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何人かで重いものを持つ時、自分だけ全然力入れてないのに運べちゃうこと密かにありませんか?


はじめに 重いもの持っているのに密かに力が入っていないことがある

こんなこと匿名世界でしか書けずnoteに書いてしまうのだが、重いものを5人とか6人とかで運ぶ時、結構な割合で「あれ全然俺持ってないんですけど!?」みたくなることがある。

だからと言ってこっから力を入れると荷物を持っている位置が高くなったりなどアンバランスになりそうで、力を篭めるわけにもいかない。

それに「私全然力入ってません!」とか宣言するのもおかしな話になる。時際に運べているんだから、その宣言はなんだ? という話になる。それに俺が力入ってないからといってどうすればいいのか、他の人はわからんと思う。ちょっと力緩めるのとかは怖いし。

そのため、私は充分な力を篭めて持っているフリをすることになる。

ティッシュ箱持ってるくらいの感覚だ。すげー重いタンスとか持つのを想像してほしい。なのに俺はほとんど持ってない。ティッシュ持ってるくらいの力しか入ってねえ。

にも拘らずその重い荷物は悠々と運ばれていく。これはいったいどういうことか、今日は皆さんと一緒に考えてみたい。

俺だけが毎回得しているパターン

まず考えられるのは、私の怠惰のせいで、毎回誰かが私のサボり分持ち上げてもらっているパターンだ。

私が力を入れてないせいで誰かが尻拭いしているということだ。

一つだけ弁明したいのは、私は別にサボろうとしているわけではないということだ。ちゃんと持とうとしているのに、状況がそれを許さないのだ。ちゃんと持とうとしているのに、なぜかティッシュ箱くらいの重さしか持ってないのだ。

誰かが得しているパターン

これが一番ありうるかなと思っているのだが、重いものを持った時に充分な人数がいる場合、荷重というか比重の関係で誰かが得するように物理的になってしまうパターンだ。

これなら俺は悪くない。そして、ランダムに決まる誰かが天使の分前みたいにタンス持ってるにも拘らずティッシュ持ってるくらいの重さで済むのだ。

これが一番幸せなパターンだ。

実はみんなティッシュぐらいの重さしか持っていないパターン

これが一番怖いのだが可能性のあるパターンとして、みんな俺と同じくらいの重さしか力を篭めていないパターンだ。

何か魔法のような不可思議な力学で、みんなティッシュ持ち上げる程度の膂力で、タンスを持ってしまっている。怖い話だ。

もしかしたら単純に見積もりが甘く、私たちのティッシュを持ち上げる力を5、6人合わせるとタンスくらい持てるのかもしれない。

そうだったら、全員が「あれ? 俺全然力入ってないぞ?」と思いながら重いものを持ってしまっていることになる。いずれにしてもシュールで怖いパターンだ。

おわりに 何が問題か

畢竟何が問題かというと、重いものを5、6人で持つ際、誰がどれだけ負担しているか数値化が全くされないところにある。

全体の負担のうち誰がどれだけ負担しているのか、サイヤ人のスカウターみたいなもので測れるといいのだが、世の中そんな便利なものはない。

そのため重いものを持つという結構な作業に対して、こっそり誰かが「あれ俺全然持っていないぞ?」というちょっと間抜けな、かつ密かなる状態が生まれうるのだろう。

却ってこれはいいことなのかもしれない。なんでも数値化される時代だ。秘密のままにできる事柄があったっていい。

数値化されないという特徴を持つ重い荷物を分担して持つという作業。現代に残された数少ない人間の匿名性が担保される場所なのかもしれない。

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