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星になりたい
ある夜、娘に問われた
『何になりたい?』
たぶん(大きくなったら)何になりたい?系の
気軽な質問だったんだろう(小6です)
あ、社畜時代は『シーラカンスになりたい』って
言ってたな
当時私は五月天の『恒星的恒心』を聴いていて
偉大なるミスチルの『星になれたら』と
『星の王子さま』のことを連想していた
『恒星的恒心』は去っていった恋人を
流星に例え、ボクは恒星のように
永遠に変わらない心でキミを待ってるよ、
という歌詞が印象的だ
ミスチルの【星になれたら】の
【さようなら 会えなくなるけど
さみしくなんかないよ】って
私の気持ちに合うわあ
しかも歌い方がめっちゃ爽やかだ
(私も信頼があれば物理的距離は
寂しくないタイプだ。
星になれたらは宇宙の星ではなく
芸能界でのスターってことなんだろうけど
ここでもまた私は曲解している)
星の王子さまが絆をむすんだ僕に贈った
『きみが星空を見あげると、
そのどれかひとつにぼくが住んでるから、
そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、
きみには星という星が、
ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。
きみには、笑う星々をあげるんだ!』って
くっ、泣けるぅぅー
と、妄想していたので
『星になりたい』
とっさに口に出た
娘はうろたえたようだった
『えっ、それって死にたいっていう…⁇』
(違う)
『星になるよ
○ちゃん(娘)が生きて灰になって
写真になって、その写真にホコリがたまっても
○ちゃんがいた地球を見てるよ、
ずっと見てるよ(すげーしつこい)』
うん、きっと自分が生きて灰になって
その後は星になりたい
だってキミがそばにいるだけでしあわせだから
今なりたいものは何もない
どうだろう、重すぎるだろうか
暗闇だったので娘の反応は見えなかったし
察知できる反応はなかった
『コイツ、またヤベーこと言ってる』
とは思われただろう
めっちゃ無視された
ところで娘よ、
キミは何になりたいんだ
何かになってもいいし
何にもならなくていい
キミはもう十分な存在だから
キミが自立して出ていくその日まで
かーちゃんは去られるためにおるからね