Havenは単なる逃避行ゲームではなかった
つい先日配信されたばかりのHavenというゲームをクリアしたので感想を書きます。
Havenとは、ざっくりと説明するとケイとユウという男女のカップルが自力で無人の惑星へ駆け落ちして、そこで生き抜いていくというゲームです。
OPがめちゃくちゃオシャレなので、まずはこちらを見ていただきたい。
ケイとユウが何故駆け落ちまでしているかというと、二人が暮らしていた「エイピアリー」では「マッチメーカー」と呼ばれるシステムにより、人間は皆結婚相手をAIに決められています。
ケイとユウは互いに別の人間とマッチングしていましたが、既に二人はそんな相手よりも特別な存在を見つけてしまっていました。でもこのままでは無理やり別の人間と結婚させられてしまう…よし、二人で別の惑星へ逃げよう!となったわけです。
二人がやって来たのは無人惑星なので、食べ物は勿論、生活に必要なものは自分たちで揃えなければならない自給自足の生活を送ることとなります。そのため、ケイとユウは惑星内をともに冒険し、時には暴走した生き物と生き抜くために戦うこととなります。
そう、このゲーム、戦闘があるんです。
こんな感じで二人にはHPや攻撃力などのステータスが存在します。
経験値を得てレベルアップしていくようなシステムではありませんが、二人の愛のゲージがMAXになるとその度にレベルアップにようなステータス上昇イベントが起きますので、二人をより仲良しにさせてあげましょう。
惑星にはいろいろな食べ物が自生しています。
甘いもの、刺激の強いもの、いろいろありますが、料理が得意なケイがユウの為に様々な手料理を振舞ってくれます。(ユウは本人曰く料理が苦手だそうな)
このゲーム、完全に出来上がったカップルが主人公なのでかなり甘い恋愛模様を見せてくれます。
こっちが恥ずかしくなるぐらい甘いものから他愛ない会話まで、いろいろ二人で喋ったりじゃれあったりします。
最初は単に仲の良いカップルという感じですが、物語を進めるにつれ、二人の関係は言葉で表せられないほど深い繋がりになっていきます。
私がHavenのケイとユウを見ていて一番良かったと思ったところは、二人にとってケイとユウという存在以外は互いの存在に比べれはなんてことない、というところでした。
時々二人は故郷のことや互いの家族、人間関係について考えることがあります。
でも、他の人間に会えなくて寂しいか?と問われれば、決まって二人は「全く」と答えます。
故郷が恋しいか、帰りたいと思うか?という問いも「思わない」と、ずっとこんな感じです。
ケイとユウはお互いがいればそれで良い、他の何を犠牲にしてもずっと離れたくない、引き離されるぐらいなら死んだ方がマシだという深い心の繋がりがあります。
「家族も大事だけど…」という台詞も出そうなものですが、そういうのも全くありません。二人は自分勝手かもしれません。でも、そんなケイとユウに私は惹かれました。
「恋愛」というテーマではありますが、それよりも「ケイとユウ」という人間ドラマが醍醐味なストーリーと感じました。
ケイとユウ話ばかりしてしまいましたが、このゲーム移動もとても楽しいです。
二人は特殊なブーツを履いているため、広い惑星を自由に飛び回ることが出来ます。
アイテムを集めたり不思議な生物と戦ったりするのが主ですが、時にはのんびり景色を眺めても楽しいです(しばらく放置していると二人がキスをしますが大事な回復手段です)
最後に、Havenはロード中にランダムにイラストが表示されるのですが、それがどれも可愛いのでロードが苦じゃないです。
イチャチヤしたものから日常の1コマのようなほのぼのしたイラストが見られます。
Haven、期待以上のゲームでした。
クリアまでは15時間ぐらいと短めではありますが、プレイする価値が十分あると思います。
この年末年始に、是非。
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