏なのに、美しく奏でられる瞬間に心奪われたら最後深淵へと誘われる感じ。スケールデカい荘厳な曲大好きなので、ゲーム中もゲーム外でも聴いてました。Spotifyにもちゃんと音源があるのホント助かる。ゲームだとフルサイズで聴けないんで。今一番毎日楽しくやれてるゲームはアークナイツだけなんで、本当に感謝してます。人生を豊かにしてくれるゲームこそ神ゲー。



#4『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』/ 澤野弘之

 マフティー構文でも有名になった『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』より。音楽を大好きな劇伴作家である澤野弘之さんが担当されていて、かなりブッ刺さった曲があったので選出しました。「car5p3 / PENELOPE」と云う曲なんですが、恐らく2曲のものを敢えて繋げてみせた楽曲かなと。2分32秒辺りで曲調が変わるんです。壮大で緊張感のある前半から、このタイミングで一気に緊迫感が加速する。澤野節始まったわ…エグすぎ。ってなりました。作中でも聴けたんですが、やっぱしテンション上がりましたね。この曲流れたら無条件で鳥肌が立つ自信があります(笑) ついでに言うと4分辺りでまた転調して落ち着きを取り戻します。この余韻感も最高で、完全にフェードアウトするまでこの楽曲を堪能できるかと。



#5『サマーゴースト』/ 小瀬村晶、当真伊都子、Guiano、HIDEYA KOJIMA

 今年11月12日に公開された短編アニメーション映画『サマーゴースト』より。原案・監督は本作が初監督作となるイラストレーターのloundrawさんがつとめました。音楽は4人の方が担当されたのですが、プロデューサーの石井龍さんのインタビューによると、作品の一貫性を持たせる事より、各シーンのベストを探る事を優先して4人の方を起用したそうです。実際、どのシーンも音楽は程よく際立っていたし、見事に泣きを後押ししてくれました。2回見に行ったんですが、2回ともエンドロールでボロボロ泣いちゃって。お恥ずかしながら小瀬村晶さんは今作で初めて知ったですが、かなり綺麗で繊細なピアノやストリングスで、余白も大事にして聴かせてくれる方ですっかりハマってしまいました。まだCD音源等は発売されていないんですが、上記の視聴映像を是非。



9.同人部門

 この部門では、主にM3で購入した同人作品から、アルバムかEPを5枚選出しました。今年は春秋共に現地に行けて良かったですわ。同人界隈は好きを突き詰めながら、いつ行っても新しい発見があるので、飽きが一切来ないんです。


#1『XTREAM』/ USAO

 ハードコアテクノを制作及びクラブなどでのイベントを開催している日本の同人サークルHARDCORE TANO*C(ハードコアタノシー)に所属のUSAOさんによるベストアルバム第二弾。前作のベストアルバムも最高に狂ってて好きだったんですが、今作もヤバい。USAOさんが作る楽曲はどれも癖になるリズム、メロディがクッソ堪らないんですよね。USAOさんがこれまで音ゲー等に提供してきた全曲をリマスタリング、ロング化するだけにとどまらず、”極限”まで研ぎ澄まされた個性派アーティストによるリミックスも収録してます。後で紹介しますがLaurさんと云う方がRemixしてる「Cyaegha」が頭オカシクなる位狂ってて好きです。原曲で既に最高だったのに、それを超えると云うね。どうやったらこんな曲できんだよっていう。必聴です。



#2『透明な君を掬う』/nayuta

 サークル「7uta.com」で同人歌手・ネット声優として活動するnayutaさんとノスタルジックな音楽を制作しているsi-sounds(シーサウンズ)さんがタッグを組んで完成したオリジナルアルバム。シーサウンズさんの静かに優しく心に語りかけるバラード調の旋律と、nayutaさんの透明感抜群の歌声が紡ぐ全7曲、どの曲も完成度がむっちゃ高いです。情景に想いを馳せ、ゆっくりと身体の奥底まで歌の言霊が必ず沁み渡ってきます。夜とかベッドの上で聴くと不思議な感覚に陥るんでやってみたい方はやってみてください。Keyの泣ける曲とかが好きな人にはブッ刺さること間違いなしです。「追慕」と「君を掬う」が特に好きなんですが、サビが泣けるんよ。にーなさんの描く儚げな少女のジャケットもこの作品をしっかり象徴していて、文句なしの名盤だと思います。永遠に好きです。



#3『CARMINA』/CANVAS

 CANVAS feat.Quimärによる1stフルアルバム。CANVASの正体は昨年にRoughSketchさんである事も判明しました。昨年紹介したWAiKUROさんもそうですが、名義いくつか持ってると、自分と云う存在が持ってる音楽性を使い分けてる様でなんかカッコよくないですか(笑) で、今作なんですが、1曲目「Open Page」からいい!"カルミナ…"のボイス好き。音楽を物語の一つとして、世界観を以て届けてくれる作品大好きなのでもうどんどん引き込まれていきましたね。因みにフィジカルだとbeatmania IIDXシリーズより「Carmina」「Artist」のフルバージョンが収録されてて、やっぱビートマニアの曲は強いなと(笑) シンフォニック要素ある高速ハイテンション曲大好きなんよ。音の一つ一つが尖ってて強いです。是非フィジカルで。



#4『DEAD END MORTAL OPERA』/ Eugenics Scarlet Divinity

 メタルジャンル/音ゲー/ボカロPなど各界隈で活躍される方をお呼びして多様性に富んだアグレッシブな音楽を提供する同人サークル「Eugenics Scarlet Divinity」のアルバム。ボーカルはサークル主のEugenさんが担当してます。んで、リード曲「DEAD END MORTAL OPERAがエグイ。主にシンフォニックメタルとブルータルデスメタル要素が上手く融合してる。ずっと音も声も暴れてるし、狂ってる。つまり、最高って事です。オペラっぽいコーラスもメロディの良さをグッと引き上げてくれてます。スクリームとドラム特に良いですね、ずっと気持ちいい。3曲目「Beg For」も開幕クソデカロングシャウトでそのまま落としてくるの反則でしょ。あとこっちはボリュームと音圧がなんかオカシイです、多分わざとだろうし、好きだから良いんですが(笑)



#5『Afflict』/Laur

 1番目に紹介したUSAOさんと同じくHARDCORE TANO*C所属のDTMコンポーザー/DJ、Laurさんによる3年ぶりの2ndアルバム。しかも同時2枚リリース。ありがとおおお!!と叫んだ。ハードコアテクノの世界に引き込んでくれたのはLaurさんだったので、想い入れがあるんです。『Afflict』と『Collapse』どちらも良かったんですが、『Afflict』の方が好きな曲多かったのでこちらを選出。3年の時を経て、ここまで進化したかと…サウンドの幅が一気に拡がった。リード曲「Afflict」なんかはLaurさんの武器であるシンフォニックハードコアにメタル要素をガッチリ組み込んで、物凄い事になってます。ギターリフがカッコよすぎて禿げた。ボーカルRisa Yuzukiさんも凄くて、開いた口が塞がりません。2曲目「Attractor Dimension」は高速すぎて笑うしかない。しかも、この速さになってもシンフォニック要素入れるかと。あと間奏のピアノエモすぎて無理…好き。



10.Spotify部門

 今年から入れた部門です。自分は主にCD買って取り込んで音楽を聴くことが多いんですが、digる時やCDが手に入らない時はSpotifyをメインに使っています。で、Spotifyが年末にやってくれるまとめ機能が今年も見れたので、CDで聴いてるのと違いがあって面白いかなと思い入れてみました。いくつかパートがあるんですけど、紹介しやすいのをキャプチャ取りました。

© 2021 Spotify AB

 聴いた時間はまぁSpotifyはこんなもん。9割方iTunesやiPhoneに取り込んだのを聴いてるので。1日最低でも6時間は聴いてると思います。しかし、747人は中々聴いてますね、自分でも引くわ。
 トップ楽曲やジャンル、アーティストは納得。Earthists.は紹介しませんでしたが、昨年からデジタルリリースが多く、今年の「Home」はむっちゃ良かったです。メタルとか興味ない人も聴きやすいと思うんで是非。
 昨年ハマり、今年は現地ライブにもやっと行けた花譜ちゃんが堂々一位なのはCD持ってないからですね。いい加減買いたいですが、如何せん高くて(笑) 今年も新曲は何曲が出てライブで初披露された「海に化ける」は「過去を喰らう」のアンサーソングっぽいので是非合わせて聴いてみて欲しいです。花譜ちゃんのMVはどれも見応えあって好き。




ーーー以上、「2021年ベスト音楽総まとめ」と題して、ベスト楽曲とベストアルバムの紹介でした。
 こうやって見ると、部門を跨いでも偏ってるなぁとは自分でも思いますね(笑) 昔っから好きな傾向は変わらないけど、範囲はデカくなってる。特に今年はV界隈をdigってみて本当に良かった。また新しい音楽の世界が拡がりましたわ。結局、アニソンもそうだけど界隈が違うだけで、そこに自分の好きな声とか、メタルコアの要素とか、何か繋がりを感じると好き好きセンサーが反応します。いつも自分の直感、感性だけは信じて疑わないので。

 今回紹介できなかった、良い曲まだあるんですが、この記事で紹介したのは選りすぐりの、今年の自分の音楽人生を印象付ける楽曲達だと受け取っていただければなと。また、そんな楽曲を制作してくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに残しておく、伝える為の記事でもあるとご理解いただけると嬉しいです。

 今年はどの界隈もライブ活動を再開し始めてくれて本当に嬉しかったですね。数年前の熱を取り戻し始めてる。家や外出中に聴くのも勿論大好きだけど、やっぱり現地で全てを体感してこそ極上の幸せを享受できるので、今後ともライブには行きたいなと思います。
 
 とゆーことで、きっとここまで読んでくださった方々は音楽好きでしょう。お仲間です。是非、楽しい音楽ライフをお過ごしください!最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

 ではまた!


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