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10年ぶりにバスケを観に行ったら、大変なことになっていた【2022-23シーズンBリーグの個人的まとめ】

私にとってのカーリングのファーストシーズンが幕を閉じました。
少し落ち着いたらnoteにもまとめたいと思っていますが、実はもう一つの「ファーストシーズン」であるBリーグ観戦は絶賛継続中です。
結構いろいろあったので備忘録も兼ねて書いてみます。「へえこんなひといるんだ」と思って読んでいただければ幸いです。
はじめに、こんなことになってしまったきっかけをくれた、私の友人と信州ブレイブウォリアーズさんに感謝!(笑)

きっかけは友達の誘いから

22年秋、私はカーリングの自主トレ(?)と称して、長野県軽井沢町で2か月ほどの多拠点生活を送っていました。
週末になると大学時代の友人が住む長野市へ遊びに行くこともしばしば。
そんなある週末、「バスケ観に行かない?」との誘いが。

そういえば島根に転居した21-22シーズンのタイミングで、島根スサノオマジックのチャンピオンシップ(CS)進出は大きくテレビで取り上げられていたし、地元の仙台89ERSは待望のBリーグ1部(B1)昇格を果たすなど、個人的には何かと気になる「バスケ」の存在。
私は二つ返事で行くことにしました。

@ホワイトリング

観に行った試合は、信州ブレイブウォリアーズのホーム開幕戦GAME2。
対戦する両チームとも選手の前知識はなかったですが、それでも純粋に見ていてスピーディーな展開がおもしろかったのと、10年ほど前の学生時代にボランティアで関わらせていただいてた仙台89ERSのホームゲームの雰囲気が重なり、「もうちょっとバスケ観てみたいな」との思いを持つようになりました。

振り返ってみると、社会人になってからはしばらくスポーツから遠ざかっていたこともあって、いつの間にかbjリーグは実業団リーグと統合してBリーグになっていました。
かつてbjリーグだったクラブ、そして実業団リーグに所属していたクラブがプロ化したBリーグとは一体、どうなっているのだろう。
バスケの試合そのものだけでなく、運営面も含めて気になり始めた私は早速、軽井沢にいる間に首都圏へ向かい、人気クラブといわれるなかの千葉ジェッツとアルバルク東京をピックアップして偵察です(笑)

@船橋アリーナ
@代々木第一体育館

なかでも個人的には、トヨタ自動車からプロ化した、アルバルク東京の運営には驚きでした。
正直なところ、実業団上がりのクラブというとあまり良いイメージがなく、「とりあえず試合運営してます」みたいな雰囲気が垣間見えるのかとも思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。
来場したお客さんを楽しませる工夫がいろんなところに見えて、なんとなくアリーナにいるだけで楽しい気持ちになりました。
なにやらお台場のメガウェブ跡地にオーナーのトヨタ自動車が新アリーナを建設中だそうで、また数年後に観に行く楽しみが増えましたね。

バスケが日常の楽しみに

短期間でアリーナ体験が複数できたのは良かったですが、毎試合アリーナへ足を運ぶのは、住んでる場所、応援しているチームなどとの兼ね合いもあって、現実的に難しかったりします。
そんななか、月額550円で「バスケットLIVE」の配信が視聴できるのはありがたいもの。
「Bリーグいいじゃん」となった私は、早速加入しました。
このサービス、価格設定がライト層に良心的で、一方のサッカー(Jリーグ)の場合、DAZNへの加入となると月額3,000円と、かなりコアサポーターならともかく、ライト層にはなかなかハードルが高いなあとも思います。
私もとあるJリーグクラブの超ライトファン(会場行ったりグッズは買わないけど、試合やっていればガチで観る派)なのですが、あまりにも高い価格設定に堪えてしまい、しばらく観れていません…。

話を戻して、さてこれからどこのチームを観ようとなるのですが、せっかく島根にいるし、昨シーズンCS進出で盛り上がっていたこともあったので、島根スサノオマジックの試合から観ることに。
私の気のせいかもしれないですが(笑)、テレビに取り上げられるとよく「安藤キャプテン」と何度も連呼しているので、それならばと#3安藤誓哉選手を定点でチェック。アグレッシブにプレーする彼の姿にプロフェッショナリズムを感じ、毎試合の配信を楽しみにするように。

プライベートのほうはちょうど軽井沢での多拠点生活が終わり、島根に戻ったタイミングで、居住地も島根西部から島根東部へ引越ししました。
島根県は東西にとても長い県なので、西部から東部への移動は一苦労。なかなか観に行くことはできずにいましたが、これでついに松江市総合体育館へも日常的に足を運べるように。
個人的に松江の市街地が好きで、情緒的で穏やかな感じがお気に入りなのですが、体育館へ入ると一変する雰囲気に圧倒され、はじめて試合を観に行ったときはマスク越しに号泣していました(笑)

@松江市総合体育館

10年前と違って今はウェブマーケティングの時代ということで、クラブからの告知のほか、ファンを楽しませるコンテンツもSNSなどを通して発信されます。
ワールドカップ予選などでリーグ中断となる秋の「バイウィーク」のとある日、「バスケットLIVE」でバイウィーク企画として行われた似顔絵対決は、私の飢えた試合観たい病を少しでも軽減させてくれました(笑)
この企画に島根からは#26津山尚太選手が登場、彼が「描きやすそう」だからという理由で選んだのは、高校の一つ上の先輩という広島ドラゴンフライズの#4青木保憲選手でした。
そのときは「へえ」程度で終わりましたが(笑)、このわずかな記憶がのちに、多大なる影響を及ぼすことになろうとは、思いも寄りませんでした。

似顔絵の選手が、推しと化した日

シーズン前半のチーム構築の過程を観るのがおもしろくて、島根スサノオマジックをコンスタントに観ていた私ですが、実はもう一つ、どうしても気になっていたチームがありました。
地元の仙台89ERS(ナイナーズ)です。
ナイナーズは前述のとおり、以前ボランティアとして関わっていて、ファン(ブースター)というよりかは「地元でがんばっているから応援したい」というサポーター的立ち位置でした。サッカーでいう「サポーター」とも違うこのニュアンスが難しいのですが、ざっくりいうと「選手とかチームにのめり込むほどではないけれど、たまに試合ものぞきつつ、基本的には地元のクラブとして支援をしたい」という感じのスタンスです。
スポンサーの一般ピーポーVerと思っていただければイメージつくかもしれないです。

ちょうどチームの現在地がわかる機会として、島根との対戦がありました。
GAME1は島根の圧勝で残念でしたが、何よりも翌日のGAME2のカムバックを観て「藤田HCすばらしい!」と心打たれました。島根の#3安藤選手が試合後倒れ込んでいたように、仙台が勝っていてもおかしくなかったハードな試合だったと記憶しています。
そんな好ゲームもあって、10年ほど前の当時はこけら落としのタイミングだったゼビオアリーナ仙台にも久々に行きたいと思い、年末年始帰省のタイミングで行こうと速攻でチケットをゲットしました(笑)

@ゼビオアリーナ仙台
前のほうのいい席で観られて最高でした

観に行った試合はやはりB1復帰初年度ということもあって、苦しいシーンが続いている印象でした。それでも試合中にカムバックしてくるあたりをみて、これからも粘り強く頑張ってほしいという思いと、一方で島根とダブルで観続けるのがハードなこともあって、島根にいるうちは気持ちだけ応援しようと思っていました。

年が明けて1月のとある日、何気なく見ていた河北新報(宮城県の地方紙)の電子紙面スポーツ欄に「仙台89ERSに青木加入」の見出しが。
「この選手、確か津山選手が似顔絵描いてたひとでは…」と思い出し、よく見ているとレンタル移籍ではなくなんと、シーズン途中の完全移籍とのこと。流動性の高いバスケの市場ではあるものの、レンタル移籍や外国籍選手の短期契約はよくあることでも、日本人選手の完全移籍というのはめずらしいそうで、それを知らなかった素人の私ですらも「ただ事ではないような気がする」と察しました。

やはり移籍元の広島ドラゴンフライズのリリースでは、青木選手の移籍に関する経緯が事細かに発表されていました。

その後の本人のインタビューでも、相当の覚悟をもって、仙台で自身のキャリアを築いていきたいという思いが伺い取れます。

こうやって飛躍の地として仙台を選んでくれたのは嬉しいですし、彼を応援したいという思いが日に日に強くなっていきました。

そしてまた転機は冬のバイウィークにやってきます。
2月12日の秋田戦GAME2。一週間遅れで「青木選手どうしてるかな」と思い、試合がなくてちょっと暇だったこともあって(笑)、見逃し配信で観てみたら…。
彼がプレータイムを獲得し、活躍している姿を観て、最後のインタビューでは泣いてしまいました。
あの島根戦GAME2から3か月。強力なディフェンスチームとなりつつある様は、まさに私の好みのチームスタイル。個人的にはオフェンスチームよりは
、ディフェンスから組み立てて着実に自分たちの試合をつくっていくほうが好きなので、この試合で一気に「ナイナーズも定点する!」となってしまいました。
地獄の2チーム同時定点観測のスタートです(笑)
といっても実際はウィークデイも含めて2チーム分観るのは大変なので、ナイナーズをフルで観て、島根は好きな#13阿部諒選手のプレータイムをピックアップする感じになっています(笑)

ちょっと独特なクラブの見方

個人的に「贔屓のチーム」に選ばれるには、ちょっとした(というか独特な?)基準を持つようにしています。
それは、「選手が変わってもクラブとしてついていけるか」です。
結局のところ、クラブとしての理念がどこにあるか、そこに共感できるかがポイントになってきます。そうしないと、好きな選手が移籍してしまうと、一気にそのクラブへの思いが失せてしまいかねないと思っています。

大きなきっかけを与えてくれたのは青木選手でしたが、改めてナイナーズのスタンスを個人的に考えてみると、中長期でチーム編成を考えている意図が見えるのと、全員でタイムシェアしてすべての選手が役割を全うする明確さがあるので、こういったところは安心して応援できるところです。

Bリーグのキャッチアップも含めていろんなことがあった22-23シーズンでしたが、おそらく23-24シーズンはナイナーズメインで応援することになりそうです。
おっと、まだ今シーズン終わっていないですし、最近のナイナーズにはほんとうに目を見張るものがあるので、残りの試合もどこまで「Grind!」してくれるか、楽しみにしたいと思っています。

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