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北海道にシマエナガグッズがあまりに溢れすぎている件について
はじめに かわいいシマエナガ、大発生
北海道のお土産グッズに、シマエナガが大発生している。
びっくりするくらいたくさんいる。
冬にもふもふの毛に包まれる、シマエナガがあらゆるグッズになっている。
あらためて今日はシマエナガグッズの大量発生について語ってみたい。
シマエナガグッズ発生の要因
本章ではシマエナガグッズ大発生の要因について探ってみよう。
かわいい
シマエナガはとにかくかわいい。白くてふわふわなうえ、目と嘴が黒くてアクセントになってて、とにかくかわいい。
北海道の冬の景色にぴったり合う白さ。それに連雀のごとく群でいることもある。とにかくかわいい。
シマエナガはとにかくかわいい。かわいいのだ。かわいいゆえに人気がある。
たった一つのシンプルな理由というやつだ。
グッズ化のしやすさ① ーーデザイン編ーー
シマエナガの可愛い瞳と嘴は、デザインがとってもしやすい。これがシマエナガ大量発生の第二の理由となっている。
● ▲ ● 彡
上のは今私が27秒くらいで作ったシマエナガだ。かわいい! そしてすぐできる!!
そして、白地に黒というのがさらに良い。何か白地にさっきの
「● ▲ ● 彡」
をつけてやると、とたんにシマエナガグッズが出来上がる。
グッズ化のしやすさ② ーー作りやすさ編ーー
私が見たやつで一番極端なやつは、白いまん丸の洋菓子が透明なビニールの小袋に入っているんだが、そのビニールの方に「● ▲ ● 彡」が印刷されているのだ。本体の白いまん丸の洋菓子には何にもついてねえ!! それでも!! 袋に入れればかわいいシマエナガのお菓子が完成するのである。
もちろんプロが作る洋菓子には、ふわふわの白い生地にチョコで「● ▲ ● 彡」が描かれることがある。パンとかでもできてしまう。
あまりこうした文脈で具体例を出すのは憚られるから控えていたのだが、ヒャア我慢できねえ! 以下のシマエナガグッズを見てくれ。
![](https://assets.st-note.com/img/1732188360-Wr2djnFoRN4wgQXCKPYtLEvH.png?width=1200)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000067791.html
ああ、もうかわいいけどめちゃくちゃだよ!! かわいいけども!!
魚沼産こがねもち米という新潟の餅米、お正月のお供物、シマエナガの上にあるミカン(シマエナガ、お前はアルミ缶か?)、名古屋の会社がつくる鏡餅。ありとあらゆるものがシマエナガと関係がない。
唯一関係があるのは「ぼく、シマエナガ。」というシマエナガ人気の火付け役であり人気の中心にいる写真家の方が監修しているという点のみだ。
だがこれでいい。今北海道はこれでものすごい勢いが出ているわけからな。
グッズ化のしやすさ③ ーー簡単なものからこだわりのものまでーー
シマエナガはあらゆる可能性を秘めているため、クリエーターたちもこぞってシマエナガグッズを作成する。
もちろんその源流には、先述の「ぼく、シマエナガ。」を展開する写真家やなぎさわごうさんのような、シマエナガを撮影するたくさんの写真家がいることは論を俟たない。
先ほどのようなお手軽版グッズもある一方で、北海道にゆかりのある気合の入ったクリエーターたちは、自分のグッズでシマエナガをつくりだす。それは絵画だったり木工だったり金工だったりフェルトだったりする。そして子供や大人や諸外国の人々が購入していく。
ひとつまた具体例を見てみよう。
どうだぁ。かわいいだろう。これは粘土と絵具で作られたクリスマスシマエナガだ。
こいつは完全に新興勢力のため、クリスマスも正月も(そしてバレンタインも端午の節句も)イケるキャラになってしまっている。
神羅万象がシマエナガを通じて生み出される。
そして年中行事がシマエナガという祭司を通じて行われている。
北海道は、今ここまで来ているのだ。
おわりに このフィーバーはいつまで続くのか
こんなシマエナガブームは、おそらくほぼ10年行かないくらい前から急に出てきたものだ。
多分、2010年代のどこかでこの事態は生じた。
皆さんも北海道のお土産店に行った際は、もちろん個別の商品や具体的なお土産を探すことを楽しみつつも、森羅万象がシマエナガになっていることをメタに確認して楽しんでみてほしい。
それくらいたくさんのかわいいシマエナガが北海道に溢れかえっている。
クリエーターにとってもこれはビッグチャンスだ。シマエナガという巨大なハッシュタグが付いているようなものだ。自分のスキルや制作ジャンルについて、シマエナガを通じて多くの人に見てもらえる。かわいいシマエナガはクリエーターたちの知名度向上にも一役買っているのだろう。
ちょっと前まで北海道の可愛いキャラといえばキツネだった。雪景色の中遊ぶ子ギツネ! みたいな。ところがここいらでその地位は奪われ、完全にシマエナガの威を借るキツネとなってしまっている。
この隆盛はいつまで続くのだろうか。それはわからない。シマエナガだってわからない。
彼らはおとぼけ顔● ▲ ● 彡でお土産屋でたたずんでいるだけだ。