レトロと喫茶を楽しむ、秋の盛岡ひとり旅【Day2】
10月下旬に1泊2日で、盛岡へのひとり旅をしてきました。2日目の記録です。
1日目の様子はこちらから。
昨晩ははやく寝たので、目覚めも早い。
ベッドの中でストレッチをしつつ、徐々に起き上がる。
ホテルの入った建物「盛岡バスセンター」の1階には、盛岡名物のコッペパン屋さんが入っている。
素泊まりで予約したので、そこで朝ごはんを買うことに決めていた。
1階にはお店で買った食べ物をたべたりできるように、椅子やテーブルもある。通学のバス待ちの高校生が、静かにバスを待っているなか、「福田パン」へ。
甘い系、おかず系、と中身を選べる。種類が多すぎて悩むが、粒入りピーナッツをチョイス。
ふわふわのパン生地、ピーナッツクリームは柔らかくてたっぷりで、これで200円しないのはどういう計算?と気になってしまう。小さな丸いパンが5つ入ったコンビニで売られている菓子パンとは、雲泥の差。盛岡に住んだら、コンビニでパンを買わなくなりそう。
1つでもボリュームたっぷり。
パンを食べ終わってもまだ時間はたっぷりある。
何せ、ホテル マザリウムのチェックアウトは11:00!
嬉しいね。
お部屋の備品で楽しんでみる。
Bluetoothスピーカーがあったので、最近ハマって聴いているポッドキャスト「宮司愛美のすみません今まで黙ってたんですけど」で紹介されていたプレイリストをSpotifyで流してみる。
日常のルーティンに、新しいことを取り入れるのはなかやかできないけど、いつもと違う1日に、新しいことを取り入れるのは、意外と簡単。変化に身体が順応しているからかな。
盛岡のシンボル的なあれこれの、イラストがまとめられた図鑑も発見。古さと新しさ、伝統とトレンドが、うまくミックスされて、「盛岡らしさ」が育てられてきたんだなあ。
そろそろ今日のメイン観光スポット「盛岡銀行 赤レンガ館」の開館時間!と思って、いそいそとチェックアウト。ホテルからほど近い。
入口は正面、と案内があるけど、白いドアは閉まったまま。あれ、自分で開ける系?と思って押してもびくともしない。
あっちのドアかな?と2箇所押しても、ぐいっと力強く押しても開かない。でも、中で人がザワザワ動いているのに!
ふと、案内看板をちゃんとみると、開館時間は10:00。
現在時刻は9:35。やってしまった、勘違い!笑
微妙な時間はプラプラ散歩で過ごしました。
このあたりは古い建物が多くて、地面もアスファルトではなく石畳っぽい感じで歩くの楽しかった〜。
もうちょっと、という残り時間は、朝からやってた本屋で立ち読み。本の予約注文の電話が何本もかかってきていて、ああアナログの本を読んでいる人はまだちゃんとたくさんいるんだなぁ、と嬉しくなった。
10:00をすぎたので、気を取り直して赤レンガ館へ。
有料ゾーンに入る料金を払う窓口もレトロで可愛かった。
1番びっくりしたのは、ちょっと前まで、現役の銀行としてこの建物が使われていたこと…!
蛍光灯が高い天井から吊り下げられて、よくある事務机が並べられていた写真の不思議さったらない。
休憩とかもどこかの部屋でとってたのかな?贅沢すぎん?
窓から見える景色もいい。
外に出たらバラが咲いていた。
大満足で、座ってゆっくりするためにカフェ「羅針盤」へ。勝手に、白ひげのおじいさんマスターの店かと思い込んでいた。
若い女性店員さんのお店だった。
スモーキーな香りがするストレートティーをポットで、栗のガトーショコラを。
ガトーショコラは表面がサクサク、栗はラム酒?の香りがするものが底に入っている。いつもは甘いものはあっという間に食べる私も、じっっくり食べた。
昨日、もりおか歴史文化館で買った、チャグチャグ馬コのポストカードで祖母に手紙を書く。
10代の2年ほどを盛岡で過ごした想い出を、歳を重ねたからか、ここ数年は帰省の度によく話してくれる。祖父が亡くなり数年、寂しい時間も多いはずなので、楽しいことを想い出すきっかけになると嬉しいな。
シャンソン音楽の合間で、時折本のページをめくるパラパラという音と調理場からの音が聞こえる。その背景で、掛け時計が規則正しくカチコチいって、1時間ごとにボーンボーン、と鳴り響く。
無音じゃないのに、静か。
この2日間で1番好きな空間だった。
心地よい空間では本を読みたくなるけど、本を読むにはやや暗いと感じることが多いのは、自宅でもよくあるジレンマ。
「羚羊(かもしか)」という名前のお豆を購入。とても飲みやすく美味しい珈琲だった。
お昼過ぎのやまびこを予約したので、プラプラ盛岡駅まで歩く。
盛岡駅に行く途中の「さわや書店」本店では、盛岡在住の作家くどうれいんさんの『日記の練習』をおみやげがわりに購入。
盛岡駅でりんごの南部せんべいと、新幹線で食べる用の福田パンを買って、乗車。
カレーパンみたいなのがサンドされていて、パンには、バター?マーガリン?が塗られていて、想像以上にガッツリ。
のんびり20分くらいかけて食べて、想い出にひたった。
パンがふわもちで美味しいんだ。
さようなら、盛岡。
平らな地形で歩きやすいし、人が少なくてゆったりした空気が流れているし、美味しくて居心地のいい喫茶店がたくさんあるし、思ったよりも良いところ。
今度は桜の時期に行ってみたいな。
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