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第三批評 創刊号《アジアのまなざし》刊行 (@12/1文フリ東京G15)

第三批評創刊号《アジアのまなざし》を刊行いたします。


テーマについて

表紙・背表紙・裏表紙

私たちはアジアをどのようにまなざし、そしてアジアにどのようにまなざされているのだろうか──。

『第三批評』創刊号「アジアのまなざし」では、個人的な記憶、アジア映画における風景や俳優のあり方、NewJeansの纏う懐かしさ、そして芥川賞作家である町屋良平さんを迎えた、新刊『私の小説』の批評を手がかりに、〈アジア〉にある〈私〉と〈批評〉の立ち位置を探っていきます。

日本に暮らし、日本語で文章を書く私たちに、アジアはどのように現れるのだろうか。

四つの特集

目次

◎第一特集「記憶するアジア」
〈アジア〉を批評の対象とするとはどういうことなのか、そもそも〈アジア〉は私たちにとってどう在るのか。メンバー一人一人の記憶の中にあるごく個人的な体験を手がかりに話し、書く特集となっています。韓国の生活詩を起点に、日本語と他言語の関係性、アジアとの距離などを扱っています。

◎第二特集「ザ・バンドに立つトニー・レオン」
アジアの風景の中で俳優はどのように演じ、生きているのか、それをカメラはどのように撮ってきたか。侯孝賢やウォン・カーウァイ、アピチャッポン・ウィーラセタクンといったアジアの映画作家、そしてペ・ドゥナやトニー・レオンといったアジアの俳優を元に、俳優と風景の間にある境界、それらと観客、そして土地やその歴史との関係性について考えていきます。

◎第三特集「NewJeansを見ると、思い出す」
NewJeansを見るときに感じられる懐かしさは何なのだろうか。この特集では「Ditto」や「Cool with You」などNewJeansのミュージックビデオを、Y2Kやオルタナティブカルチャーなどの文脈と照らし合わせながら批評することで、NewJeansにおける出立ちやファッション、撮影について検討していきます。

◎第四特集「「私の小説」を批評する 町屋良平さんを迎えて」
芥川賞作家である町屋良平さんの新刊『私の小説』を批評することを通じて、小説や批評における〈私〉とは何であるのか、改めて検討する特集となっています。座談会では、町屋良平さん本人を迎え、私小説とは何か、男性の加害性とどう向き合うかなど、様々な話題について語っていただきました。

また、創刊号には特集ごとに、合計四つの座談会が収められています。話題を広げつつ、互いに問いかけ応答することで、一人では得られなかった視点を得ることができる、それが座談会の醍醐味です。メンバーが協働して言葉を紡ぎ、互いに第三の眼となる過程をお楽しみください。

販売方法、展示場所


サイズはA5で、総ページ数は224Pです。
場所は《G-15》です。

「第三批評」について

第三の視座に立つ批評誌『第三批評』は、佐々木敦が主任講師を務める「映画美学校言語表現コース ことばの学校」第三期、最初で最後の批評クラスの卒業生を中心に創刊されました。紙媒体だけでなく多様なメディアを通じて、〈批評されるもの〉と〈批評するもの〉これら二つの関係性を第三の視点から見つめることで、新たな批評の文脈を作り上げることを目指します。



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