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これで解決!今から新NISAを始めたい人へ向けた手順書

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの道流と申します。

今回は「新NISAを始めてみたいけど手続きが複雑そう……」「どの商品にいくら投資すれば良いか分からない……」という方へ向けて、新NISAを始めたい方が抱いている疑問や不安を解説します。

私が投資を始めるまでに躓いた実体験を踏まえ、投資を始めるために必要な基礎知識から投資を安心して続けるために知っておくべき注意点までまとめました。
今からでも全然遅くない!新NISAを始めたい方への助けになれたら嬉しいです。




①証券口座を開設するために事前に準備するもの


投資を始めるためには証券口座を開設する必要があります。


証券口座とは
投資商品を運用するために必要な口座。
銀行口座を通じて資金を入金したり、クレジットカードで定期的に積み立て支払いをすることで投資商品を買うことできる。


事前に必要なものの準備が無いと、やり進めていくうちに「あれが必要、これも必要、もう面倒くさい!」となりかねません。

そうならないためにも、以下のものをあらかじめ準備しましょう!


・パソコンorスマートフォン(スマホがオススメ)
・本人確認書類(マイナンバーカードがオススメ)
・銀行口座の情報
・クレジットカード(なくてもOK)


パソコンorスマートフォン(スマホがオススメ)

証券会社は後述するネット証券がオススメなので、パソコンかスマホから申し込む必要があります。
本人確認書類を撮影したり自身の顔の自撮りする必要があるため、スマホからの方が圧倒的に楽です


本人確認書類(マイナンバーカードがオススメ)

マイナンバーカードや運転免許証などを用意しましょう。
両方ともお持ちでない場合はマイナンバーカード通知や住民証の写し、健康保険証などが必要になります(詳しくは各証券会社の案内に従いましょう!)

これらをスマホで撮影して証券会社に提出することになります。

口座の開設にあたってマイナンバーの登録が必須の為、マイナンバーカードが一番オススメです
マイナンバーカードがなくても別の本人確認書類で賄えますが、その場合はマイナンバーの番号がわかる書類もセットで用意しましょう


銀行口座の情報

証券口座へ入金するための銀行口座が必要になります。
多くの銀行口座に対応していますが、オススメの銀行口座はSBIネット銀行または楽天銀行です(詳しくは後述)


クレジットカード(なくてもOK)

投資信託でクレカ積立をする場合に必要になります。
特定のクレジットカードがあればポイ活も捗りますが、必須アイテムではありません。


②証券会社の選び方


新NISAブームに則り数多くの会社や銀行が宣伝をしていて、結局どこを選べ良いかわかりませんよね。
これに関してはネットで調べるとすぐにこの名が出てくるのでご存じの方も多いかと思いますが、「SBI証券」「楽天証券」が証券会社の二大巨頭です。


証券会社とは
投資家が株式や投資信託などの投資商品を売買するための窓口。
証券会社を利用するためには証券口座を開設する必要がある。


「SBI証券」か「楽天証券」がオススメ

この2つが推される理由としては、


・取扱商品数が多い
・手数料が安い
・100円から投資できる
・積立頻度を細かく設定できる
・株取引ができる
・ポイントが還元される


など、サービスが充実しているからです。
さらにSBI証券ならSBIネット銀行を、楽天証券なら楽天銀行を用意すれば証券口座への入金もスムーズになります。

さらにさらにSBI証券なら三井住友カードで、楽天証券なら楽天カードでクレカ積立をすることでそれぞれのポイントを貯めることもできます。

ただし、ポイント還元に関しては度々改善と改悪を繰り返しているので、ポイントはあくまでオマケと捉えましょう。
ポイント還元の改悪があるたびに「あっちの証券口座にしておけば良かった~!」といちいち後悔していたらキリがありません!

一方、銀行での新NISAは「取扱商品数が少なく株取引もできない」、「手数料が高い」、「金融商品の営業がある」と多くのデメリットを抱えています。
特に手数料は投資商品を保有し続ける限り払い続けるので、後々大きな負担となってしまいます。

証券口座はサービスが充実しているSBI証券か楽天証券で開設しましょう!


③証券口座の選び方


新NISAを利用するためにはNISA口座を開設する必要があります。

「NISA口座」を必ず開設しよう


NISA口座とは
NISA制度を利用するために必要な専用の口座。
NISA口座で運用して得られた利益は全額非課税となる。


口座を開設する際に「NISA口座も開設しますか?」という項目がありますので、忘れずに選択しましょう!

それと同時に「特定口座(源泉徴収あり」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」のいずれかの証券口座も必ず開設しなければいけません

この謎の3択で躓く方が多そうな予感がします……!


謎の3択は「特定口座(源泉徴収あり)」でOK

簡単に言えば、「特定口座(源泉徴収あり)」は売買にかかる税金を天引きしてくれる口座で、「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」は自分自身で確定申告する必要がある口座です。

新NISAのみで投資する場合はこれらの口座は利用することが無いので特に深く考える必要はありませんが、とりあえず「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば大丈夫です。

ちなみに新NISAを利用して得た運用益は非課税なので、源泉徴収も確定申告もありません。


④投資商品の選び方


無事に審査が通って口座開設が完了したら、いよいよ投資の始まりです!
そこで悩ましいのが「何に投資すれば良いのか?」というところですね。

こちらも世に溢れるほど情報が出回っていますが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がテッパンの人気商品となっています。

「オルカン」と「S&P500」が人気の理由

この2つは「インデックス投資」と呼ばれる投資信託の商品です。


投資信託とは
手数料を払ってプロに運用をお任せする商品。
商品の中身は様々な銘柄が入っている為、プロに丸投げしつつリスク分散までできてしまう優れもの。


インデックス投資とは
市場の値動きとの連動を目指す投資手法。
低い手数料で安定したリターンを狙える。
もちろん元本割れのリスクもあり、短期間でリターンを得るのも難しい。


その中でもオルカンとS&P500が人気の理由としては、


・各社各国に幅広く投資できる
・手数料(信託報酬)が安い
・純資産総額が大きい
・安定したリターンが狙える


などが挙げられます。


各社各国に幅広く投資できる

オルカンは47か国の約3,000もの銘柄に投資をすることができます。
ただし、47か国均等に投資しているのではなく、約6割はアメリカが占めています。
アメリカを中心に世界中に分散投資できることから人気を博しています。

S&P500はアメリカを代表する人気企業500銘柄に投資することができます。
経済成長し続けるアメリカの大企業を中心に分散投資できることから人気を博しています。


手数料(信託報酬)が安い

信託報酬はプロに運用をお願いする代わりに支払う手数料のことで、商品を保有し続ける限り支払い続けることになります。
オルカンとS&P500はこの手数料が限りなく安いのが大きな理由の一つです。


純資産総額が大きい

純資産総額とは、その商品の規模の大きさのことです。
この金額が大きいほどたくさん資金が集まっているということ……人気が高ければその分商品の運用も安定します。

みんなが買っている商品であれば、心理的な安心感もありますよね。


安定したリターンが狙える

この2つは過去データから年利が平均で3~5%と見積もられており、安定して成果を上げている商品です。
ただし、右肩上がりと言っても浮き沈みがありますし、あくまで過去のデータの実績のため妄信しないようにしましょう。

どの商品にも元本割れのリスクは必ずあるので、「これさえ選べば間違いない!」と言えるものは存在しません。

必ずご自身が納得できる商品をご自身の責任で選びましょう!

ちなみに私は「世界中に分散できてる方が気持ち的に落ち着く」と理由でオルカンへ投資しています。


⑤毎月の積立金額


最後の難関ポイントはそう、積立金額ですね。
積立の頻度は実は毎日でも毎週でも選べますが(証券会社による)、ここでは一般的な月1回の積立金額でお話しします。

積立金額に関してはズバリ「ご自身の収支に見合った金額」で投資しましょう!


自身の収支を把握してから積立金額を設定しよう

ネットで調べると「毎月30万円してます!」とか「年始に360万円一括投資!」とかあまりにも庶民離れした金額を当たり前のように言ってて、当時の私も気が遠くなっていました……笑

確かに市場規模は右肩上がりなので客観的な事実として早いうちに大きい金額を投資に回せた方が良いに越したことはありませんが、懐事情は人それぞれです。

これから長きに渡る投資生活となるので、無理の無い範囲で金額を設定する必要があります。
そのためにも、必ずご自身の支出と収入を見直して生活余剰資金を算出しましょう!

焦るあまり生活を切り詰めたりしてまで投資する羽目になってしまったら大変です。
収支を見直すことで余分な支出を削ることができるかもしれませんので、まさに一石二鳥です。

積立金額は後から変更もできるので、懐にも心理的にも負担の無い金額を選びましょう。
1,000円から全然OK、まずは始めることが大切です!


⑦投資を続けるために注意すべきこと


今回は「これさえ知っていれば投資を始められる!」をテーマにお話ししました。

最近は若輩者の私ですら発信できるくらい情報が溢れているおかげで、金融知識が無くても投資を始めることができます。
誰でも気軽に始められるようになったのは良い反面、心構えができていないと「騙された!」「やらなきゃ良かった!」と後悔することになるかもしれません。

「投資をしていないなんて損!」という風潮がある昨今ですが、新NISAにだって向き不向きはあります。
最後に投資を長く続けるために予め注意すべきことをお伝えします!


10年以上は続けるつもりで始める

投資では長期投資が非常に重要です。
長期投資はほったらかし投資とも呼ばれ、機械的に投資し続けるだけで利益を得ることができます。
ただし、短期的な利益は狙いにくく目先の生活費にはなり得ません。

ほったらかしというと聞こえは良いですが、将来の為に手元のお金を投資に回し続けるのはなかなか大変です。
ただし、苦労の分だけ成果にも期待できるので、時間を味方につけるためにも10年は続けるつもりで始めましょう。


時には暴落することもある

市場は右肩上がりですが、その過程でリーマンショックやコロナショックなどにより暴落を起こしています。
何だったら、私も先日利益が20%も下がりマイナスに突入してしまいました。



どうやら先日の暴落により多くの方が商品を手放してしまったようです。
「一気に下がることがある」ということを知らないと、突然の元本割れにビックリして手放してしまうのも無理はありません。

しかし、リーマンショックやコロナショックを経てもなお世の中は経済成長を続けています。
世界の成長を信じて、運用中の暴落にも耐えられるようにしましょう!


他人の成功に流されない

投資を始めると他人の「株で○○○万円儲けました!」という情報が目に付くようになります。
しかも、投資を始めてしまったばかりに他人の投資の成功をつい自分の成績を比べてしまうんです。

その気持ち、すっごくわかります!!!
何を隠そうこれは私の実体験だからです笑

さすがにそんな大金を夢見たわけではありませんが、株で儲けてる人が羨ましくて私も始めようと思ったことがあります。
でも、やっぱりインデックス投資とは比べ物にならないくらい勉強が必要だし、リスクも当然高くなります。

リスクに対するリターンが私には見合ってなかったので、結局オルカン以外への投資は今のところしていません。
何より私と同じよう憧れを抱き、そして散っていった方もたくさんいましたから……笑

投資の最大の敵は己の欲望です!

他人の成功に流されず、ご自身に合った方法で投資を続けましょう!

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