アニメ「ガールズバンドクライ」第五話感想
なんだかガルクラの感想ばかり書いてるな
やはり話の密度が濃くて書くこと多いからだな
1)衝撃の事実
仁菜がある事に気がつく
ダイアモンドダストのピンクツインテの新メンバーヒナが自分の知っている人物であること
それは仁菜によると絶交した元友人とのこと
仁菜が過去最大のトゲを出していたことから、その友人ヒナこそが仁菜が二話で語っていたクラスの人気者で、仁菜をイジメていた人物であろうことが想像出来る
事実、仁菜のイジメの回想でヒナが「仁菜が悪い」と言っている描写がある
つまり、ヒナは仁菜の最大の敵であり、その敵が仁菜の最も大切にしていたバンドの新メンバーに収まっているという、信じられない程の偶然、負の奇跡が起きているということだ
2)桃香脱退の真相
そうなると当然仁菜は収まらない
何故桃香が脱退したのか、そこにピンクツインテの新メンバーが入っていることを、その路線を認めるのか桃香に問い質したくなる
完全に厄介厨だ^_^
当然桃香は仁菜を相手にしようとしないが、生粋のロックンローラー仁菜はやはり収まらず、居酒屋での喧嘩の末に桃香は真実を語ってくれる
ダイダスは特にコンセプトの無い、五人で末永く仲良くやっていく為のバンドだったと
そこに巡ってきた未来を作るチャンスとしてのコンセプト変更
それを桃香だけがロックに拘り受け入れられず、メンバーにも最後まで説得されていたと
つまり、ダイダスというバンドとしては仲良く永く続けることこそが大切だったのに、桃香こそがそれを裏切ったといえる
桃香脱退は謂わば「音楽性の違い」なだけの、誰も悪く無い出来事だった
3)奇跡はあるか
色々と衝撃的なことが分かったが、それは本当に驚くべきことなのかは気になる所だ
それは本当に偶然か、それとも必然か
そもそも仁菜とヒナは友人だったという
あの面倒くさい仁菜が友人というからにはそれなりに心を許していたのでは無いだろうか?
それは親友とも言える位に
つまり、仁菜とヒナはダイダスファンを二人で共有していた可能性は高い
そもそも、仁菜は音楽に興味が無いと言っていて、逆にヒナは各地のオーディションを受ける程歌に興味があったらしい
となると、仁菜がダイダスを知ったのは、もしかしたらヒナ経由だった可能性もある
そして仁菜はダイダスにハマり、二人で歌も練習したとする
その結果どうなったか?
仁菜は異常な程の練習をし、その結果、そのロックモンスターとも言える歌の才能を開花させる
仁菜が完全な素人の筈なのに、歌の技術が異様なほどある理由も頷ける
プロを目指してオーディションを受けている様な友人が居て、その友人の好意から歌の技術の手解きを受けていれば、プロでも通用する様な歌を完成させることが出来ただろう
ヒナは最初、親友として仁菜に歌を教え、仁菜がどんどん上手くなっていくことを喜んでいたかもしれない
しかし、最後には仁菜の才能の大きさに恐怖したのかもしれない
もし同じオーディションに仁菜がでたらどうなるか
それが友人だったヒナが仁菜を虐めの対象にした理由だとすれば納得できる
もしかしたらダイダスのメジャーデビューを前にしたオーディションの情報をヒナが先に知り、そこに仁菜が参加することだけは絶対阻止したいと思った可能性はあるだろう
そして結果としてヒナはダイダスに採用された
仁菜という天才を育てたヒナが、天才に触発されてより激しい練習をした結果だとすれば、それはある意味必然かもしれない
奇跡はあった
しかしそれは、仁菜とヒナ、二人がダイダスに憧れてヒナが採用された、必然に近しいことでは無い
奇跡と呼ぶべきは、そんな一つの必然の為に憧れから遠かった仁菜が、その憧れの魂とも言える桃香と、場末の川崎で出会ったことこそを指すべきかもしれない
4)優しい世界
今回、桃香の脱退の真相が明かされ、それは音楽性の違いという、誰も悪く無い理由であり、桃香もある程度わだかまりを持っているだろうが特別負の感情を持っている訳では無いことが判明した
そして、代わりに仁菜とヒナの大きな確執が明らかになった
しかし、この二人の関係も、まだ明確な事は分からない
上で推測した様に、本当にヒナの行動の発端が仁菜の才能によるモノならば、必ずしもヒナは仁菜に対して悪意を向けた訳では無い可能性はある
例えば、自分より上手くなった仁菜に対して、共に練習をするのを止めるのも、その理由を嫉妬を隠す為に言わないこともあり得るだろう
普段から色々問題の多かった仁菜を人気者のヒナが庇っていたのに、それが途切れた事により途端にクラスで孤立してしまい、それがまるでイジメの様になる事も起こり得るだろう
それら全て、誰も悪くは無い、ただ一寸した行き違いや勘違いで起きた事かもしれない
桃香の脱退に悪意は無かった
すばるのウソも悪意からでは無かった
そして、ヒナもまた悪意で動いて無いかもしれない
もしかしたら、このガールズバンドクライの世界では、純粋な悪意は存在しないのかもしれない
「花田十輝の脚本はウソを付く」と言うのが自分の認識だ
このガールズバンドクライに花田十輝の仕掛けたウソは、もしかしたら「悪意が存在しない優しい世界」というウソかもしれない
おわり
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