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Tokushima City Awaodori 徳島市|阿波おどり「ダイバーシティとくしま連2023」プロモーション映像 特別賞受賞の舞台裏

クロステリア 制作 / 徳島市・阿波おどり「ダイバーシティとくしま連2023」動画が 「四国コンテンツ映像フェスタ* 2023」(主催:総務省四国総合通信局ほか)で特別賞を受賞いたしました。

同コンテストには「プロ・セミプロ・自治体部門」「アマチュア部門」「小・中学生部門」があり、応募のあった全107作品の中から一般WEB投票と審査員15名による上映審査を経て、最終ノミネート13作品が決定したものです。
特別賞に輝いた「ダイバーシティとくしま連 2023」はたった3分の短い動画ですが、そこには熱いドラマが凝縮されています。
2023年8月14日、台風の接近により予定していたダイバーシティとくしま連の屋外での演舞がことごとく中止となるなか、徳島市役所の皆さまの計らいで急遽企画された室内イベントで、現場が一丸となって踊った―そんな本番当日の、参加者をはじめ指導協力された有名連の方々や徳島市役所の皆さま、制作チームのメンバーらの並々ならぬ熱量が伝わる映像になっています。
また同連オリジナル浴衣のデザイン制作プロジェクトでは、第一線で活躍されているグラフィックデザイナー/アートディレクターの安川宏輝氏に参加いただきました。ロゴや浴衣、手ぬぐいなど、こだわりの詰まったすばらしいデザインを前にして現場の士気が一気に高まるなど、デザインの力をまざまざと実感しました。
本記事では、それら両プロジェクトの背景やバックステージのこぼれ話など、3分の動画のなかにはとても凝縮しきれなかった数々のドラマやそれぞれの想いをもう少しご紹介できればと思います。阿波おどり同様、関係者やクリエイターの情熱が詰まった制作ストーリーをお楽しみいただければ光栄です。
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※【四国コンテンツ映像フェスタとは】
「四国コンテンツ映像フェスタは、地域のデジタル動画コンテンツ制作者に発表の場を提供し、動画制作に関する人材を育成するとともに、映像を通じた地域の魅力の発信を目的として2007年に始まり、2023年で17回目の開催を数える。プロ・セミプロ・自治体部門、アマチュア部門、小・中学生部門があり、各部門別に「最優秀賞」、「優秀賞」、ゲスト審査員が選ぶ「審査員特別賞」。さらに全部門の中から「特別賞」が選ばれる。作品は180秒以内の動画が対象。地域の風景、文化、歴史など地元の魅力の再発見につながる作品、四国を題材としつつストーリー性に富んだ創造力あふれる作品、タイムラプス等撮影テクニックを駆使した作品など、さまざまな要素から一般WEB投票および四国情報通信懇談会コンテンツ部会が選出した審査員15名による審査を経て、最終ノミネート作品が選出される。
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◎「ダイバーシティとくしま連2023」の取り組みとクロステリアの参画

徳島が誇る伝統芸能・阿波おどりには毎年100万人を超える観光客が訪れ、普段は静かな市街が大いに沸き返ります。どうせ来るなら「踊らにゃ損々」と、徳島市では国籍、性別、障がい、阿波おどり経験を問わず、お揃いの浴衣・ハッピを着て、有名連(技量の高い踊り手グループ)と一緒にたくさんの観覧客の前で踊れる公募連「ダイバーシティとくしま連」を結成。
国内外から多数の応募が寄せられる、大人気の体験型コンテンツ企画です。
クロステリアはかねてより徳島市の阿波おどりのプロモーション施策に参画させていただき、2022年度は阿波おどりの魅力を 国内外に広くPRするプロモーション映像を制作。同作品は本年度同様「四国コンテンツ映像フェスタ2022」で特別賞を賜りました。

2023年度のテーマは「四国を元気にする!」

台風接近の影響で屋外演舞場でのイベントが中止になるなか、急遽しつらえた室内会場で、公募参加者、有名連有志、徳島市役所をはじめ運営スタッフの皆さま、地元の方々に制作チームまで、現場が一丸となって踊り込んだあの日。どんな嵐をも吹き飛ばすような明るい笑顔と湧き出すパワーは、四国はもちろん日本全国、さらに世界中を元気にしてくれると自負しています。ぜひぜひご覧ください。

皆様からのメッセージ


【徳島市担当者コメント】
徳島の宝である阿波おどりは、国籍や性別などを問わず誰でもが楽しめるダイバーシティの象徴ともいえる踊りです。こちらのムービーでは、屋内イベントに急遽変更になったにも関わらず、初対面の皆さんで結成した連で踊っても阿波おどりはやっぱり楽しいということを伝えてくれています。
「ダイバーシティとくしま連」に関わった皆さんが阿波おどりを通して一体となった姿を国内外の方々に見ていただき、本場徳島の阿波おどりを見に徳島市へ訪れ、見て踊って楽しんでいただけると幸いです。

【運営支援事業者「T.O FUTURE PLAN」コメント】
阿波おどりは、徳島県民の情熱が集まる祭りであり、世界共通で楽しめる日本が誇る祭りです。ダイバーシティとくしま連にご参加いただいた皆様には「楽しかった。来てよかった」と、楽しい思い出というお土産を絶対に持ち帰っていただきたいという思いで運営を行っていました。今回、ダイバーシティとくしま連の踊り込みの中止が決定となってから、現場が何か動くことで少しでも多くの「楽しかった」という思い出をお持ち帰りいただけるよう、ただちに市役所の皆さんと一緒に検討し、室内でのイベントが実現しました。そして、ご参加いただいた皆様の笑顔が見られた瞬間は、私たちにとっても何よりもうれしい思い出となっています。

【撮影・編集  越後屋悠平さんコメント】
初めて見た阿波おどりの軽快な音と一緒に踊る人々の姿に心が躍り、皆が楽しそうに踊る様子がとても印象的でした。桟敷での踊りを見逃したのは残念でしたが、次回への期待が膨らみます。台風による撮影中止の不安を乗り越え、方針を急遽変更して備えました。次回はドローンやジンバルを使用し、ダイナミックな映像を目指したいです。そしてこの素晴らしい文化を新しい視点で映像に残し、広く世に発信し、その魅力を伝えることが映像制作者の使命であり、願いでもあります。

【徳島出身 /ナレータ 沢井真知さんコメント】
いつか徳島に関わるお仕事がしたい!と思いこの仕事をやってきましたが、まさかこんなに慣れ親しんだ「阿波おどり」の映像を任せていただけるとは思っておらず、感激しました。この音を聞き、踊りを見れば、勝手に身体が動き出して心が弾む......そして家族や友人との想い出が自然とよみがえってきました。
想い出の詰まった「阿波おどり」を紹介するナレーションは、少し照れくさく、でも素晴らしい徳島の文化をご紹介したい!という気持ちで担当させていただきました。魅力が伝わっていれば嬉しいです。
公式HP https://www.korobox-pro.com/
公式X  https://twitter.com/machinyan_koro

◎撮影時のエピソード

8月11日の前夜祭からずっと好天だった2023年の阿波おどりでしたが、ダイバーシティとくしま連が踊り込む14日に台風が接近。急遽午後から翌15日にかけてのイベント予定がすべて中止となりました。
当日13時すぎ。応募者多数のなか見事参加権を得たおよそ60名はすでに市役所内に設けられた準備会場に集合していて、嵐の前の静けさにある曇天をにらみながら今年新調された安川氏デザインの揃いの浴衣に着替え、このあといよいよ憧れの有名連「阿波扇」から直接踊りの手ほどきが......! 
と、そんな矢先に無情にも中止決定が正式に発表となり一同の落胆ぶりは筆舌に尽くしがたく、会場中からため息が漏れ聞こえてきました。
しかし阿波扇の皆さんの声掛けで、踊りの指導は予定どおり進行。
踊り手だけではなく、「ぞめき」と呼ばれる阿波おどりのお囃子も阿波扇の方々が演奏してくれるという夢のような体験。これ、わかりやすく例えるなら、宝塚ファンが舞台さながらの衣装に身を包み、憧れのスターから演技指導をしてもらえて、生のオーケストラ演奏とともにステージに立つ。そんな感じでしょうか。
参加者の皆さんの目がひときわ輝き、熟練のぞめきに乗って軽快に弾みながら、熱のこもった練習が続きます。はじめは緊張していた皆さんも徐々に慣れてきて、女踊りはしなやかに、男踊りは力強く、次第に一丸となってリズムを刻んでいく。あいにくめざすステージは開幕しないけれど、皆さんの笑顔には一点の曇りもありません。そんなとき、市役所の皆さんからご配慮あふれる提案が。急遽市役所内に演舞できるスペースをつくり、そこで本番を踊り込みましょう、と。歓喜の声の大合唱とともに、さっそく会場づくりがスタート! あっというまに臨時演舞場が完成しました。
そこからの盛り上がりと皆さんの元気みなぎるパワーは動画でご確認ください。浴衣のデザイン説明も入ったロングバージョンも公開中です。

◎浴衣デザインについて

新型コロナウイルス感染症の影響等による中止や縮小を経て、4年ぶりの本格開催となる2023年。「ダイバーシティとくしま連」の浴衣が新たにリニューアルされることになりました。オリジナル浴衣のデザイン、浴衣やハッピ、同連のロゴやTシャツ、グッズなど一連のデザインを制作しました。
デザイン制作に力を貸してくれたのは、一般社団法人ZUAN UNION代表の安川宏輝さん。佐藤可士和氏率いるSAMURAIに入社され、数々の大手企業のブランディングに携わられた後2021年に独立。様々なジャンルのクリエイターを集めた一般社団法人 ZUAN UNION / 図案連合を率いながら、第一線で活躍されている凄腕アートディレクターです。

今回のデザイン制作のため、安川さんも市街の様子や生活環境、人柄や食文化、阿波おどりの関連施設や資料から踊りにかける熱量まで、徹底リサーチしてくださいました。
また、阿波おどりの独特な型や、男踊り・女踊りのそれぞれの動き、大人と子どもでの体型比較、単体としてのデザインと集団になったときの見え方の検討など、過去映像や膨大な情報データをもとに細かな研究を重ねました。
阿波おどりは、誰でも楽しめる二拍子が特徴で、二拍子の『と』をつくりました。 背景に徳島市の市章にある子持筋の輪で、これもまた二拍子のリズムを感じさせるものにしました。また踊りの振りのような動きを出しています。徳島市は、展望台から見た景色やマンホールの蓋までまさに水都でした。水都に相応しい流体的なフォルムにしています。
ゆかりでもある蜂須賀家の紋状に『と』を配し、下は深い濃い青、上は白波といった、一つの浴衣に一つの波を描きました。 みんなで踊っている瞬間に完成形となるように持っていっていまして、一つの波が合わさり、大きな波や渦に見える動きを想像して柄をつくっています。
右手の袖口に大きな『と』の紋を入れて、阿波おどりの一番のポーズの時に良く映えるように設計しています。人が着て、踊って、初めてデザインが完成する、モーショングラフィックスのような考え方でアプローチしました。

ダイバーシティとくしま連 浴衣

ダイバーシティとくしま連


ダイバーシティとくしま連
ダイバーシティとくしま連


【デザイナー・安川宏輝さんコメント】
阿波おどりを体感し、街中でそこかしこに起こるおどりの渦に魅了され、
残すべき文化と熱気であると強く想いました。携われて大変光栄です。

【プロデューサー クロステリア藤保】
街全体、どこかしこで昼夜、阿波おどりが行われている。輪の中に参加させてもらえることもある。今回「ダイバーシティとくしま連」を観て感じたのは、皆さんがとても楽しそうに踊りに参加されているということ。
阿波おどりはコミュニケーションの場とも感じた。一人、また一人とその輪が広がり、熱く、心地よく交わっていくのがとても印象的に映りました。
撮影側にいた僕らも会場の心地よい一体感を味わうことができました。
今年、2024年の夏は晴れて演舞場で参加者の踊りを見てみたいです。

またクロステリアでは、阿波おどりファンのコミュニティーページ
徳島市阿波おどりアンバサダー紹介ページをプロデュースしました。

https://funfun-tokushima.jp/ambassador/

他、【公式】徳島市阿波おどりInstagram



映像制作会社クロステリア コラムでも併せて紹介


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