見出し画像

誰がための復職か

不安神経症で休職して3か月目。

体調の悪い日々が続き、心に葛藤が生まれていました。

早く復職したい

体調が悪い

リハビリがうまくいかない

もっと休みたい

時間は過ぎていく、、

不安が大きく募るばかり、、

それは復職への不安でした。

「早く職場に戻らないと、悪く思われてしまう」

「職場の人たちが悪く言っているのではないか」

薬を飲んで楽になりたい

ある日、あまりに不安が大きくなりすぎて、手が震え、落ち着きがなくなってきました。
心療内科でもらっていた「抗不安薬」を、処方箋に関係なく追加で飲もうとしました。

とにかくこの不安を抑えたい。

この日は日曜で、普通に昼ご飯を家族で食べた後、家族はテレビを見ている中、一人でキッチンの隅にある薬箱の中をじっと見つめ、薬を飲んでしまおうか、ぼーっと立っていました。

「飲んでしまえばとりあえず楽になれる」

家族が見ているテレビの音を聞きながら、薬を手に取って数分見つめていました。

「それはいけない」

思いとどまり、結局、飲みませんでした。

いったん、不安は少し落ち着いてきたのですが、自分は追い詰められていると思い知りました。

その後、子供たちとおままごとをして遊んでいました。

そこでふと思ったんですね。

「わたしは何のために復職しようとしているのだろうか」

何のために復職するのか

子供たちがお皿におままごとセットの「ハンバーグセット」を作って持ってきてくれました。

「どうぞ」

ただこれだけだったんです。

ぶわっと胸の中にある思いが湧き出しました。

「わたしにとってもっとも大事なものは家族である」
「それを守るために復職をする」
「職場の人がどう思おうとそれは変わらない」

目の前の不安に対して、原因を外に向けていた
自分の周りの大事なものに気が付いていなかった
不安は自分で作り出しているもの

そんなことを思いました。

読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?