#7.副業で人生の “ 所属先 ” を複線化してほしい
高いスキルを持ち、副業/兼業ができる働き先を探す人材やフリーランスが集まる「クラウドリンクス」。これまで多くの人材が新たな職場を見つけ、収入の増加だけでなく本業だけでは得られないスキルや経験を習得しています。
今回は、副業を通じて人生の“所属先”を複線化できたという、大手外資系IT企業勤務の渡邉様にお話をうかがいました。
《マッチング事例人材:渡邉 侑様》
今までのご経験を簡単に教えてください
渡邉:新卒入社した企業で4年半にわたって「グルメ情報サイトの営業」や「新規事業」に携わった後、転職した企業で1年弱勤務。その後、再度転職して現在の外資系IT企業に就職しました。現在は、組織の売上(レベニュー)などを分析して営業の最適な目標を決める「経営管理」の業務と、弊社のオペレーションを自動化するなどの「プロジェクトマネージャー」的な業務の2つを兼業しています。
現在所属している営業の数は、世界で3,000名ほどいます。それに対して私と同じ業務をする社員は世界で40名弱いますが、日本では現状私1人だけです。重要意思決定以外の業務の決定権は、私に任せてもらっています。
転職のきっかけには「本音」と「建前」の二つがあります。まず「建前」は、外資系で働きたかったから。一方「本音」としては、前職で受けたマイクロマネジメントに抵抗があり、もっと自由に働きたいと思ったからです。現職では、上司がアメリカに在住のため、都度ミッションをもらって自分のタイムラインで比較的自由に業務ができています。
副業をしようと思ったきっかけを教えてください
渡邉:副業を始めたのは、最初の会社に在籍していた今から6年くらい前になります。当時入社2年目の営業だった私は、会社に対してバリューを出せていないにもかかわらず、給料が定額で振り込まれてくることに恐怖を覚えていました。そんな中、私のスキルがどのくらい市場で通用するのか気になったのが副業しようと思ったきっかけです。
現在は、物事を「整理」してプロジェクトを前に進めることを得意としているので、自分に「ビジネスオーガナイザー」という肩書きを付けて副業しています。これまで副業では、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーとして、スタートアップ企業を中心に累計で10社以上に携わっています。
副業をする上で不安なことはありましたか?
渡邉:一言で言うと、副業を始める時は「恐怖」しかありませんでした。前日の通り、当時勤めていた会社にバリューを出せずに日々上司に怒られていた自分が、お金をもらっているという感覚がわからなすぎて怖かったですね。「自分の市場価値なんてないんじゃないか」といつも思っていました。
このほかにも、今考えるとどうってないことが気になっていました。例えば、自分より先に会社の同期が出世したりして、給料が上がったりするのが気になっていました。そういう「どうでもいいこと」を気にしている自分に腹が立っていたんです。なぜならそれは「自分が会社に依存していたから」なんですよね。
副業する上で「恐怖」と「腹立ち」の二つは大きかった気がします。
副業をしてよかったと思うことは何ですか?
渡邉:副業することで多くのドアウェイな環境に入っていき、自分の中にある既存の価値観や知見をブラッシュアップできることはよかったです。また、ある程度正しいと思っていた自分の価値観が通じないという経験を通じて、その価値観をキャンセルする環境を日々持てることも副業のいいところですよね。
私より上の世代では、自分が身につけた知識は「正しい」と思ってしまっている方達も少なくありません。私はこのようにならないために、日々新しい人間関係や環境に身を置いて学ぶ必要があると考えています。副業は、まさにこれに「うってつけ」です。
これから副業を始めたい皆様に一言
渡邉:まだ副業を始めていない方には、ぜひ副業で人生の“所属先”を複線化してほしいと思います。
一つの会社にずっと在籍していると、どうしても会社に依存してしまいがちです。会社に依存するという選択肢自体は悪くないと思いますが、その選択肢しか知らずに会社に依存するのは違うのかなと思うんです。
私は「自分に値札を付けて副業の市場に出ていく」という経験は、誰しもがやっていいと考えています。ぜひ一つの企業に依存するのではなく、副業を通じて積極的に多くのクライアントと“接続”して、人生の“所属先”を複線化してほしいと思います。「所属と接続」の考え方が大事だと思います。
あと、副業を始めるにあたって「ハードル」はあまり深く考えすぎないで下さい。自分に「0円の値札」を貼って市場(副業)に出てしまえば、きっと思ったより多くの人たちが声をかけてくれるはずです。あまり気負わずに、副業の第一歩を踏み出してもらえたらと思います。
〈渡邉様:Podcast〉spoti.fi/3cdqKqg
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