今週の良かった新曲感想【2/6~2/12】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。2/6~2/12リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『HONEY BEES』/ HACHI
VSingerプロダクション「ライブユニオン」所属の"はちたや"こと、HACHIの新曲。作詞作曲:海野水玉、編曲:Seiji Iwasaki。昨年9月23日の『HACHI 2nd ONE-MAN LIVE』にてサプライズ披露され、遂にMVと共にデジタルリリース。また、彼女の生誕祭ライブでも改めて披露されました。
彼女からBEES(ファンの名称)に向けて制作された1曲なので、とにかく歌詞がもう刺さる刺さる。"今夜、君は独りじゃない"が特に好き。活動当初から「同じ夜を過ごす人の心に寄り添う歌を」と云う想いを貫いてきたからこそ、そうして増えていった人達が彼女と彼女の音楽を通して"ひとつになる"、君は欠けてはいけない存在。そんな真っ直ぐなメッセージが込められている気がします。メロディも同様に力強く真っ直ぐなのが最高です。現地ライブでクラップ&シンガロングしたいですわ。
#2『Crush』/ 電音部(真新宿GR学園)
DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のカブキエリア「真新宿GR学園」の新曲。作詞作曲:SHOW、 編曲:C.ON。
ヤバすぎる。PCの前で狂い散らかす一歩手前まできたわ。現地で聴いた日にはどうなってしまう事やら…。カオスで治安悪すぎだし、歌声はカッコイイ・カワイイ・セクシーの三拍子、大胆不敵な高揚感によって溢れ出る快楽物質。どこか危険性を孕んでて好きなんですよね、カブキエリア。大分曲も揃ってきたので、早く3rd全体ライブやりましょう!電音部さん!
#3『花占い』/ 柚子花
VTuberグループCharact所属の柚子花。この曲自体は昨年7月にMVが公開されていたんですが、遂にデジタルリリース。作詞作編曲:早蕨凪音。
やはり名曲すぎる…。爽やかでエモーショナルなキラキラミディアムロックナンバー。楽しく奥行のあるサウンドで、メロディが身体中を駆け抜ける感覚が気持ちいい。そして柚子花ちゃんもカワイイかつ綺麗な歌声で、個人的には歌声から表情が想像できる位に抑揚のついた歌い方が好きです。
#4『マロリーワイス』/ 流星のサイトシーイング
VTuberや歌い手を抱えるクリエイター集団project Little Lindo所属の作曲家"沖コエビ"がプロデュースするプロジェクト、流星のサイトシーイングの新曲。作詞作編曲:沖コエビ。ボーカルには個人勢VTuber朝比奈こんをフィーチャーし、このコラボは「グラビティプレア」ぶり2曲目。
美しい開幕とは裏腹にサビに向かって徐々にヒートアップしていくのが余りに最高。カッコ良く力強い歌唱にも自然と惹かれます。ピアノが良い意味で荒ぶったり、1番と2番と微妙に表情違ったり、まさかの転調だったり、細かい工夫がツボ。タダでは終わらないぞと強い意志を感じるアウトロも◎
#5『Tides』/ Cepheid
カナダ出身の同人音楽プロデューサー(高町Walk)兼セルフプロデュース型アーティストの新曲。前作同様、リリックとボーカルメロディをunit.0が担当し、ボーカルにはメタル系VSingerのZephyriannaをフィーチャー。
今回も期待を裏切らない圧巻のクオリティ…。悲哀に満ちたピアノの旋律と美しい歌声が織り成す荘厳な雰囲気に聞き惚れていたら、差し迫ってくるスクリーム&ブレイクダウンに勝利のガッツポーズ。アウトロもお洒落すぎて好き。
#6『Dynasty』/ Brand of Sacrifice
カナダはトロントを拠点に活動するブルータルデスメタル/デスコアバンドの新曲。4月21日にリリースされるEP『Between Death And Dreams』の収録曲からMVと共にシングルカット。
昨年11月の『Exodus』も最高で、そこでクリーン解禁したものの、再び封印。楽器隊のテクニカルなフレーズを綺麗に乗りこなしつつスクリーム全開、ブレイクダウンでの暴れ具合はガチで半端ない。日本語フレーズも印象的で、かつ未来的で神秘的な雰囲気を纏ったシンセとコーラスがドラマティックに響き渡り、聴いてると本当にワクワクしますね。EPが待ちきれない。
#7『Born To Lose』/ Carcosa
カナダはブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のメロディックデスコアバンドの新曲。2021年のデビューアルバム『Anthology』以来3曲目。
今作もコンパクトながら確かな聴き処を押さえつつ、絶妙な曲展開。不気味な雰囲気で、重く太く暗いグルーヴが折り重なって、もはや物理的にヘヴィなのが最高です。スクリームの引き出しも多彩で笑顔になりますわ。
#8『Jaded』/ Imminence
スウェーデンはトレレボリ出身のポストハードコア/メタルコアバンド。アコースティックver.やスタジオライブ映像の更新はありましたが、新曲は久々。2021年リリースの名盤『Heaven in Hiding』のデラックス版が近日リリースされるそうで、そこに収録予定。
素晴らしい。流麗なメロディラインに絡みつくストリングスの音色が気持ち良すぎて無限に聴けるイントロ。緩やかなクリーンパートと激しいスクリームパートのメリハリあるコントラストはやはり彼らの武器であり、今作でも効果的。交錯する部分も恍惚となるほどの美しさです。
#9『Dreamer』/ Crownkeeper
アメリカはニューヨーク州、ノースカロライナ州出身のモダンメタルコアバンドの新曲。2021年にデビューしたばかりで今作で3曲目。
大胆に取り入れられた壮大なオーケストラサウンドとヘヴィなメタルコアサウンドが見事に調和し、美しい世界観を演出。繰り返されるサビメロセンスも素晴らしく、透明感あるクリーンもかなりタイプです。緻密に計算されたであろう展開美も魅力的。今後も期待ですわ。
#10『Insomnia』/ Revision The Dream
イスラエルはテルアビブ出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。昨年は2曲リリースしてて、割とコンスタントに出てますね。2020年リリースのデビューEP『Desiderata』は名盤として記事にも選出した想い出。
イントロはサイバー感は香りつつも、全体的にはキッチリ手堅くヘヴィな仕上がり。十八番の急展開でオリジナリティ溢れる1:13~、1:33~からのパートも印象的で思わずニヤける。クリーン明けはタッピングから徐々に壮大に展開し、次曲に続きそうなアウトロも気になりますね。
#11『Rebirth』/ Feed the Addiction
アメリカはニューヨーク州マールボロ出身のポスト・ハードコア/メタルコアバンドのニューEP。6曲中4曲も新曲なので嬉しい。
切れ味ある叫びを持つボーカルに、強烈なブレイクダウンも搭載したダイナミックなサウンドが最高ですね。10年代の血を感じる聴き馴染みもあり、10年代の血を感じる王道でありながら磨き上げられた音像&展開美と、叫び倒すスクリームと突き抜けるクリーンの美しいコントラストに嬉しくなる。メロディセンスも良く、どこかエモーショナルな雰囲気もあって。曲の繋ぎも意識されている作りだったので、曲順通りに聴くのがベスト。圧倒的グルーヴ感を魅せつけるラストトラック「Lost」が特に気に入っています。
#12『Burned at the Stake』/ Psithurism
アメリカはイリノイ州シカゴを拠点とするデスコアバンドの新曲。昨年1stアルバム『The Hallowed』をリリースして以来初ですね。
上半期蔵出し盤としてアルバムを紹介した時は並盤でしたが、何曲か良かったんですよね。で、今作はその正統進化系とも云える出来。淡々と無慈悲に刻み付けてくるリフと、凄みのあるボーカルワークを変わらず武器に、曲展開がクオリティアップ。同郷のSeeker PearlのVo.Lindsay Millerをフィーチャーしたのもあって、中盤ではミステリアスな雰囲気が良いスパイスにもなってて。終盤の暴力的なまでのアグレッシブさは至高。
―――以上、2/6~2/12はシングル11枚、EP1枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。今週はかなり新譜多かったんですが、ここに選出されていない新曲は微妙だったと思って頂いて結構です(今更ですが)。例えば、今週だとVeil of Mayaの新曲とか…。
でも単純にチェックし切れてないって可能性も全然あるので、その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり、シェアしたりしていただけると大変励みになります。よろしくお願いします!
ではまた!
#オマケ
先日ノベルゲーム『サクラノ詩』を遂にクリアしたので、その主題歌をご紹介。本当に名曲なんですよ…神曲。これだけの素晴らしい曲がエロゲ界隈にとどまっていては余りに勿体ないと云うか、この曲を聞いたことが無い人がいるなんて信じられない(過激派)。要するにその位には激推し曲なので、必ず聴いてください。因みに感想記事は今月中にあげます。
『櫻ノ詩』作詞:すかぢ、作編曲:松本文紀、歌:はな
#ライブレポート
【2/12 式部めぐり 3rd Anniversary Party!!! ☾Over the Moon☽@渋谷club asia】
個人勢Vsinger、"しきめぐ"こと、式部めぐりの活動3周年記念ワンマンLIVE行ってきました。夜の部「club night」のみ参加。
昨年末に池袋HUMAXシネマズで行われた初ワンマンは行けなかったので、この日を楽しみにしていました。やはり現地最高!声出し最高!エイジアの音響最高!来れて本当に良かったです。
初手はゲストの"picco"さん。しきめぐのオリ曲も混ぜながら最強すぎるDJパフォーマンスにフロアも速攻で熱くなってましたね。「可愛くてごめん」のremixも良すぎてオタクスマイル。その後にしきめぐ登場でコラボ。多数披露してくれましたが、ファン全員が待ってたであろう「Melty Magic」がやっぱり最高にブチ上がった。サウンド気持ちよすぎる、カワイイは最強。
そして、ゲスト2人目は"隣町本舗"さん。安定感抜群、美しい歌声を披露してくださって、生歌唱を聴くのは初めてだったし、ライブでもこのクオリティは凄えやと終始聞き惚れてました。代表曲「52Hzの鯨」も聴けて嬉しみ。
続けてゲスト3人目に"nyankobrq"さんがしきめぐと共に登場。隣町本舗さんと絡みつつ、この3人が揃ったという事は…『twinkle night』を披露!これも本当に良くて、フロア全員で歌えたの楽しかったな…。
ラストはしきめぐオンリーパート。適度にフロアとコミュニケーション取りながら、いつもの配信みたいなマイペースな空気感で笑いと共に和みつつ、歌い始めるとキッチリカワイイパフォーマンス。セトリも完璧で、聴きたい曲も全部聴けたので、心からありがとうのお気持ち。終盤付近かな、『光』→『NONFICTION』→『Stardust Tears』だった(気がする)んだけど、全部大好きだから幸せすぎて、特にStardust Tearsは泣きだった。ここまでライブ映えするとは…。あの景色と体験を一生忘れない。
合計2時間半超。本当に大満足で余韻に浸りながらコレを執筆しております。想像以上に長時間に及ぶライブで、楽曲も多く披露してくれて、ゲストパートも充実していて。フロアの盛り上がりや一体感も素晴らしく、良いファン達が集まっているなと。また、しきめぐのリアルな言葉や反応を沢山見れた事が何より嬉しかったです。個人勢として活動を続ける事は大変だろうし、ライブも企画から準備に、練習と沢山沢山頑張ってきたんだなぁというのがライブ全体を通して伝わってきました。彼女にとって憧れの場所でしたし。ライブタイトル"Over the Moon(月を越えて)"を間違いなく体現していたと思います。しきめぐ活動続けてくれて本当にありがとう。これからも応援してます!
では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!