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2024年 ベストラーメン10杯
どうもです。
2024年の総まとめ的な記事、第10弾(大変お待たせいたしました)。
例年通り、2024年に食べたラーメン、つけ麺、まぜそばから、特に美味しかった10杯を選んで紹介していこうと思います。近場にあったら是非足を運んでみてください。因みに、2024年お店で食べた数は計103杯でした!
#1『麺家 たいせい』/ 中野坂上
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中野坂上駅「出口2」から徒歩数秒の好アクセス。2023年3月1日オープンで、店主の日景泰星氏は、武蔵家系列の「武道家 龍」で店主を務めた経験を持ち、その後独立して、満を持して自身の店舗を構えました。
2024年も数多くの家系ラーメンを食べてきましたが、間違いなくトップクラス。今迄の家系中でもベスト4に入る程むっちゃ美味しかったです。最大の魅力は、「鶏と醤油で食わす家系」というコンセプトで、徳島の地鶏「阿波尾鶏」を中心に3種類の鶏ガラを炊き上げ、自家製ブレンド醤油を調合したスープです。正確無比な調合による”超”バランス型で、家系特有のクドさを感じさせないマイルドな仕上がりながら、醤油の効いたパンチのある奥深い味わいも両立させており、泣きの感服。豚骨や鶏ガラの旨味は勿論、昆布や鰹節などの出汁感も感じられ、複雑に絡み合った厚みのある味わいが無限に後を引く。今回頂いた「特選ラーメン」には、低温調理チャーシューも複数トッピングされていて、しっとりジューシーな豚もも肉は絶品。ライスとの相性抜群でした。他にも味玉の半熟加減は完璧。麺は家系定番、安心と信頼の酒井製麺の平打ち麺で、スープとの絡みも申し分なしです。
昨今の米価高騰により現在はライス無料ではないものの、それでもコスパ最強。11:00~21:00で無休かつ通し営業。回転も早いので是非。
#2『らーめん亭 ひなり竜王』/ 大森町
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京浜急行電鉄の梅屋敷駅or大森町駅から徒歩約10分。2022年9月14日にオープンした、北品川の実力店「中華そば 和渦TOKYO」を中心とする『和渦グループ』の4号店。店長の我満真也氏は、同グループを率いる高橋宏幸氏の直弟子であり、高橋氏が恵比寿の「九十九ラーメン」で店長を務めていた頃から共に経験を積んできた御方です。
醤油・塩のラーメンorつけ麺がメインのお店ですが、今回頂いたのは数量限定ラーメンである「三位一体(白醤油)」。3つの異なる素材を組み合わせて作られる特別なラーメンで、その組み合わせは日替わり。この日は、"焼きあご×鶏×あさり"のトリプルスープ。『和渦グループ』らしい、淡麗系ながらドッシリとした力強い味わいが身体中に沁み渡り最高でした。素材から取った出汁をベースにした重厚感ある旨味を持ちながら、白醤油で味付けされたスープは繊細で上品な余韻を残します。貝類の出汁による恩恵がデカイと思います。麺が見えないレベルで盛り付けられたトッピングも魅力的。岩中豚や信玄鶏を多彩な調理法で仕上げたチャーシュー、ワンタン、味玉など最後まで楽しませてくれました。もちもちとした食感が特徴の、国産小麦100%使用の平打ち気味自家製太麺も好きなタイプで良かったです。全体としてバランスの取れ、まるで城を築く様な一体感に魅了された一杯でした。
限定日替わりメニューに関しては、訪問前に最新情報をチェックするのがオススメ。2023年に引き続き、2024年も食べログ百名店に選出されたので、今後もその人気はさらに高まっていくことでしょう。
#3『NIBOSHI MANIA』/ 蒲田
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激戦区の蒲田駅南口より徒歩約5分。店主のタッキー氏は、私も大好きな横浜の有名店「丿貫」の元総料理長であり、2022年9月17日に独立してこの店を開業しました。夜に30分近く行列を並び抜きましたが、並んで良かったと思わせる衝撃の一杯。
代表メニューは、煮干しと鮮魚の旨味を融合させた一杯「銀鱗煮干そば」です。日替わり数量限定メニューで、秋刀魚、まぐろ、鯛などその日ごとに使用される魚種や煮干しの組み合わせが変わります。この日は、"鹿児島ハタ鮮魚出汁×伊吹いりこ"の組み合わせ。思い出しただけで涎が出そうなんですが、兎に角クオリティが高すぎて脳汁ヤバかったです。煌びやかに輝く淡麗スープから拡がる、凝縮された煮干しと鮮魚の独特の風味と深い旨味。一口飲む度に奥ゆかしい旨味の波状攻撃が襲ってきます。口に含んだ瞬間と喉を通った後まで、複数回に分けて伸びてくる感じ。コレが不思議な感覚で次から次へと飲みたくなる。麺もこのスープに合う様に設計された低加水の中細ストレート麺を使用しており、これがまた素晴らしい。丿貫グループではお馴染みのうずら玉子のアクセントや、ピンク色で誘惑してくる薄切り低温調理チャーシューも美味。ここで終わらず、複数の味から選べる和え玉も注文し、オマールエビをチョイス。そのまま食べても美味いし、残ったスープに潜らせてユニゾンさせてからも神の味わいでした。お腹いっぱい大満足。
近年、破竹の勢いで都内のみならず関西圏へも勢力拡大中の「丿貫グループ」。どこも個性的でありながら、ハズレないから恐ろしいんですよね…。
#4『ramen club トトノエ』/ 金町
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常磐線金町駅北口から徒歩約3分。2023年4月2日オープンで、店主の高橋渉氏は、名店「麺処 ほん田」での修行を経て、2019年8月に沖縄県宜野湾市で「麺処 わた琉」を開業。その後、2022年6月に沖縄の店舗を閉め、ここ金町で再始動を果たしました。
看板メニューは「醤油らぁ麺」と「昆布水つけ麺」で、7月の暑い日に訪れた事もあり、後者を選択。もうビジュアルから和風テイストで美しい。ひと味違うのは、昆布水が麺とは別椀提供。このお蔭で組み合わせを変えながら段階的に味わう事ができました。こちらの昆布水は北海道産真昆布と高知県布宗田節で濃厚な出汁を取り、淡路島の藻塩で味付けした後、かごめ昆布でとろみをつけた贅沢仕様。正直これだけで美味すぎて一気にかけたw そしてフュージョンしていくつけ汁は、地鶏・豚・煮干し・宗田節・昆布・しいたけ等を炊き上げたスープに貝出汁を合わせたのがベース。更に、日本各地の5種類の醤油や鮑・純りんご酢等を加えて作られています。もう何層になってるんだ⁈ってレベルの複雑さですが、芳醇な香りが鼻を抜けた後、じんわりと追いかけてくる旨味達。マリアナ海溝ばりの奥行きに感動です。吊るし焼きチャーシューも肉の旨味引き立って美味。衝撃を受けたのは味玉で、魚介出汁で味付け後に柚子胡椒でマリネしてるらしく初体験でしたね。
素材や調理法にこだわり抜き、一つ一つ丁寧に作る事で昆布水つけ麺の一つの到達点に至った稀有な一杯だと思います。金町周辺はコ〇ナ明けてから激戦区へと変わり、隣の松戸や亀有に負けないくらい本当にイマ熱い!
#5『大阪麺哲』/ 東梅田
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今年も大阪遠征したきたので、大阪から一店。地下鉄谷町線の東梅田駅から徒歩約3分。豊中市で「麺哲」を創業した庄司店主が手掛ける系列店の一つで、実力・知名度共に大阪を代表する名店です。この日は朝から土砂降りだったんですが、雨の中頑張って行って良かった…と思えた想い出。
創業10年を迎え、外装・内装共に歴史を感じる佇まいに息を吞む中、代表メニューの一つである「醤油雲呑」を頂きました。素材にこだわったスープの優しい味わいと、自家製麺が本当に美味しくて印象深く残っています。丸鶏、ガラ、昆布、鰹、鯖から取った清湯スープに、濃口醤油のタレを合わせているそう。口に含んだ瞬間、じんわりと舌に旨味が伝わってくる感じで、出汁感際立つつ後味もスッキリ寄り。カエシの主張が強すぎず、丸みがあって、しっかりと旨味を残してくれる仕上がりでした。そして、自家製細麺が俺が主役だ!と言わんばかりに美味かった。啜り心地の良い滑らかな食感が完成されすぎていて、スープの旨味も受け止めつつ、小麦本来の香りや甘味が閉じ込められていました。チャーシューやワンタン、九条ネギの食感もよく、素材感を重視した味付けが施されており、先の優しいスープとのバランスが絶妙でした。全体的にシンプルではありながら、主役の麺を中心にそれぞれが主役を引き立て、一体となった一杯だったと思います。
2024年含めて7年連続の食べログ百名店に選出。大阪は「麺助グループ」と「人類みな麺類グループ」の二大巨頭な印象があるんですが、それに決して引けを取らず、今も尚存在感を放つ名店だと思います。
#6『中華そば 髙野』/ 大口
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大口駅西口から徒歩約2分。2018年5月22日にオープンし、飯田商店と並んで神奈川を代表する実力店。店主の髙野伸伍さんは、美容師から飲食業界に転身し、神奈川県内の有名店で約2年間ラーメン作りを学んだ後、独立されました。開店直後にも関わらず大行列で、1時間以上激闘しましたw
迷わず食券左上代表メニューの「特製鶏の中華そば」をチョイス。スープ一口目から美味すぎまて眼光ガン開き。こんな上品なビジュなのに、重厚な旨味の爆弾を抱えていて、とんでもねぇなと。スープ飲む手が止まらんかった。表面に層を成している鶏油の甘味から印象良く、澄んだ見た目ながら、深いコクと旨味が押し寄せてくる感じ。山梨県産の信玄どりと千葉県産の錦爽どりのガラをベースに、手羽先や胸ひき肉、野菜、昆布を加えて抽出しており、醤油ダレは、香川・石川県産の生醤油、濃口醤油、薄口醤油など数種類の醤油と乾物をブレンドし、沖縄県産の塩で塩分調整しているそう。麺も2種類の上質な小麦をブレンドしたオリジナル中細ストレート麺で、滑らかシルキーな質感、スープの持ち上げも良すぎました。トッピングは、低温調理された鶏胸と鶏モモのチャーシューがメインで、柔らか・しっとり・ジューシーの三拍子。ワンタンは勿論、甘くて濃ゆい味玉がむっちゃ美味かったです。どれも鶏への丁寧な愛を感じるトッピングだったと思います。
食べログ百名店には2021年から4年連続選出。今回紹介している10店舗の中で最も並んだのですが、それでも並ぶ価値ある一杯。隣りの席の方が食べていた鶏つけそばも美味しそうだったので、再訪問したい。
#7『Japanese Soba Noodles 蔦』/ 代々木上原
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代々木上原駅から徒歩約2分。2019年12月13日に巣鴨から移転オープンしたんですが、2022年9月にオーナーシェフだった大西祐貴氏の急逝を受け休止。そして、2023年2月に満を持して営業再開。現在は大西さんともアパレル時代から20年来の仲だという浅倉由香氏が代表を務めています。
巣鴨時代に一度訪問済みで、今回OMAKASEでのネット予約に成功し、6年前ぶりに行くことが出来ました。内装も隅々まで豪華で、緊張と期待で胸が一杯でしたね。選んだのは人気NO.1の「特製醤油Soba」。ビジュアルがもうフレンチ料理みたいで惚れ惚れ。リニューアル後も変わらず優しい究極の一杯で、贅沢な時間を過ごす事ができました。最大の魅力は、スープに浮いたモリーユ茸とポルチーニのクリームソースや、バルサミコトリュフソース、特製皿に盛られた高級食材トッピング、自家製ソースを加えたりする事で、味わいが次第に変化していくギミック。元のバランス型醤油スープでも十分に奥深くて美味しいんですが、そこから味が幾重にも重なって新しい味を紡いでいく。手元の解説書も見ながら堪能し、何通りの味わいが広がっているのか把握するのは困難な位楽しんで食べれるし、どれも本当に美味かったです。それだけ計算され尽くしている証でしょう。トッピング達もラーメンに使っていいのか?ってレベルの厳選高級食材を使用しており、A5黒毛和牛、黒豚ロース、イベリコベジョータのバラ肉など、どれも最高でした。
ラーメンと云うよりも、ラーメンを通して和洋折衷のコース料理を表現して魅せた一杯。2016年にラーメン史上初のミシュラン一つ星を獲得、日本だけでなく海外からも評価されている名店。大西さんの意思を受け継ぎ、見事に復活を遂げたと思います。
#8『支那そばや 本店』/ 戸塚
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東海道本線・横浜市営地下鉄戸塚駅から徒歩約5分。ライブでパシフィコ横浜に行く機会が多々あり、横浜ラーメンも大分行き尽くしたので戸塚駅まで足を延ばし訪問しました。ラーメン界のパイオニア的存在である佐野実氏が創業したお店で、1986年8月に藤沢市鵠沼海岸にて創業された後、現在の戸塚に本店を構えている歴史あるお店です。
今更かと思われそうですが、本店は初訪問。ラーメン好きとして行かなければならないと半ば使命感を抱き、その念願が叶った喜びは勿論、本当に美味すぎて感動しました。見た目も美しく上品で完成された一杯。食材だけでなく、調味料や小麦、延いては浄水素材に至るまで徹底的にこだわっているのだとか。スープも澄んだ色合いで、優しく繊細ながらも奥行きある味わいでした。口に含むと、丸みのある旨味が広がり、けれど決して淡く終わらず、後を引く深いコクが飲む手を止めさせない。鶏ガラはスープ専用地鶏の山水地鶏をベースにした旨味に、焼きあご等の魚介系も使用しているそう。そのお蔭なのか芳醇な香りが食欲を刺激する。ストレート自家製麺の素材も、北海道産の小麦ハルユタカを使用しており、ツルツルした啜り心地とコシのある食感を両立させた素晴らしい出来栄えでした。ホロホロすぎチャーシュー、トロトロ系ワンタンもどちらもハイクオリティでとにかく食感が凄かった。そして何より追加トッピングの名古屋コーチン味玉が濃厚な旨味が詰まっていて絶品でした。これから行く人は必ず付けてください。
シンプルながらも深い味わいを極め、伝統と革新が生み出した、現代でも余裕で通ずる完成形ラーメンだと思います。原点にして頂点。
#9『Japanese Ramen 五感』/ 池袋
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池袋駅東口から徒歩約9分。2023年4月12日にオープンし、当初は記帳制でしたが、2024年1月以降はTableCheckでの完全予約制に。記帳制時代に一度敗戦を喫した悔しさから、平日休みを取得、予約戦争を勝ち抜き念願の訪問が叶いました。店主の奥地守氏は「一風堂」等を展開する「力の源カンパニー」で12年間に渡り商品開発などに携わった経歴を持つベテランです。
コの字型のカウンターに囲まれる中、目の前で手際よく調理する姿もカッコよかったですね。頂いたのは「特上塩らぁめん」。手を付けるのが惜しい程のオーラを放つビジュアル…そして琥珀色スープを一口…美味すぎるッ…!! 比内地鶏とみやざき地頭鶏をベースに、厳選された蛤、浅利、蜆などの貝出汁を使用しており、更に天然羅臼昆布や黒豚なども重ねています。この高級出汁が織り成す重層的な旨みが凄まじく、べらぼうに美味かった。じんわりと優しく沁み込んできて、半永久的に上品な味わいが続く感覚です。飲み飽きない至福のスープでした。麺もスープとの絡みを考慮した大成食品特注細麺となっており、滑らかな舌触りと小麦の香り、適度なコシが特徴的。トッピングも豪華ラインナップで、低温調理された米沢三元豚上ロース、鹿児島県産黒豚バラ、仕上げに炭火焼きされた鳥取県産大山鶏もも肉と、チャーシューがどれもガチで美味かった。これだけで一品料理として成立するレベルです。他にも三つ葉や柚子、海苔が香り添えし隙のない構成でしたね。
素材にこだわり抜き、手間暇を掛け、持ち味を最大限に引き出した恐ろしい完成度の一杯。オープン初年度でミシュランビブグルマンを獲得、食べログ百名店にも2年連続で勿論選出。都内ラーメンシーンで瞬く間に注目を浴びた名店です。近いうちに醤油ラーメンも必ず食べに行こうと思います。
#10『柴崎亭 つつじヶ丘本店』/ つつじヶ丘
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京王線つつじヶ丘駅北口から徒歩約2分。武蔵野森総合スポーツプラザでライブがあった際に少し移動して辿り着いた想い出。2011年に調布市柴崎で創業した後、つつじヶ丘に本店を移転。店主の石郷岡三郎氏は和食出身の方で、評論家からも"天才"と評されるラーメン職人です。
醤油と塩で少し迷いましたが、塩を選択。その結果、今迄食べた塩ラーメンの中でもトップレベルに自分好みの味でした。間違い無く2024ベスト3に入る。冬の冷えた身体に沁みるし、ウマすぎて涙。透明な黄金色スープの一口目からじんわり広がる旨さたるや…。煮干しの旨味がこれでもかと限界突破する勢いで引き出されていてガツンとクるのが、煮干し好きには堪らない。香味油の香ばしさも絶妙に効いていて、後味は優しく上品で深いコクを持った仕上がりになっています。そして、綺麗すぎてもはやエロい麺線に見惚れつつ啜ると、こちらもしっかりとしたコシと滑らかな喉越しが特徴の細麺で素晴らしかった。チャーシューは柔らかくて甘くて美味、大ぶりのワンタンも薄めの皮で包まれた餡がジューシーで、スープに浸して頬張ると、口の中でブワッと旨味が広がって最高でした。厚切りメンマやネギも素朴なのに必要不可欠だよなと感じる名脇役。気づけばあっという間に完飲でした。
見た目も味も和のテイストを取り入れ、無化調で出汁にこだわった洗練された一杯。究極の調和を遂げた傑作ラーメンだと思います。
#個人賞『ラーメンモンタナ』/ 秋葉原
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特別に紹介させてください。秋葉原駅昭和通り口から徒歩約2分。2024年6月10日にオープンしたばかりなんですが、5回以上リピートする位にはハマってしまったので。因みに神楽坂の「神楽坂家系ラーメン モンタナ」の2号店になります。
爆裂うまい!!って訳ではないんですが、単純に好きすぎる。スープは最近増えている気がするバランス型で、どちらかと云えば醤油のエッジよりも動物系の旨味がじんわり広がる系で優しくマイルドな味わい。敢えて他の店名を出すなら渋谷に本店がある「侍」に近いバランスですが、「侍」よりはクリーミーな仕上がり。麺も酒井製麺ではなく、三河屋製麺でモチモチ感が強めで美味しいです。他にも青ネギや、ホロホロに崩れるチャーシュー、半熟味玉、どれも申し分ないクオリティ。ただライスが謎に水分多めなのが瑕ではありますw アキバ周辺に家系は多く存在しますが、ラーメンモンタナも「王道家」「わいず」「武将家」に並ぶクオリティなので、コレでアキバ家系四天王揃ったのかなと思います。尖ったしょっぱ旨が好きな人は「王道家」、粘度もある濃厚醤油豚骨が好きな人は「わいず」、香り含め豚骨の旨味が好きな人は「武将家」、バランス型マイルドな味わいが好きな人は「モンタナ」です。棲み分けできてて偉すぎ!気分で行先変えましょう。
以上、2024年ベストラーメン10杯となります。
昨年よりもライブ本数は増えたんですが、ラーメンの数はあまり変わらずでしたね。夜は友人と打ち上げでお酒飲みに行く機会が増えたのもあるかもしれません。それでも、僅か数年で人気を伸ばしてきた実力店や、歴史ある名店に足を運べて嬉しかったです。2025年もこの調子で開拓していきます。未だに行きたいラーメン屋リストは増えていく一方なので。とゆーことで、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。首都圏メインで申し訳ないんですが、良ければ是非訪問してみてください!
ではまた!
※2023年の未読の方は以下から是非!!
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