Earthists. HYPERFUTURE TOUR FINAL -ONE MAN SHOW- ライブレポ
12月18日(水)下北沢SHELTER.
東京のプログレッシヴ・メタルコアバンドEarthists.のツアーファイナル公演に行ってきました。今年7月にリリースされたニューEP『HYPERMETAL』を掲げてのツアーですが、8月の東京公演で終ったと思ったところ、追加公演の様な形でワンマンが決まりました。
8月に見た時と同様か、それ以上の異常な盛り上がりで最高でした。ワンマンは2年前の『"Have a Good Cult" Tour Final』ぶり。その時も勿論最高だったんですが、その時と違う系統の盛り上がりと云うか。やっぱ新譜を出した今年のパワーアップ具合、躍進は改めて凄かったなと思わされました。
序盤から「METAHOPE」「ULTRABLUE」「HYPERHELL」「ACIDGLINT」と、新譜から大放出。モッシュもステダイも、サークルも声出しも次々と発生して、凄まじい熱気に包まれていきましたね。2年前も一体感あるライブではありましたが、当時はどちらかと言えばエモーショナル寄りだったので。対して、この新譜曲をやるとメンバー達もフロアも笑顔が溢れ、楽しさが全面に出るんですよね。踊って狂って楽しめる空間も作れる様になった事で、若年層をより取り込める様になったのは本当にデカイ強みになったと思います。ライブオリジナルで曲間の雰囲気を出すSEや、曲中のパフォーマンスが増えたのも、よりバンドの世界観が強まったなと思います。
それでも昔の曲がセトリから外れたり、エモーショナルな雰囲気が薄れたり、なんて事は全くなくて。自分も大好きな「memento mori」や「SUNBLOOD」もこの日も披露してくれて感動。もう何度も言っていますが、スタンドマイクを使って歌う時のVo. Yuiのパフォーマンスは本当にカッコイイんですよ。彼程スタンドマイクが似合うメタルボーカリストいない。さらに、Gt/Vo. Yutoが「振り返った時に今日という日を思い出せる様に」と歌い始めた「Home」も、これからも大切な1曲として育っていくんだろうなと感じました。同じく2年前にも魅せた「In Remnant」や「Overvision」は観客全員で歌うシンガロング曲として、これからもさらに大きな会場で響かせて欲しいと思える曲。あとは、アンコールでの「Purge Me」はかなり久々に聴けて嬉しかったですね。オシャレでライブ映えするので。
あと今回はフィーチャーリングゲスト無し、ガチのワンマンだったのも新鮮で良かったなと。いつもなら共演する事の多い、Sable HillsのVo.TakuyaやGraupelのVo.Sota、他にもCrystal LakeのBa.ミツルさんがお客さんとして、下北沢シェルター特有の階段袖から彼らを見守っていましたね(他にもバンド仲間駆け付けていたかも)。そんな感じで、この日は自分達の力だけでこの空間を作り上げたい、という強い想いも伝わってくる特別な1日でした。
ライブ開始直後に「笑顔で帰りましょう!」と言っていたMCの通り、ライブ中は勿論、ガチ笑顔で帰れたライブでした。90分あっという間に過ぎ去る濃密な内容で。ラストの「Overvision」を歌っている途中で「10年後も20年後もよろしく!」って言葉を聴けたのは普通に感涙でした。長年応援していると、バンドを続けてくれる事への感謝は強まる一方なので。未来が確かに続いていく保証はどこにもないけれど、この先も全力で応援していきたいと改めて感じました。
来年は結成10周年という事で、色々企画を考えているとの事。その第1弾として発表された、スペシャルセットでの東名阪ツアーは速攻でチケット確保したので楽しみですね。来年も沢山遊びに行きます!改めて、ワンマンソールドアウトおめでとう!素晴らしいライブをありがとうございました!