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魂を吐いたというお話

これは9年前に書いた日記です。

昨日、僕と、奥さんと、
知人の女性2人、男性1人の、
計5人で、居酒屋で飲んだ。
その中の1人、
現在41歳の女性から聞いた話。

彼女が30歳くらいの時、
仕事中に突然吐き気がして、
トイレに駆け込んだ。

「オエー」と便器に向けて、
吐こうとしたのだが、
特に何も出なかった。
しかしものすごくスッキリしたという。

後にその方面に詳しい人に話を聞いたところ、
その女性はある男性の魂を預かっていたのだが、
その時にそれを吐き出して、
本人のもとに返したのだという話だったそうだ。

その女性にとっては意外な話だったが、
そう言われて考えてみると、
20歳くらいの時にある男性と付き合っていて、
その男性があまりにも嫉妬深かったため、
怖くなって別れたことがあったという。

もしかしたら、
その男性のことかもしれないとは思ったが、
もちろんその男性から
魂を預けたいと言われたわけではなく、
お預かりしますと了承したわけでもない。

でもいつの間にかその男性は魂を預け、
その女性は魂を預かったまま、約10年。
その間その女性の恋愛があまりうまく行かず、
結婚などに至ることがなかったのは、
その男性の魂が邪魔をしていたせいらしい。

その女性は、預かっていた魂を、
吐き出して本人に返したあと、
33歳で別の男性と結婚した。

僕はその女性のことを
彼女が20代の頃から知っているが、
ここ10年くらいはあまり会っていなかった。
結婚したという話は聞いていたが。

20代前半の頃の彼女は、
確かにちょっと変テコリンな子で、
この子が結婚するのは難しいだろうな、
とは思っていた。

ただ、僕と疎遠になっていた30代の時に、
こういう「事件」が起きていて、
その後結婚できていたという話は、
昨日まで知らなかった。

とりあえず良かったですね。
しかし、誰かの魂を預かっていて、
それに邪魔されて結婚できずにいたなんて、
こういうことは、
本人が自覚していないだけで、
世の中でよく起きていることなのだろうか、
それともその女性だけが経験した、
特別な出来事なのだろうか?



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