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私のオルカンの評価額が20%減っても余裕なワケ


こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの道流と申します。

早速ですが、こちらの画像をご覧ください。


こちらは7月頭の私の新NISAの評価額です。

そして、次の画像がこちら。


8月7日時点での評価額です。

どっひゃ~!
先月はあんなに調子に乗っていたのに、わずか1か月で20%近く下がり含み損になってしまいました!

私はオルカン一本なので日経平均株価ほどの大打撃は受けませんでしたが、私と同じようにNISAでオルカンやS&P500を始めた初心者の方は、初めての下落を受けて混乱しているのではないかと思います。

しかし、私はこの結果をしっかり受け止めた上で「全く問題ない」と感じています。
今回は暴落の理由も交えてなぜ私が余裕でいられるのかお話しします!




なぜ突然暴落&暴騰したのか?


7月には1ドル160円と歴史的な円安になり、また株価も上昇とまさに投資初心者にとって最高な環境でした。
しかし、8月に入ってから突如円高水準&株価のジェットコースターと大騒動が起こりましたね。

色々な出来事が絡み合ったことで起こった今回の歴史的な暴落&暴騰を簡潔におさらいしていきましょう。


①日銀が利上げを発表する

7月31日に日銀が追加利上げを公表しました。
これにより相場は円高に傾きましたが、この時点では日米ともに株価に大きな変動はありませんでした。

しかし、これがすべての始まりでありました……。


②アメリカの景気後退が懸念される

8月1日にアメリカの失業率が4.3%と高水準を示したことや製造業の景況感指数が市場予想を下回ったことで景気後退が懸念され、株価の下落が始まります。
さらに間が悪いことにインテルが赤字決算を発表したことでテクノロジー企業への期待が後退したことも株安へ拍車をかけました。

日本ではアメリカの株価下落に連動するかのように日本株も下落し、プライム市場全体の94%もの銘柄が下振れしました。


③日米の金利差縮小により円高株安が強まる

アメリカの雇用統計も振るわず景気後退への不安が増したことで利下げの観測が強まり、日米の金利差の縮小を予想してさらに円高に傾きました。
これにより日本でも株売りがさらに加速し、8月2日の日経平均株価は前日比2,216円の下落と歴代2位の下げ幅を記録しました。


④売りが売りを呼び歴代1位の大暴落が起こる

8月5日は円高がさらに加速し、円相場は一時141円まで上がりました。
円高とアメリカの景気後退懸念のダブルパンチで売りが売りを呼ぶパニック売りが加速し、日経平均株価は4,451円もの急落、歴代1位の下落を記録しました。

オルカンやS&P500もこの1か月で純資産額を大きく減らし、基準価格も下落しました。
その影響で長期保有をしなければいけないはずのこの2つの資金が日時ベースで1億円以上も流出してしまうという事態が発生してしまいました。
さらに為替ヘッジのない外貨建て資産は為替の影響をモロに受けるため、円高に進むことでより評価額が落ちてしまいます。


⑤日本株が急反発で高騰する

8月6日は前日とは一転、日経平均株価は3,217円と歴代1位の上昇を記録しました。
株安が進み過ぎたことでの買い戻しや円相場が円安方向へ傾いたことによる輸入株買い戻しが主な理由となっています。

その後は日銀の追加利上げ否定発言により円安が進んだことやアメリカの新規失業保険申請件数が減少したことで景気後退への不安が多少和らぎ株価も上昇しました。
株価の乱高下も少し落ち着きましたが、まだまだ今後の動向にも注目ですね。


大幅な下落を受けても余裕でいられる理由


投資初心者が初めての下落を受けても冷静でいられたのは、一言で言えば「私が無理の無い範囲で投資を行えているから」だと考えています。
では、具体的にどのように投資をしていたのかをお話しします。


①リスク許容度の範囲内で投資をしているから

私は冒頭でも触れた通り、インデックス型の投資信託である全世界株式(オールカントリー)のみに投資しています。
インデックス投資は将来の資金のための投資で長期保有が前提のため、運用中の下落は大した問題ではないからです。
むしろ、利益をより大きくするためには下落時だろうと常に自分のお金を市場に置いておかなければなりません。

私も投資デビューしてから数か月経った頃に「配当金とか株主優待とか目先の利益も欲しいし、個別株とかも始めてみようかな~」と考え色々調べたこともありました。

結局私の投資への知識とリスク許容度を考えて買うことはありませんでしたが、それで大正解でした。
私が生半可な知識で手を出していたら、間違いなく今回の暴落に耐えられなかったことでしょう……。

投資をする際はご自身のリスク許容度を把握してから行いましょう!


②生活余剰資金で投資を行っているから

私は現在、月10万円の積み立て投資を行っています。
昨年末に投資を始めるまでの金融資産は100%現金でした。
生活防衛資金も必要以上に持っている状態なので、長期運用であるインデックス投資が今どれだけ落ちようとも私の生活には何の影響もありません。

投資をするにしてもある程度の現預金は持っておくべきですし、生活を切り詰めてまで行うものでもありません。
投資ブームの煽りを受けて身の丈以上の金額を投資に回してしまうと、下落したときの資産の減少も大きく精神的な負担は相当なものになってしまうと思います。

投資は周りの投資額に惑わされず、必ずご自身の生活余剰金の範囲内で行うようにしましょう!


③自分で納得した上で投資を行っているから

私はファイナンシャルプランナーの資格勉強をきっかけに投資を始めました。
それまでは投資に一切興味がなく、それどころか無縁なものだとすら思っていました。

私は「投資は危険なもの」という固定概念があったことや慎重な性格なこともあり、投資を始めるために仕組みや特徴を色々と勉強しました。
そして、「大きい利益を得るためには相当な期間投資し続けなければならない」ことや「右肩上がりだがその中で上昇と下落を繰り返している」ことを理解し、受け入れた上で投資を始めることができました。

もしも私が「周りの人が始めていたり勧められたりしたから」や「やらなきゃ損とテレビや動画サイトで言っていたから」と言った理由だけで始めていたら、投資の握力も弱かったと思います。
それどころか「周りに騙された!」なんて他人に責任を押し付けてしまうかもしれません。

投資は周りの意見に流されず、自分の意志で行うことが大切です!

下落の無い投資はありえませんから、今後も今回のような体験を何度もすることになることでしょう。
だからこそ、きちんと投資のリスクとご自身のリスク許容度を理解し、自分が納得できる方法で続ける必要があるのです。


結論:早々に下落を経験できて良かった!


投資を始めるまでは金利や株価にもあまり興味が無かったのですが、まさか懸念材料だけでここまで大変動を起こすものだとは思いませんでした……。

まさに洗礼を受けたかのような気分でしたが、このような歴史的な経験を投資1年目で経験できたのはラッキーだったと思っています!
今後も試練が待ち受けていることを考えると、早い段階で下落の経験ができたのは長期投資する上で大切な力になってくれるはずです。
それに、日米の経済について理解を深める良いきっかけにもなってくれました。

投資は握力!

これを合言葉に、今後も下落に惑わされず無理ない範囲で淡々と投資を続けていきましょう!


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