祖父が自分で「90歳の誕生日会」を企画した話。
こんばんは、新米ママのみとです。
今日は私のおじいちゃんの90歳の誕生日会に行ってきました。実はこの会は、すべて本人が企画したものです。色々と感慨深いことがあったので記事にしてみます。
・パワフルな90歳のおじいちゃん
私には「卒寿」を迎える90歳のおじいちゃんがいます。90歳とは思えぬほどのトーク力と記憶力、パワフルさ。ご飯もお菓子も本当によく食べます。
祖父は幼い頃に田舎から都会に出てきて、必死に勉強して働いて、自分の会社を作りました。時には信じていた人に裏切られたり、資金が底をついたり、何度も会社を畳もうと思ったことがあるそうです。
今では現役を引退して、他の人がその跡を継いでいます。それでも頭の回転は驚くほど早くて、今でも現役の投資家です。数年前、オリンピック関連の銘柄で3000万円の利益を出しました。おそるべきスーパーおじいちゃんなのです。
・自ら90歳の誕生日会を開く!?
そんな祖父が、今回90歳を迎えるにあたって、自ら誕生日パーティを企画しました。招待したのは、家族、親族、会社の従業員など全員で40名ほど。場所は、家の近くの高級レストランを貸切にしました。
「自ら誕生日会を開く」と聞くと、なんだか傲慢なジャイアンをイメージする方もいるかもしれませんが、そういうことではありません。招待客とのコミュニケーション(出欠確認)、レストランでのメニュー決め、お土産の準備、送迎のバスの手配など、すべて一人でやってしまうのです。その費用はすべて本人持ち。すべては、「今まで支えてくれてありがとう」という気持ちを伝えたいから、と祖父は言っていました。
・誕生日プレゼントは受け取らないと宣言
とはいえ、本人主催の誕生日会に招待される側は、居ても立ってもいられません。プレゼントどうしようとか、何かできることはないだろうか・・・、と色々と焦るのが正直なところ。ただし、本人は「誕生日プレゼントは受け取らない」と言い張っています。たぶんモノが欲しいわけじゃないんです。
頭を抱えた我ら孫たちは、会場にデコレーションをすることにしました。
会場に到着したおじいちゃんは、「えええ〜〜〜!すごい!!こんなことしてくれたの!!!」ととても喜んでくれました。私たちもホッとしました(笑)。
・みんなへ感謝を伝えたい
以前「人生が豊かになったおすすめの本、3冊」という記事で、「DIE WITH ZERO」という本を紹介しました。簡単に言うと、歳をとってからお金を持っていても意味がない、若いうちに経験に投資しよう。貯金ゼロで死のう。というコンセプトの本です。
本書の中で、著者は45歳の盛大な誕生日パーティを自ら企画します。若いうちに「今までお世話になった人に感謝する」その場として、誕生日パーティを開催したというのです。
おじいちゃんは90歳なので2倍も違うことになりますが、これに通じるものを強く感じました。実は日頃から人にプレゼントをするのが大好き。今日は○○が来る!となると、スーパーや百貨店に飛んでいき、おいしい果物やお肉を買ってはプレゼントをしまくっています。子どもや孫が来ると、お小遣いもくれたりします。
この「周りの人へ感謝する、プレゼントする」というのは、90歳に始まったことではなく、実はずっと前から続いています。(20年くらい)
今回の誕生日会でも「来てくれてありがとう」という言葉を、ずっとずっと言い続けていました。感謝を忘れないで、最後まで悔いのない人生にしたい、そんな想いが伝わってくる誕生日会でした。そして、豊かなお金の使い方ってこういうことだと思いました。
おじいちゃん、ありがとう。
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