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映画「ばるぼら」を見て

昨晩、映画「ばるぼら」を見て、
とりあえず一回寝ようと思って寝て、
しかしあまり眠れず、
早朝から起きてこれを書いています。

正直甘く見ていました。
あまり期待せずに21:10からの、
レイトショー的なプログラムに、
かなり疲労した状態で行ったのです。

だって出演が稲垣吾郎と
二階堂ふみなので、
元アイドルと朝ドラ女優なんだから、
過激とは言っても
それなりの内容なんだろうと、
タカをくくっていました。

それがどうしてこうなっちゃったんだか、
映画について書くとき、
ネタバレしてはいけないみたいな、
自主規制的な記事も多いですが、
これはむしろ正直に書く方が、
見たことがない人が興味を持って、
見てもらえるんじゃないかと思い、
あえてある程度書きます。

稲垣吾郎がかつて時々ゲスト出演していた、
香取慎吾の「スマステーション」という番組で、
かなり辛口の映画批評をしていたので、
映画好きなんだなと思ってはいましたが、
自分の出演作品で、
ここまでのことをやってくれるとは思っていませんでした。

そして二階堂ふみ、
この人はかつて、グルナイのゴチとかにも
出ていた人なんですよ。

その二階堂ふみがラスト近く、
頭を打って亡くなってしまい、
稲垣吾郎がその死体を素っ裸にして死姦するんですよ。

そして二階堂ふみの裸身が、
想像を1ミリも裏切らない見事な裸身。
小振りなオッパイに小さな乳首、
それもちらっと見える程度ではなく、
かなり長い時間、がっつり晒されるんです。
本田翼や橋本環奈にこんなことができますか?

手塚真は本当によくやったと思います。
父親があまりに偉大過ぎて、
親の七光りなんてレベルでなく、
何をやっても「手塚治虫の息子」としてしか、
評価されない人生だったと思いますが、
そのあまりにも偉大な父の作品を
原作にしてここまでの改変を加えて、
これだけの作品に仕上げるなんて。

もうひとつ、撮影監督のクリストファー・ドイル、
この人が作った画面がなければ、
この作品はここまでのクオリティーには、
仕上がっていないと思います。

そして橋本一子さんの音楽も良かった。
こんな画質の画面に
ジャズっぽい音が付くと
70年代のテレビドラマや、
東映や日活のプログラムピクチャーのような
ダサい印象になりますが、むしろそこが良かった。

もちろん手塚真監督も、
あえてそこを狙っているんだと思います。

こんな凄い映画が、熊本では、
郊外のシネコン一館でしか上映されておらず、
観客も6人だけでしたが、
それが映画の現実、アートの現実、
文化とかいうものの現実なのだと思います。

草彅剛の「ミッドナイトスワン」、香取慎吾の「凪待ち」、そして今回稲垣吾郎の「ばるぼら」を見て、スマップは解散して良かったと本当に思いました。スマップが存続していたら、日本の映画界には、この3本の作品は存在していないのですから。飯島三智さん、現在も結構な苦境なのかもしれませんが、あなたのしている事は、本当に凄い業績ですよ。

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