建築設計者は自分でキャリアを形成をしよう
「今の会社が嫌だから転職したい。」
「色々な会社を経験してみたい。」
社会人であれば多くの人が会社に入社することになると思います。
しかしながら入社してずっと同じ会社にいることは会社の考えや意向にそって過ごすことにもなります。
特にやりたいことが無いという人には、会社の考えや意向にそって過ごすのは良いことでもあります。
ただそれが嫌だという人は自分でキャリアを形成していく道を選ぶことをおすすめします。
キャリアを形成するために
キャリア形成をするために最初に行うことは「自分は将来どうなりたいか」を決めることが大切です。
旅をするときもそうですが、目的地や方向が決まればそうなるために必要なものが決まります。
例えば私は建築設計者なので建築設計の分野で例えてみます。
自分は将来設計事務所を営みたい。
そこで色々な建物を設計できるようになりたい。
しかし今の会社では木造住宅の経験しか積めないから、RC造の住宅やマンションを設計する経験を積むために転職する必要があるとか、仕事をつくるには営業力が必要なので営業の経験をする必要があると考えるでしょう。
このとき考えることがあなたのキャリア形成に大いに役立つのです。
キャリア形成を考えないとどうなるか?
例えば建築業界で例えると、日本では昔から木材が手に入れやすく経済的でかつ作りやすいことから木造住宅が多く存在します。
日本では1億人以上国民がいるので市場も大きいこともあり、木造住宅だけにしぼっても充分ビジネスが成り立ちます。
それにより木造住宅専門の会社が多く存在するので、木造住宅だけ設計できる人もおのずと多くいます。
ビジネス用語で例えると、人材市場では木造住宅だけ設計できるという条件ではまさにレッドオーシャンです。
しかし木造だけでなく、RC造や鉄骨造の住宅やマンションなどの設計ができる人は一気に数が減り、希少な人になります。
希少な存在になると、欲しいと思う人が増えるので競う必要が格段に減ります。
これはビジネス用語で例えると、まさにブルーオーシャンでの戦いとなります。
私個人的な意見ですが、新築住宅はどんどん減っていっているので、これから純粋な2階建や3階建の木造住宅の設計しかできないはどんどん厳しい競争に巻き込まれていくのではと勝手に想像していたりします。
競争になると、よりできる人や給料が多少安くてもたくさん働いてくれる人が選ばれるようになります。
それにより年収も低く設定されたりするなど、どんどん辛い状況になってしまうでしょう。
希少な人になろう
建築設計の分野で話をすると、将来的に建築設計者として必要とされるのはどんな人かを考えてみます。
例えば木造住宅が得意な人・経験のある人は日本に100万人いるとします。※この数字は適当です。
ですが、木造住宅の設計もできてRC造の住宅が得意な人・経験のある人は一気に数が減ります。
木造住宅・RC造住宅に加えて、更にS造の住宅もできてマンションの設計経験もある人となるとより少なくなるでしょう。
何が言えるかというと、木造という一つの専門分野にRC造というもう一つの専門分野を掛け合わせることで、希少な存在になることができます。
希少な人は滅多に人材市場に出てきませんので、取り合いになることもあります。
こうやって他の人にはできない分野を2つ3つ持ち、掛け合わせることで希少な存在となって他の人と差別化を図っていきましょう。
希少な人になるとどうなるか?
希少な人になるとどの会社でもやっていける自身がつくので、不安が減ります。
一つの会社にしがみつかなくてすむのでストレスも減るでしょう。
希少な人であれば今いる会社もあなたを手放したくは無いので、年収等の交渉も有利に進めることができます。
希少な人は人気なので、転職しても年収も上がります。
いざとなったら自分で設計事務所をつくって働くことができるので自由に生きることができます。
これは私の持論ですが、経験値は何よりも大切だと思っています。
経験値を増やすには恐怖に打ち勝ち、ときにはリスクを取って行動する必要があります。
経験値を積むために一時的に年収が下がっても後でその経験値を活かして取り戻すことは充分可能です。
経験値は裏切らないのです!
ということで是非ともまずはご自身でキャリア形成を考えてみてください。