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床屋でほっぺに髪がついた場合に自分で取るか取らないか


はじめに

皆さんは散髪中に、ほっぺたに髪が落ちることはないだろうか?

私は少ないとは言えない頻度で髪がほっぺたにくっつくことがある。

こうなるといつも思うことがある。

ほっぺたに髪がついたときに考えること

野球で目の下に黒くペイントする選手がいる。現代ではシール状のものになっているようだが、いずれにしても目の下を黒くする。

何となくパ・リーグの外野手がやっていそうな印象だ。パ・リーグは屋外球場が多かったからそんな印象を持っているのかもしれない。最近だとヌートバーなんかがこれをしていた。

目の下を黒くするのは、ほっぺの上の部分(すなわち黒くする部分)に太陽光が反射して眩しくなるのを防ぐためだという。実際にしたことはないので効果の程はわからないのだが、プロがやっているんだから相当の効果があるのだろう。

それで床屋に話を戻すと、光が反射して目に入ってくるほど、ほっぺってのは意外に張り出しているということだ。

私は顔に目がついているので、ほっぺの上の部分を自分で見たことがない。

でも目を下の方にしてよーく見ると、何か皮膚のようなものが見えなくもない。リスみたいにピーナッツとかを頬張りまくって顔を膨らませると眼中に下から迫り上がってくるので、たしかに頬の一部であるのだろう。

ということで、ギリギリ見えるこれが、ほっぺの出っ張りということになる。

そして、それってのは切った髪がひっかかるには充分な傾斜だということなのだろう。

私はほっぺに髪の毛が引っかかると、いつも上に書いてきたような一連の事柄を思い起こすのだ。



取るべきかいなか

そして、そのほっぺについた髪の毛は、顔面の敏感な産毛などの効果によるのだろう。微妙なむず痒さを発揮する。

こういうのが一番いけない。

もしめちゃくちゃ痒かったらすぐに何とかする。

ところがほっぺについた髪の毛は、何とかなりそうな気がかなりするのだ。

そのため、ほのかな痒み、痒みというのは小さな痛みらしいから、わずかな疼痛とでも言っても良いかもしれない。それが続いていく。意外に辛抱ができなくなってくる。

わずかで、それが持続する。実はこういうのが一番厄介だ。

店員さんにとってもらおうかとも思う。ところが店員は両の手を色々使って(その半分は必ずハサミだ)私の髪をカットしている。わざわざその手を止めさせるほどのことだろうか。ほっぺの髪と言うものは。

あるいは自分で取ろうかとも思う。ここには問題点が2つある。

1つめはあの理容室や美容室に特有の、髪がかからないようにする中世ヨーロッパのマントみたいなあれから、手を出さなければならないことだ。

あれはかなりでかい。まくるような形で布を何度か引きつけ、手を出さなければならない。そんな大仰なことをしてしまうと、結局店員さんの手を止めてしまうことになる。

2つめとして、手が出たとして、ほっぺたの髪の毛がどこにあるのかよくわからない。痒いのは痒いのだが、正確にどこが痒いのかわからない。そして髪の毛一本を掴んだり払ったりするのは結構難しく、結局店員さんの手を止めてしまいかねない。

店員さんはとんでもない量の髪の毛を切っている。私の頬についた髪の毛一本は些事である。これに対して手を止めるのは、例えばビート(砂糖大根)一個が気になってビートの工場を操業停止させるようなもののように思う。


おわりに

たまに、タオルや掃除の時に使いそうなハケみたいなやつで肩口などの髪を払い落としてくれる。その流れで顔をなぜて、顔付近の髪の毛を落としてくれることもある。

私はこのときに、とても嬉しい気持ちになる。

今まで書いてきたことが一気に解消されるからだ。

ところがである。顔をタオルやハケで払ってくれているのに、ほっぺに髪の毛が残ってしまうことがあるのである!

それも往々にしてある。

なんだか遭難してヘリコプターの音がしたのに通り過ぎてしまった時のような気分だ。

私はとてもこれを残念に思っている。

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